嬉しいお知らせです!
読者のみなさまに大好評をもって受け止めていただいている、隠岐さや香さん著『文系と理系はなぜ分かれたのか』(星海社新書)が、中央公論新社主催の〈新書大賞2019〉にて、このたび第2位の栄誉に浴することとなりました!
まずは、著者の隠岐さんからお預かりしたコメントをお届けします。
書いているとき、この原稿はもう終わらないのではないかと感じたことがありました。それが多くの方に支えられて世に出て、思いがけず様々な方に手にとって頂けました。それゆえに今回の受賞はとても嬉しい驚きです。
本書では、欧米や日本の文系・理系、ジェンダーと文系・理系など、様々なトピックを扱いましたが、根底にあったのは「どういう経緯でこんなことになったのか」という気持ちでした。よくわからないまま文系・理系で進路選択をして、ゲームをクリアするように試験を受ける。人によってはそれで一生に影響がでる。その不透明で不可解な現実の背後に何があるのかを少しでも理解したい。そんな気持ちが形になった本であったと思います。
また幸運にも、この四半世紀は学問全体の歴史について研究が進んだ時代でもありました。その蓄積があったからこそ、私も新書をまとめることに挑戦できました。
これからも世界は変わっていきます。とりあえず入試制度や科学・技術・イノベーション政策に関しては2020年をめどにまた大きな動きがありそうです。物事の変化の速度に目眩がしそうな気持ちになるときもあります。
しかし、現代だけが特別だとあまり思いすぎない方がよいでしょう。何か目立った変化が起きるとき、その背後にはしばしば、数年どころか数十年のスパンで、それを準備してきた人びとや事象が存在するものです。
本書が読者の方にとって、学問の過去や未来に思いを馳せる一つの機会となれば幸いです。
隠岐さや香
また、今回の入賞を受けて新オビを制作!
『文系と理系はなぜ分かれたのか』は、少し広くなったオビを巻いて、装いも新たに発売中です!
(大々的に展開していただいている書店さんもあるようです......! 店頭で見かけたら、ぜひ手にとってみてください!)
昨年8月の刊行以来、本書には称賛の声や新聞各紙・雑誌各誌での高評が寄せられつづけてきました。
昨夏には東大駒場生協で新書売上1位を獲得し、そしてこのたび、錚々たる書目が並ぶなかで〈新書大賞2019〉第2位に輝くこととなりました!
これもひとえに、読者のみなさま、書店員のみなさま、そしてご投票いただいたみなさまのおかげです。
深く御礼申し上げます。ありがとうございました!
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