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ニッポンのスタートアップ

【いでよ! IT界のイチロー】「Life is Tech!」は、IT教育から日本の教育を変える

2013年04月01日 更新
【いでよ! IT界のイチロー】「Life is Tech!」は、IT教育から日本の教育を変える

新しくなったジセダイ。そのジセダイがお届けする渾身の新企画が、この「日本のスタートアップ」です。このインタビューは、3年後に再会すること(例え路頭に迷っていても)を約束して行う、未来アポ付き取材コンテンツ! 今と未来、線でつながる行動の歴史! ここが挑戦の最前線! 
 
記念すべき第1回目のゲストは、中高校生向けITキャンプ事業で飛躍している、「Life is Tech!」。Life is Tech!のキャンプに1週間も行けば、誰でもiPhoneアプリが作れるようになるとか……。日本に技術者・クリエイターを増やす会社、Life is Tech!代表の水野雄介さんと副代表の小森勇太さんに、話を伺ってきました。
 
取材・構成:江口晋太朗、今井雄紀 写真:今井雄紀

中高生に、楽しくIT教育を提供することが仕事

 

江口 今日は、よろしくお願いします。早速なんですが、Life is Tech!の事業について、簡単に説明して頂いてよろしいですか?

 

水野 はい。夏休み等の長期休暇中に中高生を集め、プログラミングやゲーム開発を教えるITキャンプが事業の軸です。キャンプは、東京大学や慶應大学などのキャンパス、その長期休暇中の空き教室を借りて行っています。プログラミングのワークはもちろん、身体を使ったレクリエーションや研究室見学、などを通じて、明るく楽しく、技術のことを学んでもらっています。ここではじめてプログラミングに触れるという子供も多いので、原体験がすてきなものに、IT界のディズニーランドみたいになれるようにと気をつけています。最初が楽しくないと、続けてくれないと思うので。

 

今井 おもしろいですね! 大学は中高生たちに早くからアピールできるし、保護者はこどもの可能性を伸ばせるし、こどもたちは楽しいしで、みんな幸せになってるのが素晴らしいと思います。なんて意義のある商売なんだ……。

 

こどもが大人になれる場所、「キッザニア」

 

江口 お二人とも、もともと教育に興味があったんですか?

 

水野 僕は、教師になりたいと思っていたぐらいなので、多分に興味がありました。大学院時代、高校で物理の非常勤講師をしていたんです。そのまま先生になることもできたのですが、社会について知らないまま先生になるのはどうなのかなと思って、人材コンサルの会社、「ワイキューブ」に入社しました。

 

小森 僕は正直、最初そこまで興味がなくて(笑) ただ、イベントやワークショップをやるのは大学のころから好きで、社会人になってからも、リアル脱出ゲームのスタッフをしたり、趣味でいろんなイベントを開催したりしていました。会社の先輩だった水野に誘ってもらったとき、直感で「おもしろそう!」と思ったし、自分のやってきたことも活かせると思ったので、じゃあ一緒にと思って。

 

水野雄介、小森勇太

 

江口 お二人の人生のかけ合わせが、Life is Tech!なんですね。水野さんは、就職後改めて教師になる道もあったのでは?

 

水野 それも考えたんですが、新しい教育のかたちを作るなら、サービスを作ってしまった方が早いと思ったんですよ。

 

今井 そう思うに至ったのは、どうしてですか?

 

水野 ヒントは「キッザニア」でした。かつて日本には、「私のしごと館」という、こども向けの職業体験施設があったんです。あったんですが、これが2010年にやむなく廃館。その一方で、同じく仕事をテーマにした施設である「キッザニア」はずっと大盛況でした。この差はなんだと考えたんです。

 

小森 キッザニアに行くと分かるんですが、リアリティが違うんです。入ると、色んなお店やサービスがこどもサイズで設置されていて、どれも実在するものばかり。ピザが作りたければPIZZA-LAへ行くし、大和証券に入ってトレーダーになることもできます。消防士になって火を消すこともできるし、その様子を、朝日新聞の記者となって撮影することもできます。何の仕事をするか迷ったらリクルートに相談することすらできる(笑) これは楽しいですよね。すべてがこども用に作ってあるがゆえに、そこではこどもが「大人」になれるんです。

 

今井 楽しそうすぎる……。

 

小森 ですよね! 社会の仕組みも、現実さながらです。こどもたちは仕事をすると「キッゾ」というキッザニア内で使えるお金がもらえるようになっているんですよ。それを銀行に預けてキャッシュカードをもらったり、商品に変えることもできます。1つの街の中として、システムが出来上がっているんです。

 

水野 「私のしごと館」と「キッザニア」を比べたとき、明らかに後者の方が優れていると思いました。同時に、公務員になってそれをやるのは、余りに時間がかかると思ったんです。これは、自分でやった方が早いし、いいものができるなと思いました。

 

今井 それは確かにそうかもしれませんね。公務員、色々制限もありそうですし……。Life is Tech!のキャンプ内容は、キッザニアにも引けをとらないと思います。

 

小森勇太

 

尾田栄一郎さんにロゴ制作を依頼

 

江口 構想を現実にするにあたって今のチームが出来たんだと思うのですが、どんな経緯で人が集まったんでしょうか?

