星海社新書は、知的好奇心を満たすだけでなく、次世代を担う若い世代が、自らの力で未来を切り開いていくための「武器」としても使える知のかたちを、シリーズとして本にまとめていきます。
「1%のかけら」を掴むための肩肘張らない読書術
読んでも読んでも忘れてしまう。そして、だんだん読書がつらくなる――これは、本を読むすべての人を悩ませる大問題だと言っても過言ではありません。けれど、本の内容なんて「覚えられなくて当たり前」なのです。大切なのは、1冊から「1%のかけら」を自分のなかに残すこと。99%は忘れて構いません。本書では、「本を読むからにはきちんと覚えなければいけない」「忘れてしまう自分は、どこか劣っているのかもしれない」という思い込みを解きほぐしつつ、「それでも忘れない」ための具体的な方法を考えていきます。忘れるのは、恥ずべきことでも悪いことでもありません。さあ、今日からもう一度、「気楽な読書」を始めましょう!
日本アニメの実態を事実(データ)から解き明かす、入門にして必読の教科書(ガイド)!
2016年に2兆円を突破したアニメ産業。右肩上がりが続きアニメが世に浸透する一方で、「製作委員会がアニメスタジオを搾取している」「アニメーターは不当な低賃金で働かされている」といったブラックな噂も囁かれている。「アニメ業界ブラック説」は真実なのか?
本書はアニメビジネスにおけるお金の流れ、諸悪の根源と叫ばれる「製作委員会」の成立背景、アニメーターの労働環境を実際のデータから丹念に読み解くことで、アニメ産業・アニメ業界の実像に迫ります。さらにアニメの作られ方、アニメに携わる仕事とその就職ルートをご紹介する、日本アニメの現在をトータルに見通すための一冊です。
サッカー後進国日本の逆転の秘策(ハリルホジッチ・プラン)は灰燼に帰した!
2018年4月9日、ヴァイッド・ハリルホジッチ日本代表監督解任。たえず強い批判と誤解に晒されながら、見事ロシアW杯への切符を獲得してみせた世界屈指の戦術家の挑戦は、志半ばで砕かれることになりました。だからこそ本書では、世界の潮流に立ち遅れた日本サッカーを変革しようとしたこの名将の戦略・戦術を徹底的に分析し、招聘の立役者・霜田正浩氏(元日本サッカー協会技術委員長) の貴重な証言とともに、次代へと引き継ぐことを目指します。同時に、本大会目前に下されたこの決断に正当性はあったのか、日本サッカーが失ってしまったものは何か、日本サッカーの向かう先はどこか、を強く問いたいと思います。
あなたが思っているより、VRはもっとすごい!
今からわずか27年後の2045年には、VRは僕らの常識のはるか先にある――本書ではVRをいち早く日本に伝道し、ITがもたらした数多の変化を予測・的中し続けてきた著者が、仕事や教育、エンターテインメントから国のあり方まで、僕らの日常にVRがもたらす革命を予言する。著者GOROmanは、世界にVRをもたらしたオキュラスVR創設者パルマー・ラッキーが認めた盟友。バーチャルキャラクター配信システム「AniCast」を発表し、「東雲めぐ」の技術提供も行う著者がVTuberの未来も語る。
貴族夫人をめぐる愛憎劇から浮かび上がる、近世の村のかたち
一七六五年の夏。ヨーロッパの東のはずれ、トランシルヴァニア侯国のコザールヴァール村で、ある裁判の証人尋問が行われた。原告は領主の一人・イシュトヴァーン。そして被告は彼の妻・ユディト。罪状は「姦通」であった。のべ一〇〇人を超える証人の口から赤裸々に語られるのは、ユディトと間男・アーダームの堂々たる逢瀬、これまでの赤裸々な男性遍歴と子どもたちの出生にまつわる疑念、魔女と媚薬、そして繰り返される暴力......。ユディトは果たして、ただの淫蕩な女だったのか──? 東欧史研究のトップランナーが証言記録を縦横に読み解き、ユディトらを取り巻く近世ヨーロッパの村の暮らしを復元し、事件の深層に迫る。新たな近世史料学入門、ここに誕生!
声優という「いびつな才能」を輝かせるために
僕は、声優マネージャー歴13年──この業界ではベテランに入ります。ときに辛いこともありますが、この仕事が大好きです。この本はそんな僕が、「声優」に興味のある皆さんに向けて書いたものです。声優が「いびつな才能」の持ち主であること、その才能のきらめきを届けるために、マネージャーが何を考え、どういった仕事をしているのか......業界の現状についても、包み隠さず書くことにしました。いま、声優業界はバブルのただ中にあります。けれど、毎年デビューする多くの新人の大半は、数年のうちに後悔を残して業界を去っていきます。後悔する人を一人でも減らしたい。そんな気持ちで、僕は今日も声優とともに現場に立っています。
組織という謎に、明快に答えをだす
僕は二十代半ばに、予備校の世界史講師となった。
組織の一員となり、組織に悩んだ。
二十代の僕は
上司を殴りたい気持ちを夜中のゲーセンにぶつけ、
仕事をしない同僚の悪口を風呂場で呪文のごとく唱え、
ペットの具合が悪いから、早く帰りたいという部下と
「ペットとは何か」という論争を展開した。
しかし、予備校という組織は
給料を与えてくれながら、
研修で僕を一人前の予備校講師にしてくれた。
組織はすごい......
人は組織を否定するが、
人は組織から離れられない。
組織は個人を否定するが、
組織は個人レベルではできないことを可能とする。
キャラクターは、永遠に不滅
生物の「進化」とは、「長い時間とともに周囲の環境に応じて、その形や機能、行動などを多種多様に変化させ、身体をその場所に順応するようにつくりかえて、さまざまな環境に広がり散らばり繁栄していく」ということ。キャラクターもまた、環境に適応していかないと生き残ることができません。次に起こる大きな社会的変革は、AI革命なのか、VR革命なのか......、あるいは想像もつかない時代の変化があるのか。未来はわかりませんが、やはり人はキャラクターの物語を語り続けるでしょう。一緒に次の時代に生き残るキャラクターを創りましょう。(小池一夫)
お金のミライは、僕らの手の中にある。
いま、「お金のかたち」が変わりつつある。キャッシュレス、モバイル決済、フィンテック、仮想通貨......いくつもの新しいトピックが日々メディアを賑わし、変革の鐘を鳴らしている。しかし、僕たち消費者の生活がどう変わるのか──と問われると、具体的にイメージできないという人も多いだろう。そこで本書では、徹底した消費者目線から、現在進みつつある変化を追っていくことにした。その結果として見えてきたのは、いかに画期的な決済手段や技術でも、消費者が選びとらなければ定着しないということ。つまり、お金のミライを決める権利は、僕たち消費者にこそあるのだ。さあ、ともに選ぼう、僕たちにとってより望ましい世界を!
1冊で一気に学べる「アニメ製作の教科書」
アニメのプロデューサーには「製作」と「制作」、2つの役割があります。「製作」はアニメを「商品」として見る立場、「制作」はアニメを「作品」として見る立場です。日本のアニメはクリエイティブのレベルが高く、世界中でニーズがあります。でも、ビジネス面では発展途上です。この構造を変えられるのは、「製作」と「制作」両方のスキルと変革の意志を持った、新時代のアニメーションプロデューサーだけです。本書は「この先」を作るために、アニメーションプロデューサーに必要な「今現在の常識」を一気に学べる本をめざしました。アニメビジネスの未来のために、この本をぜひ使ってください。
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