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エディターズダイアリー

編集者の仕事を因数分解してみる

山中武
2011年12月01日 更新

最近編集者の仕事についてよく考えます。

 

星海社に入るまでの僕の中での編集者像というのは『G戦場ヘヴンズドア』と『バクマン』に描かれているそのものだったわけですが、案外そうでもないんだな、ということに仕事を始めてから気づくようになりました。ちなみに『G戦場ヘヴンズドア』に書かれている各キャラの台詞は超過剰ですが、星海社の面々が普段話している言葉も割と負けてないと思います。副社長「革命」とか「世界を制覇したい」とかよく言ってて、冷静に考えるとヤバイ。

 

で、話は戻って、昨今の編集者の仕事というのは、「プロデューサー」「ディレクター」「マネージャー」「タレント」の4つに分けられるのでは、と思うわけです。

 

いわゆる作家さんと切磋琢磨して作品を昇華させていく、というのは古今東西の物語でしばしば描かれてきてる編集者像です。要するに「ディレクター」としての部分が強く描かれているわけです。物語を緻密に研ぎ澄ましていく作業は、ひとりであろうが複数人であろうが、やはり職人技が垣間見えてドラマになりやすいのかもしれません。

一方で大きな企画や筋道を立てて、その中でひとり以上の作家さんと一手二手三手…と次々に手を打っていくのは「プロデューサー」としての仕事です。『坂本真綾の満月朗読館』なんかはまさにそうだったように思います。他にも少しさかのぼると講談社ノベルスのメフィスト賞や、講談社BOXの「大河ノベル」シリーズなんかは「プロデューサー」としての仕事の部分が大きく出ていますね。作品そのものの完成度を高めるというより、作品を光らせる舞台や文脈をどのように作り上げるか、というところにプロデューサーの手腕が表れるように思います。

「マネージャー」というのはもっとも基礎的なことで、原稿を預かって、それを形にしていくまでのマネジメント部分です。これが出来ないと話にならんというわけで、星海社のアシスタントエディターはもっぱらこの辺からビシビシと仕込まれていきます。最終的に自分がどうなっても原稿だけはなんとしても取るのが編集者としての矜持であり宿命なのですが、僕はまだまだ甘ちゃんで、取り切れない原稿も多数あり……。なお、「健康より原稿」という言葉もあるみたいですヨ。

最後に、ちょっと特殊なのが「タレント」です。編集者といえば作品の黒子であり、表に出るなど言語道断、という考えもかつては根強かったようなのですが、今はtwitterなどで編集者も多く声を発するような時代になりましたので、「タレント」という一昔前まではなかった仕事が出てくるようになったのではないかと思っています。星海社の編集者の場合、全員実名でtwitterを使用し、陰に日向に才能や作品をサポートする役割を担います。

 

なんで急にこういうことを考えたかというと、先日珍しく他社の編集さんとお話しする機会があって、上記4つのバランスが案外人によって違うんだなぁということに気づいたからで。

編集という比較的特殊な立場からのバランス感覚ではあるのですが、星海社における編集者の仕事「才能サービス業」のパラメータを上記のように因数分解して、どこに軸足を持って日々を過ごすか……。心構えひとつで随分生活がかわるような気がします。

多分編集に限った話でもないと思うので、是非他の仕事をされてる方のパラメータも伺ってみたいモノですね。

エディターズダイアリー

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