ツイ4で、漫画・アザミユウコさん、原作・杉村啓さんによる『白熱日本酒教室』が連載開始しました!
杉村啓さんは、星海社新書から『白熱日本酒教室』『白熱洋酒教室』『白熱ビール教室』、そして『グルメ漫画50年史』を刊行されています。
日本酒に興味はあるが、よくわからないという初心者に向け、講師のむむ先生とその助手が日本酒について教えていく......というコンセプトは新書と変わりませんが、マンガはより初心者に向けた内容となるようです。
詳しくは、むむ先生こと杉村さんのブログをご覧ください!(制作の裏話も語られてます!)
もみじ真魚さん『放課後セブン‐イレブン』の飯テロに加え、酒テロが始まるわけです......嬉しいけど、つらい。
別段お酒の味がちゃんとわかるほど舌が肥えているわけではありませんが、ぼくは日本酒が好きなんです。
長野県、諏訪市、上諏訪駅から、ぼくの母校である諏訪清陵高校への通学路。
徒歩15分ほどの道程には、「舞姫」「麗人」「本金」「横笛」そして「真澄」、五つの酒蔵があります。
春先には呑みあるきのイベントが開催され、桝を首からぶらさげ日本酒を味わう大人たちを横目に、飲んだことのないその味を想像したものでした。
やがてぼくも上京し、二十歳を超えました。
久しぶりに再会した高校のクラスメイトの友人たちと開けたのは、東京でも購入できた「真澄 純米 あらばしり」。
これがもう、ワインみたいにフルーティーで口当たりがいいのです!
青春の傍らにあった「真澄」を片手に、ぼくらは再会を歓び、若干の郷愁に浸りながら卒業アルバムをめくって、ほかのやつらはどうしてるかなと笑いあう。
ついでに京都から買いこんできた日本酒を「坤滴 」「丹山」「聚楽第」と、次々空にするぼくたちは敵なしでした。
日本酒がおいしいと感じるのは、きっと高校時代への郷愁が相まってのことなんだろうと思います。
しかしそんな賑やかな日々は続かず、大学四年生になって、ぼくはひとり東京に取り残されることになりました。
浪人していたのが、ぼくだけだったのです。
みんなストレートに進学し、ストレートに進級し、ストレートに卒業し、四散してしまいました。
「真澄」を一緒に空ける相手を失って、久しく経ちます。
どうしたって寂しさなしに日本酒を呑むことができない......。
とりあえず澪でも飲もっかな。
エディター
星海社エディター。
1994年生まれ、長野県岡谷市出身。三度の飯より読書が好きという、いかにも文系な嗜好だが、高校までは理系、根は体育会系。文芸誌『ファウスト』に触発され、編集者になろうと志し、早稲田大学文化構想学部文芸・ジャーナリズム論系に進学。文芸批評を学びつつ、文芸誌『早稲田文学』編集部にて学生編集員として勤務する。文学を勉強し、文芸誌編集を手伝い、書店と雑誌編集部でバイトする本まみれの日々を送った。大学卒業を控えた2017年1月より、星海社に合流。
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