増築と拡大を繰り返す巨大駅で、迷う理由を深掘りしてみると、駅には駅の事情があった!
「日本の巨大ターミナル駅は、しばしば『迷宮』に喩えられる。本来『迷宮』の英訳は「ラビリンス」(Labyrinth)が一般的だが、こと駅に限っては「地下牢」を指す「ダンジョン」(Dungeon)と呼ばれることが多い。これは駅の複雑さが、RPG(ロールプレイングゲーム)のダンジョンのようだという発想によるもので、実際に大きな駅の地下空間を歩いてみると、この形容は正しいと感じることが多い」(第1章より)。東京駅、新宿駅、渋谷駅、名古屋駅、大阪駅など、時に恐れを抱くほど巨大化し、複雑怪奇なややこしさとなった「迷宮駅」の歴史と仕組みを解き明かす。巨大ターミナル駅の素顔が見えてくる、全くあたらしい駅探索の楽しみ。
渡瀬基樹
わたせ もとき
渡瀬基樹 編集者・ライター
1976年生まれ、静岡県出身。明治大卒。ゴルフ雑誌、自動車雑誌などの編集を経て、現在はフリーの編集者・ライターとして、高速道路、航空機、鉄道など交通関係の記事制作・編集に携わる。編著に『全国サービスエリアをとことん楽しむ!』(宝島社)など。
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