星海社新書は、知的好奇心を満たすだけでなく、次世代を担う若い世代が、自らの力で未来を切り開いていくための「武器」としても使える知のかたちを、シリーズとして本にまとめていきます。
私たちは「訴訟」のことをなにも知らずに生きている
「訴えたい」と思ったことはありますか? もしくは「訴えられそう」になったことはありますか? ネットワークが発達し、LINEやツイッターなど、コミュニケーション手段が日々進化していく中、かつての生活からは想像もつかないトラブルが発生する世の中になってしまいました。そして、それがどんなに小さな火種でも、訴訟に発展しないとは言い切れません。だからこそ私たちは、紛争解決の最後の手段である「訴訟」を知らずに今を生きる訳にはいかないのです。本書では、訴訟のプロである弁護士が勝つために考えていることを通じて、民事訴訟の仕組みを明らかにするとともに、トラブルを未然に防ぐための思考を提示します。
夢と自己実現の国、ニッポン
現在の日本は「夢」がやたらと優遇されすぎている。だが、夢を追い続けてきた結果、悲惨な目に遭った人々を私は散々見てきた。ミュージシャン、お笑い芸人、作家、司法浪人生、国家公務員試験受験生、学者、アーティスト、芸能人、起業したい人、フリーランスで自由に働きたい人―夢を簡単に煽って欲しくないのである。彼らがどんだけ「夢を持て」といったことばに騙されて悲惨な人生を送っているか! 本書で語るのは、そういったおとぎ話を真っ向から否定する、地に足の着いた仕事論である。さあ諸君、ワーク・ライフ・バランスに悩むのをやめ、「夢を諦める日付」を手帳に書き入れよう。仕事は元来、くだらないものなのだ。
この世で最も大学に行きたがっているのは、社会人だ。
星山英人は、中堅メーカーに勤める社会人1年生。やる気いっぱいで就職したものの、上司の「君は大学で何を学んで来たんだ?」という質問に答えられなかったことから、自らの教養および学術的素養の無さにコンプレックスを感じはじめる。そんな英人の相談を受けた同じく新卒の海野栞奈は、若手大学教官へのインタビューを提案。ふたりは、仕事の合間をぬって、4人の「ジセダイ教官」に会いにいくことになり……。
現役若手大学教官から「知」を引き出しその社会的接点を聞く、星海社Webサイト『ジセダイ』の人気連載が新書化。「もっと勉強しておけばよかった」と思う全ての社会人に贈る、最先端の「学問入門」!
サッカーの見方が一段深くなる、脱「勝利至上主義」の蹴球論!
はっきりと言おう。今の日本のサッカーに足りないのは、負けに向き合う勇気だ。メディアもファンも、サッカー関係者さえも、勝利至上主義、結果至上主義に毒されている。常に「絶対に負けられない戦い」に臨み、勝っている間はただ騒いで、負けたらハイおわり。反省も検証も、ほとんどなされない。敗戦は「なかったこと」にされてしまう。これでは一向にサッカーの質は向上しないし、何よりサッカーの魅力から自らを遠ざけてしまっている。僕が思うにサッカーとは、じつは「負け方を競うスポーツ」であり、その真のエンタメ性は、敗戦の中にこそ見出すことができるのだ。「負け」は決して、辛くて苦しい出来事ではない!
制作進行を知れば、アニメがわかる!
50年の歴史を積重ね、週に50本以上の作品が放送されるまでになった、世界一のアニメ大国日本。作品評価やビジネス的価値についての議論は数あれど、その制作工程について詳しく説明がされる機会はありません。本書は、アニメがどのようにして作られているかを、作品制作の全工程に関わる唯一の役職「制作進行」の視点からお伝えします。お届け元は、『キルラキル』、『リトルウィッチアカデミア』等を制作し、アニメファンの気持ちを鷲摑みにしている制作会社TRIGGER。事例に不足はありません。アニメを見るのはもちろん楽しいけど、作るのはもっともっともっと楽しい!(そしてしんどい!)
『僕たちのゲーム史』著者による、希望のポップカルチャー論!
本書は、二〇一〇年代の若者文化について語った本です。果たして、「二〇一〇年代の若者文化とは」という大きな設問に、まだ二〇一四年の現時点で、答えることはできるのでしょうか? それに、そもそも「若者文化など、なくなってしまった」という意見すらあります。しかし、それは誤りです。本書では、〇七年頃に「残念」という言葉の意味がポジティブに変化したことを手がかりに、一〇年代の文化と社会を読み解いていきます。若者文化は明確に存在し、これまでと違う、新しく自由な時代を築こうとしています。さあ、「現代社会は閉塞している」といったありきたりの社会論を超えて、「今」を肯定的に捉えなおしましょう!
安田善次郎が遺したビジネスと人生の指南書
安田財閥の創業者である安田善次郎は、他人の動きや、世間の空気などをサクッと無視をして、自分の信じた道を貫き通す、そんな心の強さを備えていた。われわれ現代人は、往々にして仲間の空気を読みつつ、広がり続ける人間関係にエネルギーを過剰に使いがちだ。その傾いたバランスを正してくれる思想として、「意志の力」はまさしく存在する。本書のメッセージはきわめてシンプル、かつ当たり前の内容である。なぜなら「意志の力」を持つことには、複雑なロジックもテクニックも必要ないからだ。「その当たり前はなぜ重要なのか」「なぜ忘れてはならないのか」――この再確認のためにも本書を役立てていただければ幸いだ。
「東京」を使い倒そう!
進学、就職、転職、転勤……様々な理由のもと、毎年数万人が転居してくる街、東京。日本の人口の10分の1以上が集まるこの大都会で、あなただけの才能を光らせ、自分らしい人生を勝ち取るにはどうすればいいのか。本書は、投資家であり経営者である著者が、その実践的手法を凝縮したものです。
あらゆる種類の“プロ”が集まって覇を競うこの街で突出するためには、意識的に他人とは違う道を行く必要があります。飛躍の鍵になるのは、「行動」と「出会い」。そして、若いあなた自身が持つ絶対的資産「時間」の使い方―。
さあ今すぐ、“戦略的上京”、その第一歩を踏み出しましょう!
ガリ勉京大院生、キャバクラに潜入す――
一流大学に通う筆者は、女らしさを売りにするキャバ嬢たちを“そうするしかない人たち”と哀れみ、自分とは違うと決めつけていた。しかし、ある時知人に「彼女たちもあなたも変わらない。違うと思っているなら、それはキャバ嬢を差別しているだけだ」と指摘され、愕然とする。真相を確かめるべく潜入したキャバクラは、想像以上の“魔窟”だった。女の矜持を刺激するランキング、“全て自己責任”のセクハラ対策、“素人性を売りにするお水”という矛盾。予想通りのくだらなさを感じつつ筆者は、徐々に夜の世界に“ハマる”想定外の自分に気づく……。キャバクラとは、病みとは、女とはなにか。八六年生まれの俊英が送る、“武器としての社会学”!
この本であなたは独創的なキャラクターを強制的に創らされる
属性の組み合わせなんかサイコロで決めてしまえ。主人公は自発的でなく受け身の人間だ。感情移入させるのは主人公にではなくバディーにさせろ。敵役は悪人ではなく主人公のダークサイドだ。ライナスの毛布からキャラクターをつくる。誰も語らなかったほんとうのキャラクターの本質と創り方。
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