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HOME > ジセダイ編集部 > エディターズダイアリー > 野村克也さんによる著書、『弱い男』(星海社新書)刊行について

エディターズダイアリー

野村克也さんによる著書、『弱い男』(星海社新書)刊行について

築地教介
2021年01月07日 更新

野村克也さんによる著書、『弱い男』を星海社新書より刊行致します。

本書は、著者・野村克也さんがお亡くなりになる直前の2019年12月から2020年1月にかけて、累計10時間に及ぶインタビューの記録が綴られています。本書の出版経緯や、結果的に死の直前に実際に野村さんに対峙した星海社編集者の心情を、本書「はじめに」「おわりに」へまとめました。今回、「はじめに」からの一部抜粋を記載致します。どうぞ、ご一読ください。

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本書の企画は、「男の弱さ」をテーマに野村克也さんへインタビューすることから始まりました。

インタビューを開始したのは、2019年12月。野村さんが最愛のひと・沙知代さんを亡くされてからすでに3年が経過していました。人生の先達として「男の弱さ」とは何か、そしてその弱さを抱えてなお生き続けるにはどうすればよいのか、その人生を振り返りながら野村さんにご指南いただく本を刊行するべく臨んだインタビューでした。

(中略)

野村さんが人生で噛みしめてきた「男の弱さ」を語っていただくばかりのインタビューは、2020年の1月へ続きました。ついに生きることへの希望を一言も口にされないまま、野村さんの幼少から現在への振り返りは終わってしまい、インタビューはそこで一区切りとなりました。

そして2020年2月11日、野村克也さんがご逝去されました。

抜け殻のような野村さんと向かい合いながらも、こんなにもすぐに亡くなられてしまうとは思っていませんでした。生きることへの希望を考える最後のインタビューに臨むことで、本書の取材は完了するはずでした。残されたのは、悲観的で諦観に満ちた言葉だけ。

救いようのない酷薄な死の直前の述懐のみを手に、一度は出版を断念することも検討しました。しかし、野村さんが己の弱さを噛みしめて口にされた言葉の数々は、「老い」「孤独」「弱さ」に向き合って野村さんが生きてきた軌跡であることに間違いありません。その10時間に及ぶ貴重な音源を秘蔵にしてはならないとの思いから再度の書籍化を目指しました。逝去から一年という時間が経過してしまいましたが、野村さんの事務所のご協力があって本書の刊行に至りました。

野村克也さんの死の直前の言葉が、本書には赤裸々に綴られています。
野村さんが人生の終幕に抱えていた「男の弱さ」の耐え難き重さの一片を、読者の皆さまに受け取っていただけることを願ってやみません。

星海社編集部より

(以上、本書「はじめに」より抜粋)

ーーーーーー

星海社新書『弱い男』

著者:野村克也

定価:1000円(税別)

発売日:2021年1月27日 *発売日はお住まいの地域によって異なります

*ご予約受付中です

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築地教介

印刷営業から戦う出版社へ ライブ狂いのアクティブ広報

築地教介

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星海社広報担当。
1977年11月17日生まれ、O型。東京都八王子市出身。立教大学社会学部産業関係学科を卒業後、凸版印刷株式会社に入社。凸版印刷へ入社以来13年間、出版社を得意先とする営業を経験。数多くの編集者に刺激を受ける。出版というフィールドで躍動する夢を実現させるため、ミニマムな組織で大胆に戦う星海社に、2014年4月、合流。音と映像をこよなく愛し、インディーズ、メジャーを問わず、全国のライブハウスを今も駆け巡る。好きな言葉は「疾風勁草」。

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