星海社新書は、知的好奇心を満たすだけでなく、次世代を担う若い世代が、自らの力で未来を切り開いていくための「武器」としても使える知のかたちを、シリーズとして本にまとめていきます。
大衆演劇は会いに行けるアイドルの原点だ!!
必ず、「推し」、に出逢えるはず!!
全国には百を超える劇団があり、劇場やセンター、ホテルと観劇できる場所もたくさん! 距離が近い舞台、およそ3時間の華麗な舞踊ショーとお芝居、ほぼ毎日昼夜演目替えで公演しているーーかような文化があると知りつつも、実際に観劇して知る数々の驚き! 舞台の上と下で携わる「大衆演劇人」のリアルな声をお届けするとともに、より観劇が楽しめて、これから大衆演劇に出会う方にもその魅力が伝わるよう、この一冊にまとめました。
空前のリバイバル! 全世界で鳴り響いている「シティポップ」
その熱狂を凝縮した、入門書にして決定版!
クリエイティビティに富んだ作品群から厳選したアルバム100枚を精緻にレビュー!!
ロックやソウルなど洋楽の要素を取り込み、鮮やかな色彩感覚で洗練された都市の情景を描きながら、憂いや哀愁をも含んだ日本独自の音楽ジャンル、「シティポップ」──1970年代から80年代にかけて日本で誕生したこの「都市型ポップス」が2010年代のネットコミュニティの隆盛により、竹内まりや「プラスティック・ラブ」をはじめとした作品の数々が世界に発見され、急拡大した。本書はシティポップ史に燦然と輝く名盤から、先人の遺伝子を受け継ぎ昇華し続ける次世代盤まで、シティポップを紐解くうえで決して外すことのできない必聴の100枚を厳選し、30年にわたり日本のポップミュージックシーンと併走してきた著者が一枚ずつ丹念にレビューする。時代も国境も軽々と越えた、語り継ぐべきに日本の文化遺産に耽溺してほしい。
カバー装画:鈴木英人
皇室の学問研究が顕す、もう一つの日本近代史!
昭和天皇が、当時まったく無名、無位無冠だった南方熊楠に会いに、遠路、軍艦で紀州に出かけたことから、何かが始まった
----荒俣宏(博物学者)
学問でしか自己実現できない? 皇族の"私的関心"が明らかに!
----辻田真佐憲(近現代史研究者)
天皇や皇族は多忙な公務の傍らで学問研究に励んできた。例えば粘菌学者の昭和天皇と魚類学者の明仁上皇は、親子二代で世界的博物学会・リンネ協会会員に名を連ね、山階宮家の山階芳麿が作った山階鳥類研究所は鳥学の権威として約一世紀の歴史を持つ。しかし私的な行為である天皇や皇族の研究は、実際には公的な行為と密接に関わっている。
平成の天皇が魚類学の知識を活かし、食糧事情改善のためブルーギルを日本に持ち帰ったことはその好例である。なぜ天皇や皇族はかくも学問に尽力するのか、その理由は戦後の特異な皇室制度と不可分だ。皇室の学問研究を紐解くことは、戦後日本の栄華と矛盾を直視することに他ならない。
信長の死をめぐる陰謀説の古典
「天下統一を目前に、家臣である明智光秀に裏切られ、本能寺で非業の最期を遂げる織田信長」。ところが、本能寺が炎に包まれたとき、光秀は本能寺はおろか京都にさえ居なかった。著者は当時の公家の日記「言経卿記」を引いて、光秀が京都にあらわれる前に本能寺は灰塵に帰しており、光秀にはアリバイがあったと断言する。では、信長殺しの真犯人は誰か? 光秀の重臣・斎藤利三の暴走説から、信長の正室・奇蝶の黒幕説、イエズス会による爆破説まで。稀代の歴史作家が本能寺の変の「正史」に真っ向から斬り込んだ、異端の王道「八切史観」を知るための代表的著作。解説/井沢元彦、作家案内/若狭邦男
八切史観とは?
