ようこそジセダイへ!混沌と変革に満ちたこの時代、あなたは、何と闘いますか?ジセダイとは?
かつてわたしは、本心を隠した同性愛者として「ひとり」を恐れ、同じ女同士でしょ☆ っていう「みんな」を疑い、そして、なんで女同士で? って問われながらも妻と「ふたり」になりました。そんな、それぞれの人生にそれぞれの形で襲いくる「ひとり」「みんな」「ふたり」というテーマに、問いかけをくれる本を順番にご紹介します。
児童文学の名作です。こんなにも意味や続きを考えたくなるお話って、なかなか無いわ。登場人物みんなが、凍るように寂しい。それが自分の寂しさとまざって、ただ一緒に凍えてしまう。寂しいよ、演じてるよ、みんな独りよね、分かり合えないのよね、でも、それでも。だからこそ、意味を、続きを考える。歩く為の寂しさをくれる本です。
"みんな"って一体誰? 社会的生物としての人間を、対話形式で考える本。「ゆとり」「外国人」「普通の人」とかなんとか言って、人間は人間を「俺らとあいつら」の境界でぶった切って生きてる。そうして自分が人を傷つけた時、傷つけられた時、休んで考える時間をこの本はくれる。ムツゴロウさん目線で「これが人間ですねー」って言えるようになります。
国際手配された古美術窃盗犯の夫を、庇い支えながら逃亡生活を共にした妻の手記。愛する人の罪を世界中に断じられ、自分自身も罪の意識を持ちながら、それでも「ふたりで生きて、逃げる」という選択をした姿が生々しく描かれます。言葉の通じない外国で、追われ騙され裏切られながらも、有名画家にのぼりつめる過程には胸がふるえる。
セレクター紹介
牧村朝子
タレント、レズビアンライフサポーター。杉本彩事務所「オフィス彩」所属。 フランス人女性と同性婚(PACS)、現在パリ在住。KTV「千原芸能社」へ日本初のレズビアンタレントとしてのレギュラー出演を皮切りに、各種メディアで活動。将来の夢は「幸せそうな女の子カップルに"レズビアンって何?"って言われること」。
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