去年の7月にnoteに書いた、
という記事が、ここ数日バズっています。
1万近いアクセスが集まっていてありがたい限りなのですが、
一抹の悔しさもあります。
だってこれ、元々ジセダイにアップしたものだったんですもの。
その時は、500人にも見てもらえませんでした。
記事には出すべき「場所」、「タイミング」というものがあります。
ナタリーに経済ネタは似合いませんし、日経新聞にゴシップは要りません。
夏に桜のネタをやってもだめだし、冬に海水浴のネタをやってもダメでしょう。
冒頭の記事は、どっちもよくなかったのだと思います。
「場所」も、「タイミング」もです。
場所はまあ、百歩譲って仕方ない(だって僕が編集長をしているのはジセダイだけです)として、
タイミングはもっと考えておくべきでした。
この記事の需要が最大化する季節は「4月」でしょう。
日本でいちばん、「気心の知れていない人との飲み会」が増える季節です。
1ヶ月後ぐらいに、再投稿してみようかなとも思います。
「思わぬ人に届く」のがWebのおもしろさなら、
「みんなが読んでると思ったら誰も読んでない」のもまたそうですから。
さて、Webの記事がそうであるように、書籍にも「出し時」があります。
又聞きですが、ある著名な編集者の言葉に、
「ノンフィクションの編集者は、机に数本の原稿を忍ばせて一人前」
というのがあるそうです。
出さないといけないから出すのではなく、
「出し時」を見極めなければいけない。
「出し時」を一緒に待てるだけでの信頼関係を、
上司はもとより、著者自身と結べなければならい。
「一人前」への道は遥か遠しという感じですが、
今年はひとつぐらい、そんな原稿を預からせてもらえればなと思います。
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