エディターズダイアリー

「百合映画」300本以上を紹介する前代未聞の一冊、『「百合映画」完全ガイド』（星海社新書）。

6月27日の発売に先駆けて、編著者のふぢのやまいさん、執筆者の児玉美月さんに〈今すぐ観られる「百合映画」〉を8本、セレクトしていただきました。

今回は Netflix 編。

「Netflix で鑑賞することのできる百合映画には、社会問題を提起する作品や現代的なテーマを扱う作品が多い印象を受ける。特に Netflix オリジナルの『ハーフ・オブ・イット』は女同士の関係性にある明るい未来と希望を描き出しており、そんな作品が本書『「百合映画」完全ガイド』海外編における最後の作品を飾ったことが喜ばしい」（児玉）

※あらすじは Netflix より引用しています。

1. ハーフ・オブ・イット 面白いのはこれから

内向的で頭脳明せきな女子と心優しき筋肉バカ男子。そんな2人が同じ女の子に恋をして、3人の友情と恋心は複雑に絡み合う。

監督：アリス・ウー／2020年／アメリカ／105分

2. エリサ＆マルセラ

かけがえのない人と苦楽を共にして生きていくこと。愛し合う2人が望んだ人生は、1901年のスペインでは法律に背く行為だった。

監督：イザベル・コイシェ／2019年／スペイン／118分

3. パーフェクション

芸術性、嫉妬、秘密、そして衝撃の結末。完璧の先には計り知れない代償があることを、彼らは身をもって知ることになる。

監督：リチャード・シェパード／2018年／アメリカ／90分

4. キャロル

1950年代のニューヨーク。裕福な美しい人妻とデパートの女子店員の偶然の出会い。ひかれ合う2人は禁断の関係に陥り、開放された喜びと苦悩を体験する。

監督：トッド・ヘインズ／2015年／イギリス＋アメリカ／118分

5. アデル、ブルーは熱い色

初めての恋は完璧だった。次第に縮まる距離。募る想い。自分ではどうにもできない焦燥感...。苦しいけれど、思い出は永遠になる。

監督：アブデラティフ・ケシシュ／2013年／フランス／179分

6. クロエ

夫の浮気を疑っているなら、若く美しい娼婦を雇って夫を誘惑させればいい。ただし、どんな結末も受け入れる覚悟で...。

監督：アトム・エゴヤン／2009年／アメリカ＋カナダ＋フランス／96分

7. リップヴァンウィンクルの花嫁

取り繕うためにうそを重ね、いつしかうそで固めた人生に。そんな自分から自由になりたいなら、どんな形でも真実と向き合うこと。

監督：岩井俊二／2016年／日本／180分

8. 西北西

恋人との関係に悩むレズビアンのケイがある日、イラン人留学生ナイマと出会う。国境や文化、愛、性別といったカオティックなボーダーで揺れる3人の女性の物語。

監督：中村拓朗／2015年／日本／102分

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ここで取り上げた作品以外にも、Netflix には、そして世界には、まだまだたくさんの「百合映画」があります。

その道案内は、ぜひ『「百合映画」完全ガイド』で。

『「百合映画」完全ガイド』（星海社新書）
編著：ふぢのやまい
著：牛久俊介、児玉美月、将来の終わり、
関根麻里恵、髙橋佑弥、鶴田裕貴、中村香住
装画：志村貴子
発売日：2020年6月27日
定価：880円（税別）
ISBN：978-4-06-520179-4