「上杉謙信は女性であった(上杉謙信女性説)」「織田信長暗殺は明智光秀ではない」「徳川家康は二人いた(徳川家康の影武者説)」「藤原氏の起源は、日本に進駐した唐軍」「大和朝廷は百済系」「イエズス会は火薬に使われる硝石で戦国武将を懐柔した」など、それまでの歴史学の常識に大胆に疑問を投げかける独自の歴史観を展開。自ら「八切史観」「八切意外史」と称した。
「本書は、文章力を身につけて人生をハッピーにしたい人のための戦略の書だ」
「大宅壮一ノンフィクション賞」受賞、かつ1本2000万PVのウェブ記事を生み出す第一線のライターが文章術を直伝! といいつつ、本書はお堅い文章術の教科書ではありません。毎日のメールからツイッター・婚活アプリに至るまで、ごく普通の学生・ビジネスマンの仕事と人生を切りひらくかつてない文章術。日本人なら誰にでも通じる「ユニバーサル文章術」を使いこなそう。「読まれる」ための文章を研究し実践し続けた著者の16年間が一冊の本となって結晶しました。
はじめに
第1章 誰にでも読める「プロの日本語」を書く方法
第2章 ユニバーサル日本語の文章術(実践編)
第3章 ユニバーサル日本語vs.漢字
第4章 最強のビジネスメールを書く方法
第5章 絶対に「失敗」しないツイッター文章術
第6章 伝わるLINE、決める婚活アプリの表現戦略
第7章 自在に数百万PVを叩き出してウェブ記事を「激バズ」させるコツ
第8章 紙媒体とウェブ媒体の文章術
おわりに
19人の豪華識者が巨大データで語る「平成のリアル」!
※この本は、博報堂生活総研が生活のあらゆる意識と行動を約1400項目にわたって28年間集計し続けた、世界に類のない大規模公開データベース「生活定点」に基づいています。
本書を読めば、炎上はもう起こらない!
「どちらかが0か100で悪いことというのは、普通はない」はずなのに、エンターテインメントビジネスの現場で残念なトラブルが頻発する理由とその対策を、百戦錬磨の著者が喝破する! クリエイターエコノミーの必読書。
エンターテインメントをゼロからイチへとクリエイトしていくビジネスの現場では、同じゴールを目指していたはずのクリエイターとクライアントがいつしか不毛な争いを繰り広げてしまう......という悲しい事態が日々繰り返されています。本書では、クリエイターとしてもクライアントとしても仕事の実績を積み重ねてきた福原・やしろ両氏がその実体験をもとに、深刻なトラブルはどんな理由や場面で起こりやすいのか、そして、解決のためにはどのようにコミュニケーションしていけばいいのかを的確にアドバイスします。
「おもしろければ何でもアリ」なインディーゲームガイド!
世界各国のクリエイターがその創作意欲と情熱を思い切り自由に投入してつくられるインディーゲームは、いま最も創造力にあふれるエンターテイメントの地平です。その膨大すぎる傑作群の、どこから手を伸ばしたらよいのか分からないあなたのために、本書は〝インディースピリッツ〟漲る作品を200タイトル厳選! 実はインディーゲームな『Minecraft』、宇宙人狼の愛称で知られる『Among Us』、世界を感動させたやさしいRPG『UNDERTALE』などの有名作から、知るひとぞ知る作品まで、生粋のゲーマーたちが己の偏愛のままに全力でご紹介します。ありとあらゆる感動が待ち受けるインディーゲームの世界へようこそ!
エラリー・クイーン研究の第一人者によるクイーン入門ガイド!
あなたは本格ミステリを読んでいて、エラリー・クイーンという名前を目にしたことはありませんか? 世界最高の本格ミステリ作家と呼んでも過言ではないでしょう──このクイーンから絶大な影響を受け続け、日本の本格ミステリは世界一の発展を遂げてきました。本書では、〈国名シリーズ〉のエラリー・クイーン&〈悲劇四部作〉のドルリー・レーン、クイーンが生み出した二大名探偵の活躍をメインに、その全作品を解説。あらすじ、読みどころ、本格ミステリとしての達成、その影響下にある日本のミステリ作品までご紹介します。クイーンを知ることは、本格ミステリの論理=ロジックの読み方を知ること。本格ミステリをより楽しく読むために、今こそ〝本格ミステリの神〟エラリー・クイーンの歩みを辿りましょう!
日本人も、中国人も、朝鮮人も、人を売り、人を買った!
戦国グローバリズムの悲惨な実態とは?
