ベタな名言もいいですが、あまり知られていない名言も大好き。そして、名言とは思われていないけど、見方を変えてみればすごく真理を突いている言葉が、大好きです。というわけで、ご紹介。ちなみにこれが連載最終回だそうです! いままでありがとうございました!
つい先日開催されたWWDC2013でAppleが発表した数多くの新しい製品。しかし、そのカンファレンスで最も重要だったのは、OS XでもiOS7でもなく、なぜかここでご紹介しているスタイリッシュなゴミ箱とソックリな新型Mac Proでもなく、Appleが自身の会社としての使命を明確に再定義したことにあります。基調講演において何度も繰り返された "Designed by Apple in California" という言葉、これは僕が大好きな言葉です。最後になりますが、基調講演の最初に流されたDesigned by Apple in Californiaに関する映像で紹介された文章の日本語訳をご紹介して、3ヶ月の連載をシメさせていただこうと思います。
『もしも、皆が皆、何かに追われるようにして、何でもかんでも作っていたら、一体誰が1つの物に注力してくれるだろうか
僕たちは「便利」を「喜び」だと勘違いし始めている。「豊富であること」を「選択の自由」と勘違いし始めている
デザインにおいて最も大事なのは、焦点を絞ることだ
そして僕たちが最初に問題にするのは、僕たちはそのデザインによって人々に何をどう感じてほしいか、だ
それから、僕たちはその目的に向かって、ものづくりを始める
途方もない時間のかかる作業である
1つ1つの「YES」の裏には、幾千もの「NO」がある
我々はモノをシンプルにさせ、完膚なきまでに洗練させ、それを触れる人びと皆の人生を変えて、心に届くような作品になるまで、何度も試行錯誤を繰り返す
そこまでやりつくしてから、やっと僕たちはその作品に印を入れる
Designed by Apple in California.』
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