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HOME > ジセダイ編集部 > エディターズダイアリー > これ、教科書にします。『伊藤Pのモヤモヤ仕事術』

エディターズダイアリー

これ、教科書にします。『伊藤Pのモヤモヤ仕事術』

竹村俊介
2011年10月14日 更新

今日はこんな本をご紹介。

 

moyamoya.jpg

 

(↑リンク先はAmazonです) 

 

本書は

最弱テレビ局・テレビ東京で

『やりすぎコージー』や『モヤモヤさまぁ〜ず2』など

話題の番組を創り続けているプロデューサーの仕事論。


ものづくりに携わっている人はもちろんのこと、

仕事をする上での基本も思い出させてくれる一冊。


ちょっと結果が出て調子に乗りかけている人に

冷や水を浴びさせてくれる「モヤモヤ」していない「アツい」本です。


感銘を受けた部分をいくつか。

 

_ 

プロデューサーは、

やりたい企画が面白くなければいけませんが、

それだけで務まる仕事でもありません。

大事なのは、人のために死ねること・・・・・・

いや、死にまくれることが、プロデューサーの最低条件です。

 

上司からOKを引き出すために面倒くさいけど飲みに行く。

誰のために根回しをするのか?

自分の場合もあるけれど常に人のことばかり考える。

会社のことも考える。

時には後輩ディレクターに仕事を任せて、大きなトラブル。

場合によっては彼らの後始末で謝りに行く。

信じられないほど至近距離で怒鳴られることすらある。

この仕事、面白いですか?

100%つまらない仕事でも、

プロデューサーはそういうことが平気で出来なければいけない。

それで給料をもらっているんだから、イヤな思いをするのも当然なんです。

お仕事なんです。

(『伊藤Pのモヤモヤ仕事術』P66より)

_

 

ほんと、ひとつの企画を動かせるようになると

勘違いが始まるのですが、

ちょっと油断すると偉くなった気分になってしまう。

「面白いことだけをやっていたい」「意味のないことはやりたくない」

そういう甘えた気持ちが顔を出す。

正直、僕にもそういう気持ちがついつい芽生えてしまうことがあります。

だからこそ、この文章が響いたのです。

プロデューサーも編集者も決して派手な仕事ではないし華々しくはない。

地道にひとつひとつ積み上げていく仕事なんですよね。

「この仕事やだなあ」と思ってしまったら読み返したい文章です。

 

_

裏方の仕事は一見すると余計なことばかりに見えますが、

テレビの仕事なんて余計なことのほうが多い。

余計なことのほうが価値がある、と言ってもいいでしょう。

(中略)

一見余計なことをしている部署は、

会社の花形部門のことをあまり面白く感じていないはずなんです。

今では一人のプロフェッショナルとして仕事に没頭していたとしても、

テレビ局で言えば、彼らはもともと、

番組を作りたくて入社したに決まってるんですから。

ただ、会社にはそれ以外の部署も絶対に必要なわけで、

彼らはあえてサポートする側に回ってくれているわけです。 

そんな気持ちすら分からない人は、番組を作ってはいけません。

(同176Pより)

_

 

自分のことばかり考えて、独りよがりになるとまわりが見えなくなります。

本当はまわりの人たちが支えてくれて、光が当たっていないけど

懸命に仕事をしてくれている人がたくさんいる。

なのに、ついつい自分だけで成果を出したような気になってしまう。

編集者もプロデューサーもコンテンツ作りを通じて

他人の心を動かすことが仕事。

だからまわりの人すら見えていない人は、ものづくり失格なんですね。

「そんな気持ちすら分からない人は番組を作ってはいけません」

という言葉は肝に銘じておきたいと思います。

 

一方でこういう熱い言葉も。

 

_

お金にとらわれて面白い番組が作れなくなったら、

なんのためにやっているか分かりません。

インパクトあるパンチを出さないよりは、

「まあ、いいか!」で出してしまった方がいい。

赤字を出さないで無難に行くのか、思い切ってわがままを発動するのか。

せっかく給料をもらって関わっているんだったら、

何でもやった方がいいと僕は思います。

(同160ページより)

_

 

人のために死ねること。

そして、サポートしてくれているまわりのことも考えること。

一方で、面白いものを追求し、妥協をしない。

どうしてもやりたいことがあるなら手段を選ばない。

 

仕事や人生に悩んでいる人すべてに刺さる

リアルな現場の言葉が満載です。

ぜひ書店さんで見てみてください!

 

モヤモヤが解消するはずです。

エディターズダイアリー

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