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ニッポンのスタートアップ

【私たちがやらなきゃ!】国産のモバイル決済サービス「コイニー」は、使命感で未踏をひらく!

2014年02月14日 更新
【私たちがやらなきゃ!】国産のモバイル決済サービス「コイニー」は、使命感で未踏をひらく!

3年後に再会すること(例え路頭に迷っても)を約束して行う、未来アポ付き取材コンテンツの「日本のスタートアップ」インタビュー。今と未来を線でつなぐことで見せる、行動の歴史こそが、挑戦の最前線!


第5回目は、いつでもどこでも支払いができる決済サービス「コイニー」。丸い端末にクレジットカードを通すだけで、その場で支払いができる仕組みです。会社の成り立ちから大学、高校時代の生活まで……。「コイニー」代表取締役社長の佐俣奈緒子さんに、お話を伺いました。

 

取材・構成・写真 今井雄紀

どんなお店も「クレジット払い可能」に!

 

今井:早速ですが、コイニーの事業について、簡単に説明して頂いてもよろしいでしょうか?

 

佐俣:はい。コイニーは、小さなお店やレジのないような場所でも、スマートフォンとコイニーリーダー(スマートフォンに接続する読み込み装置)を使って、簡単にクレジットカード払いができるサービスです。大きな機械を導入したり、分厚いマニュアルを読むことなく、だれでも手軽に導入できることが最大の売りですね。

 

iPhoneのイヤホンジャックに差して使う

 

今井:これに、カードを通すだけで支払いがができるんですか? すごい便利ですね! でもこれ、ここまでシンプルに仕上げるの大変だったんじゃないですか?

 

佐俣:実はそうなんです。外側をシンプルにするために、中ではかなり複雑なこともやっていまして……。チームを共にしている、優秀なエンジニアやデザイナーたちに感謝しています。

 

国産のモバイル決済サービスは誰が作る? 佐俣「あ、私だ」

 

今井:もともとどんなお仕事をされていたのですか?

 

佐俣:以前は、ペイパルの日本法人で働いていました。アメリカに本社のある、オンライン決済サービスですね。日本法人立ち上げの際、当時学生インターンとして関わっていて、そのまま社員になりました。立ち上げ当初は日本人もあまりいないし、金融関係の企業に勤めていた人が集まって出来た企業でしたので平均年齢も高く……ずっと最年少で働いていました。

 

今井:「お金」と「IT」には、元々絡んでらっしゃったんですね。昔から、興味があったんでしょうか?

 

佐俣:いえ、正直言うと、それまでインターネット業界やベンチャーについてほとんど知らなかったんです。元々、ペイパルに関わるようになったのも、mixiメッセージでペイパルの親会社であるeBayというオークションサイトに勤めていた方からペイパルへ声をかけられたのがきかっけで……。言ったら、“たまたま”。そのeBayの方と知り合ったのも、学生時代のバイト仲間の紹介で行ったVC(ベンチャーキャリピタリスト)のインターンがきっかけでした。

 

VCでインターンをはじめた時なんか、ほんとにド素人で……。「シリコンバレー? なんか聞いたことあるね。」ぐらいの感じだったんです。でも、インターンしてるうちに興味が出てきて、自分でシリコンバレーを見てみたいなと思うようにもなりました。実際、2ヶ月ほどアメリカに行って、現地の企業を見て回ったり、現地の日本人の方にお会いしてお話を伺ったりということをしました。

 

今井:さらーっとおっしゃってますけど、相当優秀でいらっしゃることがわかるお話しですね。行動力、すばらしいです。しかし、それだけの経験があって、しかもペイパルにいらっしゃったのであれば、ペイパル内でモバイル決済を事業化する方法もあったのではないですか? どうして、起業という道を選ばれたんでしょうか?

 

佐俣:「今すぐにやらなければ」と思ったからです。アメリカでスマホを使った決済サービスができたというニュースを聞き、これはもうすぐ日本でも盛り上がるんじゃないかと考えました。ペイパルの偉い人たちもモバイル決済サービスを計画していたとは思うのですが、「すぐやる」という気配はなかったんです。むちゃくちゃ便利なこのサービスを日本のお客さんにいち早く使ってもらうにはどうしたらいいかと考えた結論が、起業でした。

 

あと、少しですが使命感みたいなものもありました。モバイル決済サービスを立ち上げることのできる人材を想定したときに、金融機関との調整ができて、日本の決済事情に関する問題意識を持っていて、テクノロジーにもそこそこ明るい……「あ、私だ」と思ったんです(笑)

 

今井:「やらなきゃ!(使命感)」て感じですね。マンガみたい! 

 

佐俣:ありがとうございます。驕りもあったかもしれませんが、今こうやって市場が立ち上がろうとしているという面に関して判断は間違っていなかったと思います。

 

メジャーより、インディーズ

 

今井:高校生の頃は、どんな生活をされていたんでしょうか?

 

佐俣:部活をして、帰宅してそのまま寝るような、普通の高校生でした。中高一貫校だったので時間もあり、アメリカに1年間、交換留学にも行きました。その留学が始めての海外生活だったんですが、受け入れ先がカトリックの家庭で……。そこで始めて宗教の違いや国、文化の違い、歴史観などを考えるようになり、自分のルーツでもある、「日本人の文化や思考」に興味がわきました。

 

今井:経歴のお話の中でも、周りの人たちとのつながりがきっかけになっていることが多いですよね。何か、自分なりの、人付き合いのコツはありますか?

