あけましておめでとうございます。星海社アシスタントエディタ−の山中です。
星海社は今日から仕事はじめなので、これが2012年『ジセダイ』最初のブログになりますね。
本年も何卒宜しくお願い申し上げます。
さて、本日の仕事はじめと同時に、
星海社のコーポレートサイトにてフリー編集者の募集が開始されました。
今回は応募に際して社長の杉原と副社長の太田の対談が必読になっているようです。
『最前線』で連載中の担当作品『青春離婚』のことを取り上げてもらっていて有り難い限り。
■hukeさんの画集『BLK.』
ところで全然話は変わるのですが、今月末発売のイラストレータ・hukeさんの画集『BLK.』、実は今回、こちらの制作に僕も少しだけ関わらせて頂きました。
その重量、実に1.6kg……というのが定例のネタになっているこの画集、「本」としてのつくりのよさが半端ないことになっておりますので、是非手にとって見て頂きたい一冊です。
製本が糸かがりなので開きもすごくよく、見開きが尋常ではない迫力です。いつかこれだけ豪華な一冊に最初から最後まで関わってみたいものですねぇ……憧れるなぁ。
figmaなしの通常版は売り切れてしまったみたいなのですが、figma付きの限定版はまだAmazonでも予約ができるようですので「欲しい!」という方はお早めに予約を。
きっと誰かの人生のカーブを大きく切ってしまう一冊になるだろうことは想像に難くありません。
■フリーでよかった
で、編集協力として入稿前後の文字周りの確認などお手伝いをさせて頂いたのですが、勿論今回星海社の外での仕事になりますので、奥付の僕の名前に(株式会社星海社)の文字は入っておりません。フリーの編集者として星海社に在籍しているので、星海社以外の仕事を個人的に請けてもいいのですよね。
星海社の編集者は「フリー編集者」——いわゆる業務委託契約になりますので、確定申告、保険、年金、その他諸々、非常にめんどくさいことも多々あるのですが(これがホントにめんどくさい!)、こうやって僕が好きで、僕の好きなイラストレータさんの画集に関わらせていただけてるのもフリーの編集者だからこそ、というのもあるので、これはこれでいいところもあるなぁ、と個人的には思っています。hukeさんの画集に関わらせていただけたことは僕にとっては本当に幸福な出来事だったので、フリーで良かったなーって心から思いましたね……(笑)。
■編集者は「ポータブル」
結局のところ「編集者の能力」というのは、所属している会社ではなく、編集者個人の仕事や実績がそれを保証することになると思うのです。それはとても、ポータブルなものなのではないか、と。
なので、色々なジャンルの仕事からとにかく吸収して、身一つでオンリーワンの編集者になるぜ、という方には星海社は面白い会社だと思います。少なくとも僕はそうなりたいと思っています。
ぶっちゃけ今、起伏も無く、つまづきもしないような仕事なんてまずないと思いますし(あっても10年後にはわかんないですから)、『武器としての決断思考』にも書かれていたように、これからはゲリラとして身を立てなければならない時代になっていくはずですので、自分に「名前」と「能力」を与えるのって、結構大切なことになると思っています。今自分を鍛えなくていつ鍛えられるんだろう、とも。
ちなみにアシエディの場合、「楽しくて新しいことを作っていきたい」という熱意と根性があれば必要充分だと思います。実際ぼくも奈良先端科学技術大学院大学という大学院で修士課程の学生として研究をしていたところを、無理矢理飛び出して星海社に来ておりますので、今の自分にとらわれる必要はまったくありません。
とはいえ、良くも悪くも「文化祭の前夜」がずっと続いているような会社ではありますので、そのへんは今一度考えていただいて、そのうえで是非応募していただければ幸いです。
明日の戦友、お待ちしてます。
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