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HOME > ジセダイ編集部 > エディターズダイアリー > 来年も日本中世史の本を作るぞという決意

エディターズダイアリー

来年も日本中世史の本を作るぞという決意

平林緑萌
2017年12月25日 更新

こんばんは、エディター平林です。
先日、大河ドラマ『おんな城主 直虎』が完結しました。
関係者の皆さま、1年間お疲れ様でした。
総集編も楽しみですね。

それにしても、この2年の大河ドラマは、個人的に感無量なものがありました。
「国衆」という言葉が、なんと一般化したことか、と。


思えば、『真田丸』の放映開始前は、「国衆」と言っても全然通じませんでした。
2015年の8月に、『全国国衆ガイド』を出版させていただいたのですが、
この時はまだ、一部の熱心な読者の方々意外は、ピンとこなかったようです(当たり前)。
というか、誰も「国衆」という言葉にピンと来ていないのに、よく2014年にこの企画が通ったものだなと......。

その後、『真田丸』の放映が始まり、『全国国衆ガイド』も重版がかかり、
今年の『おんな城主 直虎』が続いたことで、「国衆」という言葉は随分通じるようになりました。
また、この2年連続の"国衆大河"では、『国衆ガイド』執筆者のみなさんもスタッフに加られました。
『真田丸』時代考証の丸島和洋さん、資料提供の柴裕之さん、小川雄さん。そして『国衆ガイド』の編者として力を尽くしてくださった大石泰史さんは『おんな城主 直虎』の時代考証。

そして、丸島さんには『真田信繁の書状を読む』、大石さんには『井伊氏サバイバル500年』とそれぞれ単著も書いていただきました。『真田信繁の書状を読む』の出版がきっかけとなって信繁の自筆書状原本が再発見されるという、特大のおまけもありました(NHKニュースを見た知人から「後ろでお前の声がしていたぞ」という苦情もありました......申し訳ない)。

「国衆をテーマに企画を立てよう!」と思ってから4年弱。『国衆ガイド』刊行から2年。
2年連続の"国衆大河"のおかげもあって、日本中世史ものの新書を5冊も出版することができ、編集者としてとても嬉しく思っています。
ぜひ今後も引き続き中世史ものを刊行していければと思っております(もちろん日本史に限らず歴史ものを出していきますが)。

日本中世史は、ダイナミックに研究が進展し、既存のイメージを覆す、刺激的な研究成果が続々と発表されています。
それをぜひ、手に取りやすい新書の形で届けていきたいと思っています。
読者の皆様、どうぞ今後ともよろしくおねがいいたします。

■これまでのラインナップはこちら(クリックで試し読みページに飛びます)

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