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HOME > ジセダイ編集部 > エディターズダイアリー > まさに眼福──上野の森美術館「生賴範義展」に行ってきた。

エディターズダイアリー

まさに眼福──上野の森美術館「生賴範義展」に行ってきた。

築地教介
2018年01月13日 更新

上野の森美術館で開催中のOHRAI NORIYOSHI EXHIBITION 生賴範義展 THE ILLUSTRATORに行ってきました。

生賴範義(おおらい・のりよし)とは。

万が一ご存知ない方(すみません)へ簡潔にご説明すると、

"生涯で約2,000点以上の作品を世に残した、スター・ウォーズやゴジラのポスターで知られる世界的イラストレータ-"

です。簡単ですが、生賴先生ほど「天才」とか「不世出」とか「異常」とか「孤高」が似合うイラストレーターはそうはいないのではないでしょうか。初耳の方も必ずや生賴先生の作品を目にしているはず。

ね、ありますでしょ。僕は好きすぎて宮崎の展示にもそれだけで行ったほどです(軽いドヤ)。

東京来ねーかなーってことで、遂にきました。感激です。

今日はこれまた好きすぎて仕方がないイラストレーター(というかまさに絵師)寺田克也さんのギャラリートーク付き観覧というどえらいチケットを入手し、観覧。お相手は生賴先生のご長男であり画家のオーライタローさん

美術館のギャラリートークって、作品を解説してもらいながら館内を廻るものなんですね。恥ずかしながらはじめて知りました。昨年ご縁を頂き、寺田さんとお食事させて頂きました。それもあってか、僕はキモいくらいに寺田さんの側に位置し、しまいには廻りながら「あ、どうも」なんて声を掛けて頂き、さらにいちいち感激していたりと、ほんと自分でもキモかったです。

それはさておき、寺田さんの作品解説が目からうろこだったので、少し書きます。

①(生賴作品は)描き込んでいるようで、まったくそうではない。横から見るとわかるように、キャンバスに乗る画材の厚みがものすごく薄い。これは二度塗りや調整をせず、迷わず描かないとできないこと。筆を置いていく感じ。

②細部が異常なほどの緻密さのうえ、絵全体で見ても破綻がない。

③モノトーンのグラデーションではなく、深い茶色や緑といった濃い色のみを使ったグラデーション表現が卓越している。

④デザイン、構成の美しさ

⑤とにかく点描の精緻さが異常

①、そして③は僕も最も好きな作品のひとつ「マッドマックス2」ポスターをもとに寺田さんが解説されてました。

写真NGでしたので図録から。

図録『OHRAI NORIYOSHI EXHIBITION 生賴範義展 THE ILLUSTRATOR』(宮崎文化本舗)より

④はすべてに通じているものですが、なんといっても「スターウォーズ 帝国の逆襲」ポスターでしょう。言うのもおこがましいくらい超有名ですが、これ「全世界版ポスター」です。まさに世界を魅了した1枚です。こちらも図録から。

図録『OHRAI NORIYOSHI EXHIBITION 生賴範義展 THE ILLUSTRATOR』(宮崎文化本舗)より

最後に⑤です。これは今回の展示のまさに見所。これだけでも観にいくべきです。点描とはその名のごとく、線ではなく点で描くこと(起源は生賴先生!)。モノクロの点を置いていくように描いたそうです。なんとこれらもほぼ描き直しなどないそうです。怖い。

「ケネディ」や「カストロ」といった肖像画が展示されており、髪の毛や骨、皺の質感がなぜ点のみでここまで表現できるのか。「浦沢直樹の漫勉」でぜひ見たかったです。

図録『OHRAI NORIYOSHI EXHIBITION 生賴範義展 THE ILLUSTRATOR』(宮崎文化本舗)より

とまあ、ここまで文字だけで読んでもピンと来ないですよね。とにかく作品を見てほしいです。

グッズ売り場もお財布にかなり凶悪なラインナップなので、大好きな方はそれなりの覚悟で行ってください(カード支払いもちろんok!)

最後に寺田克也さんが仰られていたこの展示に対する率直なご感想を。

「同業の身として吐き気がする展示。展示を廻る道は、自分にとっていばらの道ですわ」

次はこども連れていこ。

展示オープニングすぐに登場する「生賴タワー」。作品群がびっしり。全作品合わせるとこのタワー4つ分になるとか。

タバコ「HOPE」広告。この原画は必見。間違っても写真ではないです。

会場販売の図録OHRAI NORIYOSHI EXHIBITION 生賴範義展 THE ILLUSTRATOR』(宮崎文化本舗/本体¥2,500)。製本の綴じ方に配慮されており、見開きを180度全開に開ける仕様。巻頭には展示もされている巨大作品のピンナップも。

OHRAI NORIYOSHI EXHIBITION 生賴範義展 THE ILLUSTRATOR

1月6日 (土) ~ 2月4日 (日) 上野の森美術家にて開催中

*会期中無休 開館時間:午前10時~午後5時

*展示の一部は撮影可!

*女優・のんさんの音声解説も最高とのこと!(僕は2回目の時に聞いてみます)

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築地教介

印刷営業から戦う出版社へ ライブ狂いのアクティブ広報

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星海社広報担当。
1977年11月17日生まれ、O型。東京都八王子市出身。立教大学社会学部産業関係学科を卒業後、凸版印刷株式会社に入社。凸版印刷へ入社以来13年間、出版社を得意先とする営業を経験。数多くの編集者に刺激を受ける。出版というフィールドで躍動する夢を実現させるため、ミニマムな組織で大胆に戦う星海社に、2014年4月、合流。音と映像をこよなく愛し、インディーズ、メジャーを問わず、全国のライブハウスを今も駆け巡る。好きな言葉は「疾風勁草」。

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