「降倭」=朝鮮軍に加わった日本人将兵たち日本人にとって、倭寇=略奪・拉致、秀吉の朝鮮出兵=残虐・捕虜連行のイメージはおなじみのものだが、本書を読むとそのイメージは一面的なものに過ぎないことがわかる。ポルトガル人の日本進出をきっかけに、ポルトガル商人は日本人奴隷を買い取り、海外に連行して売却した。それを禁止したのは、豊臣秀吉である。しかし、文禄・慶長の役(朝鮮出兵)がはじまると、戦国大名は朝鮮人を多数日本に連行した。逆に、「降倭」と呼ばれる朝鮮軍に投降した日本人将兵もいた。本書は、これまであまり語られてこなかった人身売買や奴隷売買など、戦国時代のグローバル化がもたらした「戦国時代の闇」というべき点を明らかにする。
目次
第一章 倭寇と人の略奪
倭寇とは何だろうか/倭寇の襲来/解決策の模索/日本側の倭寇対策/明と倭寇の取り締まり/明の国書への対応/九州の諸豪族と倭寇/送還された朝鮮人、中国人/『老松堂日本行録』の記録/捕らえられた人々の事情/なぜ中国人、朝鮮人を略奪したのか/日本が奴隷を必要とした理由/そのほかの仕事/謡曲『唐船』の逸話/捕らえられた日本人/アンダーグラウンドな人身売買/日本人奴隷を使役した実態/日本人奴隷の僧・雪明
第二章 戦国時代の人身売買・乱取り
厳しかった中世社会の環境/武田軍の人の略奪/無数に生け捕られた人と買戻し/乱取りを描いた『甲陽軍鑑』/乱取りが目的となった人々/打ち続く乱取り/貴重な収入だった略奪品/肥後相良氏の乱取り/伊達氏の戦争と乱取り/島津氏の戦争と乱取り/二束三文で売られた人/大坂の陣における乱取り/『信長公記』に見る乱取り・人身売買/室町・戦国時代の売買春/高級な遊女の存在/遊女屋における客引き/地方にもあった遊女屋/交通の要所に集住した遊女/遊女屋があった地方都市/戦場における遊女
第三章 織豊期の人身売買とキリスト教
ヨーロッパの衝撃とザビエル/日本を訪れたフロイス/信長とキリスト教の出会い/その他の保護の内容/信長が布教を許した理由/黒人奴隷の弥助とは/弥助を気に入った信長/織田信長は「唐入り」を目論んだのか/豊臣秀吉の登場/外国史料にあらわれた秀吉/容貌がみすぼらしかった秀吉/兄弟姉妹を斬り捨てた秀吉/無残な最期を遂げた姉妹/女好きだった秀吉/九州での人身売買/秀吉による人身売買禁止/広がる人身売買の禁止/小田原征伐後の人身売買禁止/その後も徹底された人身売買禁止
第四章 伴天連追放令と人身売買
ヨーロッパ諸国での人身売買/女性奴隷の悲劇的な扱い/秀吉が見た光景/女性奴隷へのひどい扱い/日本人奴隷の連行は許されたのか/秀吉とコエリョの口論/日本人奴隷をめぐる解釈/天正遣欧使節の派遣/千々石ミゲルの問いかけ/原マルチノの鋭い指摘/ポルトガル人が悪いのか/秀吉の厳しい問いかけ/宣教師の回答/秀吉による「伴天連追放令」の発布/「天正十五年六月十八日付覚」の発見/人身売買禁止の条文/通説への批判/奴隷売買禁止の実現/破門が意味すること/日本人が奴隷に身を落とした理由/自分で自分を売った日本人奴隷
第五章 文禄・慶長の役と民衆・武将
文禄・慶長の役の勃発/義智による朝鮮との交渉/戦場での乱取り禁止という方針/朝鮮半島で行われた乱取り/日本に送られた朝鮮人/乱取りを認めた秀吉/日本に連行された朝鮮人奴隷/九州各地に連行された朝鮮人奴隷/安かった朝鮮人奴隷/『朝鮮日々記』という史料/朝鮮人奴隷の売買/続く悲惨な光景/朝鮮人奴隷を連行した武将/お土産となった朝鮮人奴隷/捕らえられた日本人の問題/降倭将となった勘介/朝鮮人を連行した理由/沙也可の出自と素性をめぐって/原田信種とする説は成り立つのか/沙也可の生涯を探る/降倭とは何か/降倭の活用/ 降倭が従った理由/ほかにもあった降倭の役割/遊興三昧の島津忠恒/打撃を受けた日本軍/降倭の運命
第六章 日本に連行された朝鮮人
陶工になった朝鮮人/平戸焼と朝鮮人/高取焼と萩焼/土佐に住んだ医師の経東/豆腐の起源と朝鮮人/農業と朝鮮人/中島家に忠節を誓う/加賀藩に仕えた金如鉄/日本人となった如鉄/大坂夏の陣での活躍とその後/学者になった朝鮮/儒学者の李真栄/真栄の子・梅渓と立卓/日本に連行された朝鮮人女性/朝鮮人女性の運命/朝鮮人クリスチャンのおたあ・ジュリア/禁教令により追放される/そのほかの朝鮮人キリシタン/朝鮮人の送還問題/松雲大師惟政らの派遣/朝鮮人の送還問題/朝鮮側の方針/帰国できない事情/帰国後の処遇について
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