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HOME > ジセダイ編集部 > エディターズダイアリー > ワールドワイドウェブからの独立とは?  山谷剛史『中国のインターネット史』、絶賛編集中

エディターズダイアリー

ワールドワイドウェブからの独立とは?  山谷剛史『中国のインターネット史』、絶賛編集中

平林緑萌
2015年01月23日 更新

どうも、平林です。
初めての人ははじめまして、知っている人はこんにちは。

さて、現在僕は『中国のインターネット史』という、少々マニアックな感じのする本を編集しています。
著者は、中国を中心に、アジアのIT事情に詳しいライターの山谷剛史さん
今日は、本書の宣伝にまかり越しました。

そもそも、中国のインターネットというのは我々にとって怪しげなものです。
違法な動画や漫画などがバンバンアップロードされていますし、反日言論もすごいっぽいし、Twitterにはつながらないし、民主化言論は弾圧されているし……。
けれど、山谷さんの手にかかれば、この中国のインターネットに対する見方が随分変わります。
簡単にまとめてみましょう。

  • 中国のインターネットは、日本と異なり政府主導で開始された
  • ネット統制に関する法律は、インターネットが一般開放された95年に整備され、基本的に変わっていない
  • 中国のIT関連企業は、80年代に創業された会社もあり、早くから世界で認められることを望んでいた
  • 政府主導で独自規格の開発もかなりやっている
  • TwitterやGoogleの完全遮断は、国内の企業・サービスが育った後で行われた


ここから見えてくることがあります。
それは、本書のサブタイトルにも採用した「ワールドワイドウェブからの独立」です。
よく、内外のネットユーザーは「中国のインターネットはイントラネットだ」と揶揄します。
 けれどそれは、中国政府の意図のもとに進められた「政策」なのかもしれません。

2014年、Googleの遮断によって、独立は一定の結実を見せました
6億人を超えるユーザーを抱え、レノボや百度など世界的なIT企業も内包した、一つの文化圏・経済圏が、「ネット上の万里の長城」の内側に確立しました。

現在、ベトナムやインド、そしてトルコなど、中国と一脈通じるネット統制を行う国家も出現しています。
日本から感情的に「民主化言論ガー」と言ったところで、6億人のほとんどは、そんなものに興味のない世界が、厳然と存在しているのです。
彼らは、GoogleもFacebookもTwitterもない世界で、今日も楽しくインターネットを使っています。

今後、ネット上には明確な国境がいくつも出現するのでしょうか?
あるいは、一旦できた国境は破壊されるのでしょうか?
本書を読んだ皆さんと、一緒に考えていければ幸いです。

 

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平林緑萌

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星海社エディター。
1982年奈良県生まれ。立命館大学大学院文学研究科博士前期課程修了。書店勤務・版元営業を経て編集者に。2010年7月、星海社に合流。歴史と古典に学ぶ保守派。趣味は釣りと料理。忙しいと釣りに行けないので、深夜に寂しく包丁を研いでいる。

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