星海社の人材募集、締め切りまで約1週間ですが、
ぱっと見た感じ、全然書類が来ていません。あはは。
きっとみなさん、「業務委託(フリー)」っていうのが
引っかかってるんだと思うのです。
2年半前、星海社の人材募集をはじめて見た時、
社会人4年目、リクルート(現RCO)にいた僕は思いました。
「フリーかー。フリーは微妙だわー。正社員がいいわー」と。
星海社がフリーでしか人を取らないのにはいくつか理由があるのですが、
そのひとつに、「リスクを取れる人が欲しい」という、
経営陣の想いがあります。
まだまだまだまだベンチャーの弊社。
守りに入るわけにはいきません。
「掴むため、手放し、また掴むために、手放す」
そんな毎日を一緒に楽しめる人に来て欲しいのです。
おそらく向こう数年間は、
うちがどんなに儲かっても、この方針が変わることはありません。
つまり、何人かの応募検討者が画策しているであろう、
「正社員募集がかかるまで待つ」という戦術が通用しないのです。
「フリーになる」という現実と戦い、
打ち勝ってから応募する必要があります。
これ、今現在正社員で働いている人にとっては、けっこうしんどい選択です。
ぼくも、相当悩みましたし、色んな人に相談しました。
正直何度も「やめとこうかな」と思いました。
でも、決めたんですよね。
そして今、けっこう楽しいんですよね。
同じような思いの人がいると思うので、
参考までに、僕がどう考えてフリーに
なることを決めたのか、書いておきます。
星海社に応募する際、僕が結論として導き出したのは、
「夢と安定のための、フリー。」
という考え方でした。
僕には、孫が「うちのじいちゃん◯◯作った人なんだ」と言ってくれるような、
社会に強いインパクトを残すものを作って死にたいという、
ちょっと恥ずかしい夢があります。
その夢に近づく一歩として、星海社はとても魅力的な職場でした。
太田・柿内(現コルク)という実績のある編集者がいて、
食らいついていけば力が付きそうだし、
出版という右肩下がりの業界に対して、
Webやイベントを使ったアイデアがドカンと出せれば、
正直かなり「目立つ」だろうなとも思いました。
(太田・柿内のいる会社なら業界の注目度も高いんじゃね?
という打算もありました)
とりあえずここまで考えて、
「よっしゃ入りたい!」とはなったんですが、
同時に「年収が下がる、不安定になる」という
かなりテンションの下がる事実がありました。
当時も今も独身ですが、
いずれは結婚したいと思っていますし、
子供も2人ぐらい作って、
両方大学にいかせてあげたいと思っています。
となるとお金は大切です。安定したい。
このとき改めて、「安定」について考えました。
自分の周りで安定してるなーと思う人の共通点を
なんとなく挙げてみたんですね。
そこで出てきた言葉が、「大企業」でも、
「役職」でもなく、「引く手数多」。
どこかに所属していて、そこが万一だめになっても、
「じゃあウチ来てくださいよ」と言ってくれる人が
たくさんいる、その力がある。
そういう人が一番強いと思いました。
現代の安定のために必要なのは「正社員」という
雇用形態ではなく、実力と実績(あと人徳)だと思いました。
誰にも負けない力(あるいは希少性の高い力)を身に着けて、
誰もが知る実績をあげれば、食うのに困ることはないはずだと。
つまりぼく個人の話で言えば、夢の実現=安定となるじゃないかと。
であれば、夢への最短距離をいけばいいじゃないかと。
そのために人生の途中で一時フリーになっても、全然いいじゃないかと。
そう、思うに至りました。
この考え方が、
「年収は下がりますが、生涯年収を下げる気はありません」という、
経営陣をのハートを打ち抜いた(らしい)
面接での受け答えへと、つながったのです。
言い尽くされ過ぎて恥ずかしい言い方ですが、
今は、どこに勤めているのかではなく、
何をやったのか・何ができるのかで、
その人の値段が決まっていく時代だと思います。
安定のための、フリー。
こういう考え方で星海社に来てみるのはいかがでしょうか?
この記事を見て、今からでも応募してみようと思ってくださる方が
1人でもいたら、とっても嬉しいです。
ちなみに2年半経って、僕は前よりよっぽど「安定」してきたと思います。
いま星海社がなくなっても、まあ、なんとか食ってはいけると思う。たぶん。
ぼくらと一緒に、夢の隠居生活めざしませんか?
ご応募、お待ちしてます。
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