 

水野 事業は、最初に僕が考えて、小森ともう一人、松井という人間を誘って、3人でスタートしました。もともと自分一人ではできないと思ってましたし、自分が得意なゾーンと不得意なゾーンを理解した上で足りない部分を補ってくれる人が必要だと考えていました。そうして誘ったのが、この二人です。僕『ワンピース』が好きでよく例えちゃうんですけど、小森は事業を形にして方向付けするのがすごくうまかったので、行先を示してくれる存在として「うちの船のナミ(航海士)になってくれないか?」って誘いました(笑) 松井は大学時代の同期で、麻雀がめっぽう強かった。経営は時に勝負強さを発揮しないといけないと思ったので、「うちのゾロ(剣士)になってくれ!」って声をかけました。 小森はこうして副社長として支えてくれてますし、松井は学校向けの営業すべてを担っていてくれています。最高のチームですね。

 

今井 誘い方がいいですね。相手の方も、自分の役割がイメージしやすいでしょうし。

 

水野 動き出してからも、色々やりました。品川女子学院を立て直した漆紫穂子校長のセミナーに参加して、企画書を渡して「相談役になってください!」って言ったり、尾田栄一郎先生にロゴを書いてくださいって手紙を送ってみたり。残念ながら尾田さんからお返事ありませんでしたが……。漆校長とは、それがご縁で、今でもお付き合いがあります。

 

江口 キャンプが実施されるまでは、収入ゼロですよね? 何か別のことをしてお金を稼いだりはされなかったんですか?

 

水野 新しい教育をやるために起業したので、それ以外のことは会社として一切やらないと決めていました。僕も小森も採用コンサルの会社にいたので、その経験をもとに多少のお金を稼ぐことはできたかもしれませんが、それでは起業をした意味がない。会社としてはずっと無給だったので、ない貯金を切り崩したり、それぞれが個人で仕事をしたりして食いつなぎました。

 

 

目指すは、ITドラフト会議

 

江口 最後に、今後の展望をお伺いしてもよろしいですか?

 

水野 春から、新しい企画をスタートさせます。大学生に対して、新しい就活の道を切り開く内容です。「LiT Leaders」という企画で、僕はこれが、IT版のドラフト会議になればと思っているんですが……。

 

今井 すでに面白そうですね!どんな内容なんですか?

 

水野 Life is Tech!がIT人材の発掘&育成機関になるようなイメージです。「LiT Leaders」として大学生インターン(お給料も出します)を大々的に募集し、弊社の研修を受けて技術力を付けてもらったあと、キャンプの教官を経験して、今度はコミュニケーション力を高めてもらいます。そして、最後はサイバーエージェント、DeNAをはじめとする、提携企業の人事の前で、プレゼンテーション! うまくいけば、同級生たちが就活をはじめる前に就活が終るという……。

 

今井 すごい……。

 

水野 ありがとうございます。うちのキャンプ、こども達以上に成長するのが、教える側にいる大学生たちなんです。そうして地力を身につけた学生が就活で埋もれてしまわないようにというのもありますし、何よりプレゼンして、ドラフトで指名が集まるのってすごいかっこいいじゃないですか。中高生に「先」をちゃんと見せてあげたいなと思って。IT界のダルビッシュ、イチローに出てきて欲しいんです。FacebookやGoogleから指名が入って、日米で争奪戦とか、むちゃくちゃかっこいいでしょ?

 

水野雄介

今井 最高ですね!

 

水野 ありがとうございます(笑) 中高生でITキャンプに参加→大学生でLiT Leaders→卒業してIT界で、しかも世界規模で大活躍というルートができれば、こどもやその保護者の方はもちろん、日本の教育に対する意識を変えることができると思っています。今はITだけですが、「経済学キャンプ」、「物理学キャンプ」と分野を変えてやっていくこともできますし……。いやー我ながら楽しみです。

 

江口 ワクワクしますね。今日は、ありがとうございました。

 

今井 3年後にまたお会いしましょう! その時は、未だ見ぬITイチローも一緒に!

 

水野・小森 ぜひ! そうなるように、がんばります!

 

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水野雄介
慶応義塾大学理工学部物理情報工学科、同大学院在学中に、開成高等学校物理非常勤講師を2年間勤める。卒業後、人材系コンサルティング会社に入社。教育変革を掲げ、退社後、2010年7月、 ライフイズテック株式会社(旧社名:ピスチャー株式会社)設立。


小森勇太
早稲田大学理工学部卒業後、人材組織コンサルティング会社に入社。
『エンターテイメント×採用』の商品開発を行い、企業の採用戦略の新しい形を創る。その後、ライフイズテック株式会社を代表水野とともに設立。現在は、企業の採用企画立案や、プロモーション、ワークショップデザイン、研修講師など幅広く活動を行っている。

 

会社概要

会社名
ライフイズテック株式会社
所在地
〒153-0064 東京都目黒区下目黒1-4-4-102
事業内容
IT教育プログラム「Life is Tech!」の企画・運営
ワークショップ・エンターテイメントの企画・運営事業
HP
http://life-is-tech.com/
Twitter
@Life_is_Tech

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