ようこそジセダイへ!混沌と変革に満ちたこの時代、あなたは、何と闘いますか?ジセダイとは?
「レズビアンだから女性ミュージシャンばっかり聴いてる」かっていうと、そうでもないです。ラブラブする相手だったら絶対に可愛いおにゃのこがいいですけど。ただ、自分が同性愛者であることを否定したいがために、「女なら男のCDを買わなきゃ」と頑張ってた時期はありました。で、買ったのは結局ヴィジュアル系でした。
ある意味ヴィジュアル系。「ヒップホップ以降の吟遊詩人」「カフェっぽくて文学系なラッパー」「現代詩の新境地」……小林大吾を説明しようとする色々な言葉があるけど、なんかどれも100%ぴったり来ない。まあどうでもいいや。とにかく気持ちいいんだから。座って目を閉じ風景を思い浮かべながら、じっと物語を聞きたくなるCDです。
いわゆるヴィジュアル系との出会い。ただこのバンドは、男らしくないだけでなく、V系らしくもなかった。「こうあるべき」からなんて自由なの! 当時10代前半のわたしは速攻このバンドのコスプレをし、グッズを学校に持ち込んで、ギャルに「キモい」と言われても見下し返せる強さと、誇り高くイタいバンギャ服を手に入れたのでした。
よく恐い番組で流れる「エクソシスト」のテーマ曲を作った人が、有名になりすぎて苦しんでうわあああってなりながら産みだした大作。彼は本作品発表後に精神を病んだそうです。茫然とした暗い霧から、今は無き温かな子ども時代へ退行催眠をかけていくみたいなヴィジュアルが見える曲。小さかった頃の自分が呼び覚まされます。
セレクター紹介
牧村朝子
タレント、レズビアンライフサポーター。杉本彩事務所「オフィス彩」所属。 フランス人女性と同性婚(PACS)、現在パリ在住。KTV「千原芸能社」へ日本初のレズビアンタレントとしてのレギュラー出演を皮切りに、各種メディアで活動。将来の夢は「幸せそうな女の子カップルに"レズビアンって何?"って言われること」。
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