2015年も残すところあとわずか、皆さんはどんな年の瀬をお過ごしでしょうか?
さて、今年「ジセダイ総研」では26本の記事を掲載しました。
その中から、最も読まれた3本をご紹介します。
5月末に発表された、タイの高速鉄道が新幹線方式を採用するというニュース。
こちらの背景と、二転三転した経緯の裏を追った高口康太氏の寄稿が大きなアクセスを集めました。
2015年5月27日、タイのプラジン運輸相は日本を訪問し太田昭宏国土交通相と会見、バンコク・チェンマイ間高速鉄道事業の事業化調査合意文書を取り交わした。これにより、日本の新幹線方式での建設が決まったことになる。新幹線方式の輸出は台湾に次ぐ2例目。
タイの高速鉄道計画は2009年の立案以来、二転三転を続けてきた。この間に急速に力を付けた中国が“総取り”するのではとの憶測もあったが、日本が踏みとどまった格好だ。
高速鉄道をめぐるタイの混乱、そして日中の競争について振り返りたい。
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第2位には、8月12日の深夜に、中国は天津で起きた大規模な爆発事故について、いち早く状況を整理して報じた報じた記事が入りました。寄稿者は高口康太氏。
この記事の公開と前後して、中国政府による情報統制が行われ、SNS上の投稿なども多く削除されたようです。
2015年8月12日夜、天津市浜海新区の化学薬品保管倉庫で爆発事故が起きた。日本の気象衛星ひまわりもその光を捉えたほどの巨大な爆発だ。
スマートフォンの普及も大きいのだろう。ネットユーザーが現場を撮影した動画、写真が次々と公開されて現地の「地獄絵図」が伝えられている。ク レーターのような大穴が空いた事故現場、吹き飛んだ建物、窓ガラスがすべて粉々になったマンション、吹き飛ばされたコンテナ、黒焦げになった1000台も の車、道端に転がる黒焦げの遺体やちぎれた手足などの恐ろしい光景が映し出されている。爆発の規模を考えれば、完全に吹き飛ばされた犠牲者も相当数いるは ずだ。13日夜時点で公式に確認された死者数は50人だが、最終的な犠牲者はこれをはるかに上回るものと予想される。
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そして今年、最も読まれたのは、安田峰俊氏によるこちらの記事でした。
SEALDsの活動を、中国の六四天安門事件・台湾のヒマワリ学運・香港の雨傘革命と比較して論じたこの寄稿には、賛否それぞれの立場から多くの意見が寄せられました。
今年9月19日未明、安全保障関連法が参議院で可決され、成立した。それに先立ち、同法の廃案を求める抗議行動(以下、反安保デモ)が 大規模に展開されてきたことも記憶に新しい。今回の抗議行動は、脱原発関連デモをはじめ2010年代に盛り上がりを見せてきたリベラル系の社会運動の集大 成といった観があった。
反安保デモの特色のひとつは、SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動)という学生組織が盛んにメディアに登場した点だ。日本では実に1996年の薬害エイズ問題抗議運動以来、ほぼ20年ぶりに学生運動が政治の第一線に登場した事件だった。
そんなわけで、今年の人気記事をお送りしました。
来年はよりパワーアップして、1月より更新頻度を上げていく予定です。新規寄稿者も続々と登場します。
来年も、『ジセダイ』と「ジセダイ総研」をよろしくお願い致します。
それでは皆様、よいお年を!
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