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エディターズダイアリー

いい先輩、めんどくさい先輩

今井雄紀
2015年01月27日 更新

先日、新人時代にお世話になった先輩Sさんとごはんをご一緒しました。

リクルートの関連会社に、ぼくが制作ディレクター採用で入社したのが7年前。
最初の半年間、「現場を知れ」ということで、営業部に配属されました。
そんな営業時代、ぼくら新人チームのリーダーだったのがSさん(当時29歳ぐらい)です。

都内有名私立大学体育会出身の部長からは
「新人だろうがなんだろうが目標持ってる限りは必達だからな。
サボらせんじゃねえぞ!」と詰められ、
大学出たばかりの甘ちゃんたちからは、
「テレアポとれません。もうやだ。帰りたい……向いてないです……」
「(全然目標いってないのに)今日行きたいライブあるんで、
早めに出てもいっすか?」(←22歳当時の仕事をなめきっていた今井)
と、トンチンカンなことを言われ……。
そんな、板挟みでストレスフルな半年間を堪え忍び、
最後まで付き合ってくださった恩人。
実に、7年ぶりの再開でした。

Sさんは、ぼくらが研修期間を終えた直後に渡米し、大学院に入学。
卒業後は、途上国支援で有名なNPOに入り、
東南アジア・アフリカに派遣されて、大活躍をされています。

昔から、話しているととても心地がいい方で、
当時はその理由が言語化できなかったのですが、
先日それが、「リスペクト」にあると気づきました。

新人だろうが年下だろうが他業種だろうが、
英語話せなかろうが、海外で働いてなかろうが、
そんなことは一切関係なく、
心からのリスペクトを持って、
「今井はどう思う?」と聞いてくれるのです。

大恩ある人にそんな態度をとられてしまうと、
もう太刀打ちできないですよね。
裸になるしかないというか。
ぼくも、そんな先輩でありたいなあと思いました。

だって、中にはいらっしゃるんですよ。
ただ同じ組織にいたという事実だけで先輩面してくる人とか。
出身校が同じってだけで説教たれてくる人とか。
そういう人ってたぶん、無意識なのだと思うのですよね。
無意識ってことは、自分もやってしまう可能性が
あるわけなんですよ。自覚がないから。

いやはやおそろしい……。
夜通し作業したあとの、朝7時のオフィスで、
ブログを書きながら感じた恐怖でした。

未熟者のぼくがいま、後輩に確信を持って言えることがひとつ。

「徹夜は、効率悪いよ!」

エディターズダイアリー

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