毎日山手線の北西部分、具体的に言うと渋谷〜池袋あたりを、
自転車で走り回っています。
そうした移動時間中にも、リクルートスーツを着た学生さんを
たくさん目にするようになりました。
3月あたまのナビサイトオープンに合わせ、
就活が本格化しているようです。
せっかくなので、このブログも今週は就活週間にして、
就活生に大好評の新刊『内定童貞』の内容を、
いくつか紹介していきたいと思います。
今日は、「業界に片足を突っ込んだ学生のウザさ」について。
■業界に片足を突っ込んだ学生のウザさ
これはやや偏り過ぎている採用方針ではあったものの、私が採用をやっていた時、広告研究会所属の人間はほぼ落としていた。というのも、彼らは張り合ってくるのである。「僕は、学園祭で日清食品の『ラ王』という生タイプカップ麵をサンプリングしました。企業の人とコラボし、ウチの大学の学生の嗜好に合う形でPOPを作り、無事3日間で1000個の配布をしました。キチンとアンケートも回収し、クライアントに提出しました。中川さんはこんなメジャーな商品扱ったことありますか?」
本当にこんな学生がいたのである。こうした学生は、OB訪問や面接で、いかに自分が即戦力であるか、自分がいかにその業種と関連した経験を持っているかをアピールしがちである。だが、社員からすると、これはちゃんちゃらおかしい。というのも、その業種と関連した仕事など、入社してしまえばいくらでもやることになるからだ。
[中略]
こうした業界経験系のネタは「何か広告関係の体験ってありますか?」などと聞かれた時に言う程度のエピソードであり、ドヤ顔でアピールすべき類のものではない。(中川淳一郎『内定童貞』より)
著者である中川淳一郎さんの「広告研究会のやつは全部落とした」は極端だと思いますが、
面接官としてはかなり「あるある」な話だと思います。
「ビジコンで優勝しました! 新規事業立案には自信があります!」
「バイトしていた店の売り上げを1.7倍にしました! マーケティングは任せてください!」
「フェスのスタッフをしていました! 現場の仕切りなら負けません!」
ぼく自身そう(上記3つ目とかまさに)でしたが、とかく学生は、
その業界・会社との接点をアピールしようとします。
でもこれ、本当に意味がないんですよね。
むしろイラっとされて、逆効果になることもしばしば。
いまいちイメージの湧かない学生のみなさんは、
こう考えてみるといいかもしれません。
高校生に下記のようなことを言われたら、どう思うか。
「読書感想文で賞をもらったので、卒論も余裕で書けると思います!」
「文化祭でクラス打ち上げを仕切ったことがあります! サークル(100人規模)の飲み会の幹事は任せてください!」
ちょっと「なめんなよ」と思いませんか?
面接官も、同じ気持ちなのです。
「業界に片足突っ込んでましたエピソード」は、
ESにしれっと書いておいて、聴かれたら答えるぐらいがちょうどいいと思います。
それよりも大切なのは、きちんと相手の質問に答えることと、
あなたの人となりがわかること。
(そのために業界エピソードが必要なら、それは話せばOK)
自分は何を喜び、何に怒るのか。
自分の好き嫌いについて深く考えておき、
面接の場で「具体的に」、「普通に」語れるよう、
社会人と話す練習をしておきましょう。
実践的に練習する方法については、また明日のブログで!
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