昨日、一昨日に続いて今日も、就活生に大好評の新刊『内定童貞』からピックアップ!
今日は、「面接で話すべき話題とは何なのか」について。
■自分の土俵で、面接官の知らない話をする
[中略]
大抵、人が食いついてくる話というものは自分が考え抜いたものではない。自分ではどうでもいいと思っている話や当たり前過ぎる話、大学以前の話であっても、面接官にとって未知の世界の話だったら、食いついてくる。面接の成否を決めるのは、「いかに立派な人間であるかのストーリーが完成している」よりも「会話が成立するか」「興味を持たれるか」である。
[中略]
私自身の面接の話になるが、ふと「ウケる話」の神が降りてくることがある。仕事と一切関係がなくても構わない。私にとって必殺の話題となったのがプロレスについてである。私は一橋大学のプロレス研究会出身である。プロレス研究会といえば、プロレス観戦をしたり、プロレスラーの講演会を企画すると思われるかもしれないが、学園祭などで実際にプロレスをするのである。大学時代に最も頑張ったことかと言われればそうでもない。本当に頑張ったのは、筋トレであり、市立図書館で本を読むことである。だが、プロレスの話は妙に受けた。
[中略]
ここでの鍵は「自分の土俵に持ち込む」ということである。面接官にとって、自社の仕事や、社会人としてのマナー、社会問題、政治などについては年の功もあり、学生より圧倒的に知識があることだろう。だからこそ、そういった話をされても「浅いなぁ……」「無知だなぁ……」「キミ、背伸びしないでいいのに……」なんて思われてしまう。だが、プロレスの知識がある人など滅多にいない。ましてや実際にやった経験がある人など皆無である。学生の側としたら、こうした「相手が知らないであろうこと」を話し、「それってどういうこと?」と矢継ぎ早に質問をしてもらえるようなテーマを選び、そのエピソードを生き生きと楽しそうに話す。これだけでいいのである。
ほとんどの話題についての知識量・考察力で私は面接官に負けていたが、プロレスについては負けるわけがない。こちらの土俵で勝負しているだけに、面接では主導権を握れる。あと、噓をついてはいけない。一つ噓をついてしまうと、別の質問をかぶせられた時に、別の噓をつかなくてはいけなくなり、余計な頭の使い方をしなくてはならないのである。答えると同時に「矛盾点があるかないか」という判断もしなくてはいけないのは実にツラい! 実体験に基づく話だけしておけば、スラスラと答えられる。ただし、徹底的に心がけるべきはやはり「ただ、聞かれたことに答える」ということである。そして、面接終了後に「なんか面白いヤツだったな」と思ってもらえれば、面接通過だろう。
(中川淳一郎『内定童貞』より)
先日の「業界に片足を突っ込んだ学生のウザさ」にも通ずるものがありますが、
基本社会人は、大体のことについて学生より詳しいです。
年も食ってるし経験もあるから当然です。
無理して、相手の業界の話や、
一般的に面接ウケがいいとされているリーダー経験などの話題を選ばず、
自分のよく知っているネタについて話してみましょう。
すると、饒舌に話せるのはもちろん、好きなことなので楽しそうに話すことができます。
好きなものについて語っている人というのは魅力的に見えるものですから、
そういう意味でも、この方法は有効です。
中途採用の話になりますが、ぼく自身、星海社の面接で、
「お遍路」についての話をしました。
「2012年にお遍路が流行る3つの理由」と題して、
[1]LCCの就航
[2]お遍路スマホアプリの台頭
[3]閏年のみの「逆打ち」回りが可能
を説明。
面接官3人を「へ〜!」と言わせることに成功し、内定をもらいました。
このエピソードのポイントは、
ぼく自身「お遍路に行ったことなどない」し、
なんなら「興味もない」ということなのです。
ネットで30分ぐらい調べてでっちあげたネタだったりします。
これは、「何か最近おもしろかったことはありますか?」と
聴かれる可能性が高いと判断して用意したネタですが、
就活にも応用できる考え方ではないでしょうか?
『内定童貞』では、中川さんがプロレスネタをどう料理したのか。
また、中川さんが出会った優秀な学生たちが自分のネタをどう料理していたのかを、
詳細に記載して頂いています。
また、中川さんが選ぶ「通るネタ10選」についての紹介も。
気になる方は、ぜひお買い求めくださいませ。
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