星海社新書は、知的好奇心を満たすだけでなく、次世代を担う若い世代が、自らの力で未来を切り開いていくための「武器」としても使える知のかたちを、シリーズとして本にまとめていきます。
私たちは、これからもマンガ・アニメ・ゲームを楽しみつづける!
児童ポルノ禁止法、TPPに付随した著作権非親告罪化、国連による外圧、「有害図 書」指定、青少年健全育成基本法……日本が世界に誇るマンガ・アニメ・ゲームの表現は、たえず厳しい規制の危機にさらされてきた。しかし、争点を冷静に見 極め、したたかに交渉を重ねていけば、必ず「表現の自由」は守ることができる――。本書は、参議院議員としてマンガ・アニメ・ゲームの表現規制を水際で食 い止めてきた著者が、永田町の表と裏の舞台で行ってきた活動を明らかにするものである。単に「規制反対!」を大声で叫ぶのではなく、私たちの表現を守るた めに、一人ひとりにできることを共に探っていく座右の書。マンガ家・赤松健との特別対談を収録。
下水道から映画を観る! 前代未聞の映画ガイド
下水道は、私たちの生活を支える身近なインフラであるのと同時に、この現代に唯一残された未知の地 下空間でもある。本書は、「映画に登場する下水道」をつまびらかに見ていくものだ。暗く、隠匿され、じめじめとしたその場所に想像はかき立てられ、誰もが 知る名作からB級作品まで、下水道は名脇役として数多くのシーンを彩ってきた。時に怪物が巣食い、時に逃亡者が駆ける。世界各地の下水道の特色が、作品の 雰囲気を高める。逆に、誤解や調査不足から、でたらめな描かれ方をされることもある。下水道という細部に着目することで、映画はまったく新しい姿を浮かび 上がらせるのだ。それでは、探険を始めよう。
「おたく」文化の萌芽は「二階」にあった
時は一九七八年。東京は新橋にひっそりと佇む、今はなきビルの「二階」に、その編集部はあった。そこに住 み着くようにして働き始めたのは、まだ行くあてすら定かではなかった若者たち。のちに「おたく」文化の担い手として歴史に名を残すことになる彼らが集った その「二階」は、胡散臭くもじつに「奇妙で幸福な場所」だった―。一九八〇年にアルバイトとして「二階」で編集者の道を歩み始め、八〇年代を通して巻き起 こった、今日に至る「おたく」文化の萌芽とメディア産業の地殻変動の歴史を目撃してきた大塚英志がよみがえらせる、''あの,,時代の記憶。これは、第一 級の「おたく」文化史料にして、極上の青春譚である。
日本の教育をむしばんだ「江戸しぐさ」を終わらせるために
「江戸しぐさ」は、芝三光という人物が、一九七〇年代以降に"創作"したマナー集とでもいうべきものである。そのネーミングとは裏腹に、実際の江戸時代の風俗とはまったく関わりがなく、西洋風マナーの焼き直しや、軍国主義教育の残滓まで含んだ紛いものである。その「江戸しぐさ」は今や、芝の系譜を引く普及団体のコントロール下を離れ、文部科学省や学校教育までも汚染してしまった。我々はどうして、この「作られた伝統」の普及を許してしまったのか。果たして、社会の隅々に拡散してしまった「江戸しぐさ」を終わらせることは可能なのか。本書では、「江戸しぐさ」の普及史を辿りつつ、その「終焉」に至る道筋を提示する。
「同性愛者」──この言葉にひそむ、愛と闘いの歴史
あなたは「同性愛者」という言葉が、どのようにつくられたかご存じですか? 実はこの言葉は、とある二人の友情の物語からうまれました。その後、同性愛者とされた人たちは、時に罪人に、時に病人にされ、様々なかたちで「罰」を与えられ、「治療」をされてるようになっていきます。そしてそれは、今も……。さあ、150年前からはじまった、同性愛者という言葉とそれに翻弄されてきた人たちのドラマを、一緒にひもといていきましょう。この本には、悲しい話も、笑っちゃうような話もまとめて盛り込みました。誰もが快適に過ごせる未来のため、ふりかえってみませんか。私たち人間を振り分けた、「同性愛者」という言葉の過去を。
なぜ日本人と中国人の"人付き合い"はすれ違ってしまうのか?
自身も中国に在住中の大ヒットエッセイ漫画『中国嫁日記』の著者・井上純一が、これ以上ない"明確なルール"に基づく中国人の人付き合いの論理と極意をあなたに直伝。一般的な日本人の感覚とはある意味では相容れないイメージのある中国社会を読み解くキーワードは、"利害関係"と"身内"。本書は、この二つのキーワードと密接に結びついている中国人のルールを軸に、彼らという存在の深層を解き明かしていきます。日本人にとって最も巨大で不可解な隣人である中国人とも、このルールさえわかれば、きっと今すぐ仲良くなれる。 さあ、今すぐ中国人と友達になり、恋人になり、中国で人生を変えよう!
読めば洋酒が好きになる!
洋酒入門の決定版! 洋酒って、度数も高いし、難しくてとっつきにくい……。もしかして、そんな風に思ってはいませんか? 洋酒は、日本と風土や食文化の異なる土地で生まれたお酒です。だから、日本に生まれ育った私たちが、最初は苦手に思うのも当然なのです。けれど、本書で紹介するウイスキー、ラム、そしてブランデーは、いずれも世界中で楽しまれているお酒です。つまり、楽しみ方さえ分かれば、誰でも洋酒がおいしく飲めるようになるのです。じっくりと飲めば飲むほどおいしさが分かるようになり、歴史も含めた奥深さの虜になってしまうこと請け合いです。さあ、人生を変える一杯に出会うために、奥深く美味しい洋酒の世界をのぞいてみましょう!
「サイバーさんはめんどくさい」
『.hack』シリーズで名を上げ、『NARUTO –ナルト–』・『ジョジョの奇妙な冒険』で「キャラゲー」=「クソゲー」の常識を覆し、その異常とも言える働きぶりも相まって、業界内外から注目を集める福岡のゲーム開発会社サイバーコネクトツー。関係企業に「サイバーさんはめんどくさい」とまで言われてしまう妥協なき開発姿勢の源泉はなんなのか。世界累計約1300万本を売り上げる『ナルティメット』シリーズに見出した「成功の方程式」とは? 希代の経営者でありゲームクリエイターである著者が明かす、「熱狂する」現場と、「熱狂させる」ゲームの作り方。「誰でもできるけど誰もやらないことをやる。それだけ」。
波瀾万丈の生涯を送った女傑、初の本格的伝記!
明治時代は、人々が新しい国作りに燃えた熱い時代でした。そんな時代をたくましく生き抜いた一人が、本書の主人公である広岡浅子です。浅子は、大坂の豪商・加島屋の経営を助け、銀行業・炭鉱業・生命保険業などに関わった実業家でした。また、女子教育の後援者として日本女子大学の設立に関わるなど、当時はよく知られた女傑でした。けれども、いつしかその存在は埋もれてしまっていました。本書は、歴史小説家が史料に基づき、浅子の真実の姿に迫った初の本格的伝記です。さらに、背景となる明治時代を分かりやすく記述し、八〇点を超える写真を収録しています。
さあ、明治時代にタイムスリップし、浅子の波瀾万丈の生涯をともに旅しましょう!
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