 

佐俣:来た流れには、乗っかるようにしています。それが功を奏しているのかも。人とのつながりの中で、面白そうと思った流れが来た瞬間を逃さず、一気に突き進むことを大切にしています。

 

今井:それは、先が見えるからですが?それとも、単純に面白そうだからでしょうか?

 

佐俣:まずは面白そうか、というのが第一です。あと、その選択をした時に希少性があるかどうかを判断しています。当時、ペイパルにほとんど人がいなかったからこそ、自分がいることに価値がでてくるのではと考えました。それが、例えば大企業に入社していたら数万人の一人という存在です。あえて、人がいないジャンル、人がいないところを選ぶことで自分の希少性を高めていくことができるのだと思います。

 

今井:周りの人たちがターニングポイントですよね。そういう人たちとの付き合いは意図していたのですか?

 

佐俣:まったくしていません。最初のVCのインターンも、もともとは別のアルバイト友達のつながりで紹介されたものでした。自分は普通な人間だと思っており、何か特別なものを持っているわけではありません。そういう意味では、経営者に必要だと言われているカリスマ性はまったくないと思います。その代わり、今までの自分自身の趣味趣向を振り返ってみると、メジャーなものではなく、人があまり注目しないインディーズなものを注目するのが得意で、人がいないところで面白いものを発見したりするのが好きでした。それがあったからこそ、インターネットと金融という、まだそこまで注目していなかったりやっていないものをやろうと思っているんです。

 

地方でも活用されるコイニー

 

今井:コイニーの現状をお伺いしていきたいと思います。東京で暮らしているとけっこうお見かけするのですが、全国的にも導入店舗は増えているのでしょうか?

 

佐俣:実は、コイニーを利用しているお客さんの半分は地方で、北海道から沖縄まで利用者がいます。エアコンを修理してもらって、コイニーでお支払い。左官屋さんに畳の張替えをしてもらってコイニーでお支払いなんてことも、既にできるようになっています。業態や売上規模を問わず導入して頂けているのは嬉しいですね。

 

今井:地方が半分とは意外です!

佐俣:そうですね。私達も、驚きました。よく言われることではありますが、日本はこれまで、クレジットカードを使える場所が少なすぎたんです。家賃・引越し代金の支払い、フェス等の野外イベント、高山地帯や離島での各種支払いなど、パッとイメージするだけでも、「ここで使えれば!」という場面はいくつも出てきます。ある統計によると、現金払い“しか”できない決済行為の市場規模は数十兆円。そのうちの1%だけでも動かせたら、それはもう新しい市場ですよね。どんどんと未踏の地に分け入って、経済や消費を刺激できる存在になればと思います。

 

国産だからできた、やさしいプロダクト

 

今井:コイニーは、持ち運びの便利さだけでなく、丸みを帯びたかわいい形が注目を浴びていますよね。デザインには、どんなこだわりがあるのでしょう?

 

佐俣:社内デザイナーのみならず、工場の人にもアイディアを出してもらって、このデザインに決めました。工場の人も仕様を見たうえで「これはもっとこうしたほうがいいんじゃない?」と、いい意味で“勝手に”アイデアを出してくださって。日本人のものづくりに対する思いは、やっぱりすごいなと思います。

 

今井:一億総カイゼンですね!

 

佐俣:まさにそうですね。日本人らしい、丁寧なやさしい仕事の仕方だと思います。

  

「お金」をもっと、シンプルに

 

今井:これまで現金という目に見えていたものが、カードによって目に見えないものになってくるかもしれませんよね。そうなった時に、お金に対する認識は変わっていくと思いますか?

 

佐俣:改めて、「お金」って何なんだろうと思うようになると思います。お金は、現金以外にも信用販売や株がそうであるように、現金にこだわる必要性はありません。財布から貨幣が減っていくことで、これまでとは違った形の、お金の管理方法が必要になってくると思います。もしかしたら、お金は「ただの数字」になるのかもしれません。歴史を見ても、時代とともに「お金」の形は変わってきています。「次世代のお金」のあり方を模索する時代のなかで、コイニーにも担える役割があると信じています。

 

今井:お札自体に価値があるわけじゃなく、そこに生まれる信用や見えない価値が本質だったりしますよね。ちなみに、3年後に社会とお金のあり方はどう変化していると思いますか?

 

自分が何気なく買ってるものを意識してみれば、社会の見え方は変わってくる

 

今井:これからの若い人たちに、意識してもらいたいことは何かありますか?

 

佐俣:お金の流れをしっかりと把握してみることですね。日頃、何気なく使っているお金の流れが、どのように動いているかを考えてみることで、世の中の動きを知ることができます。どんなビジネスモデルなの? 誰がどこで儲けているの? こんなことを意識しながらお金を使っていくことで、社会を理解することができるんじゃないかなと。

 

また、自分がそもそも何が好きかを考えてみることも有効だと思います。自分が何気なく買っている商品や、普段持ち歩いている携帯やブランドなど、自分が所有したり購入しているもの・サービスには、それぞれに「選んだ理由」があるはずです。必要なものとそうでないものが分かるだけで、自分の生活の無駄な行為や無意識にやっていることに気づくことができます。その選んだ理由を考えてみる癖をつけることで、自分の好みや趣味趣向を理解し、自分自身を見つめ直すことができます。

 

今井:ありがとうございます。3年後にまた会いましょう。その時コイニーが日本にどんな風に根付いているか、楽しみです!

 

佐俣:ぜひ! 私も、これからの世の中を楽しみにしています。

会社概要

会社名
コイニー株式会社
所在地
東京都港区麻布台1-4-3
事業内容
決済サービス
HP
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