星海社新書は、知的好奇心を満たすだけでなく、次世代を担う若い世代が、自らの力で未来を切り開いていくための「武器」としても使える知のかたちを、シリーズとして本にまとめていきます。
永遠に色褪せない名馬たちの記憶
無傷の10連勝でダービーを制し、その17日後に急死した「幻の馬」トキノミノルから70余年。父譲りの美しい栗毛をなびかせ大レースに挑み続けたナリタトップロード、人気薄から何度も勝利を重ねた〝奇跡〞のステイヤー・ヒシミラクル、爆発的な末脚で二冠を達成して引退すると、わずか5年の種牡馬生活で活躍馬を輩出、早すぎる死が惜しまれるドゥラメンテ、世界ランク1位を獲得した新時代の史上最強馬イクイノックス、名手との絆で不運と挫折を乗り越えた現役トップのドウデュースなど。昭和の名馬から現役世代まで、時代を超えて愛される156頭の名馬たちの蹄跡をこの1冊に!
目次より
第1章 その走りが伝説になる 2O2O年代
イクイノックス
パンサラッサ
ドウデュース
リバティアイランド など25頭
第2章 忘れたくないあのときの夢 2O1O年代
ヴィクトワールピサ
キズナ
モーリス
ドゥラメンテ など42頭
第3章 色褪せない新時代の記憶 2OOO年代
クロフネ
ヒシミラクル
ドリームジャーニー
スティルインラブ など35頭
第4章 黄金時代のスターたち 199O年代
サクラローレル
ナリタトップロード
ノースフライト
ヤマニンゼファー など28頭
第5章 遙かなる伝説の蹄音 昭和の名馬
トキノミノル
カツラギエース
メジロラモーヌ
シンザン など26頭
読めば、自分好みの日本酒を選べるようになる! 日本酒を楽しく学ぶ決定本、10年ぶり・50ページ以上加筆の大増補改訂!!
本書は2014年11月に発行された『白熱日本酒教室』の増補改訂版です。当時でも日本酒は世界一面白く、多彩なお酒と思っていましたが、この10 年で日本酒はさらに大きく進化しました。旧版からのコンセプトである「すべての日本酒に共通する汎用性の高い知識を紹介することで、有名なブランドとか組み合わせを覚えなくても、居酒屋のメニューから飲みたい日本酒が選べるようになる」ことは変えておりません。その上で、必要な部分は修正し、時代に即した加筆をしています。本書で最新の日本酒知識を一緒に学び、みなさまの日本酒ライフならびに日本酒選びのお役に立てれば、これほど嬉しいことはありません。
歌麿、写楽、北斎の仕掛け人「蔦重」とは?
蔦屋重三郎なくして江戸文化を語ることはできない。吉原大門口で細見屋(遊郭案内書の販売所)を開業していた重三郎は、勇躍出版に乗り出すと浮世絵や娯楽本(黄表紙、滑稽本など)の出版で斯界のトップに立つ。企画力に優れた重三郎は、南畝、京伝、馬琴ら著名な作家と交流し、才能溢れる浮世絵師を次々と世に送り出した。なかでも歌麿には美人画を描かせ才能を開花させ、わずか10ヶ月という活動期間の後に姿を消した写楽をデビューさせた。田沼意次から松平定信へと幕政が激変する時代に現れ、絶えず流行の最先端を追い掛け、人々の望むものを出版して江戸文化の粋を開花させた重三郎と江戸の出版文化の実態に迫る。
目次より
第一章 蔦屋重三郎と吉原
蔦屋重三郎の生きた時代
江戸っ子気質
重三郎の関係史料
石川雅望と大田南畝
重三郎の生涯
遊郭の源流
発展した傾城屋
三大遊郭の誕生
地方に波及した遊郭
吉原細見とは
版元になった重三郎
版元としての処女作
版元になった裏事情
出版点数を伸ばす
凋落した鱗形屋
復活した蔦屋
コラム❶ 吉原と遊女のことなど
遊女と遊ぶ相場
遊女との遊び方
遊女になった女性たち
遊女の一日
第二章 狂歌本への進出
日本橋通油町への進出
富本節、往来物の刊行
富本節と吉原
出版界の再編
狂歌の時代
天明狂歌壇の顔ぶれ
狂歌熱の広がり
狂歌壇での対立
狂歌界への参入
大ヒットした狂歌書
狂歌絵本の成功
第三章 黄表紙と出版統制
黄表紙の時代
重三郎のさまざまな支援
三作品の内容
暗い世相のはじまり
政治を風刺した作品
『文武二道万石通』の世界
発禁となった『悦贔屓蝦夷押領』
寛政の改革の骨子
出版への統制
幕府による弾圧
摘発された『天下一面鏡梅鉢』と『黒白水鏡』
山東京伝の登場
断筆を考えた京伝
京伝の三部作
重三郎と京伝の処罰
それぞれの事情
コラム❷ 発禁処分となった書物
天明・寛政年間に発禁処分となった書物
林子平とは
『三国通覧図説』と『海国兵談』
第四章 喜多川歌麿と浮世絵
浮世絵の発達
菱川師宣と鈴木春信
重三郎が交流した絵師
勝川春章とは
北尾政美とは
喜多川歌麿と重三郎
歌麿の狂歌絵本
美人画の時代と鳥居清長
歌麿の美人画
歌麿の最高傑作
冷えていった二人の関係
歌川豊国の登場
重三郎の対抗策
第五章 東洲斎写楽の登場
歌舞伎のはじまり
成熟していった歌舞伎
東洲斎写楽とは何者か
研究の進展
写楽の作風の変遷
二十八作もの作品
江戸市中に広まった評判
崩壊した写楽の画風
第六章 重三郎の最期
苦しかった経営
滝沢馬琴とは
馬琴と京伝・重三郎との出会い
十返舎一九と重三郎
京伝と歌麿
重三郎の最期
いきなり書いてみる、だから本当に書ける画期的な小説入門!
小説を、いきなり、書きはじめよう!ーー「単語の組み合わせ」という最小単位からアイディアを生み出し、ショートショートから短編・長編にいたる小説のつくり方の全てが本書には詰まっている。小説執筆の初心者のつまずきがちなポイントを余すところなく紐解いて、「小説を書くこと」の骨格を明らかにする本書は、会社員時代に小説家デビューを果たしてハードな勤務後にも執筆し続けた経験を持ち、2024年現在で総作品数110作を世に送り出した小説家・太田忠司にしか書くことのできない、確かな経験に裏付けられたロジカルかつ骨太な手引き書にして、小説論であり、小説を書きたいという「うずうず」が止まらなくなる誘惑の書である。
まったく新しい歴史学の世界へようこそ!
「瀕死 」の歴史学を「笑い」の力で変える―― そう宣言した時、ほとんど誰にも理解されなかった。「歴史はテレビでも漫画でもネット動画でも人気じゃないか」。しかし、そんな人気とは裏腹に、アカデミアの世界における「歴史学」は硬直化し、窮乏し、見放され、もはや「瀕死」である。本書はまず、世間一般が想像する「歴史」とアカデミアにおける「歴史学」、歴史エンタメにおける「面白い」と歴史学研究から生じる「笑い」の違いから説き起こし、歴史学研究と社会との溝を埋めることに意を砕いた。その上で、なぜ筆者が「笑い」に「瀕死」の歴史学を救う可能性を見ているのか、古典的名著から最新の研究までを導きの糸として考えていく。
観るものすべての感情を揺さぶる映画の本質は「編集」にあった
映画は観る人の心を動かし、躍らせ、時として泣かせる映像体験を提供する。映画作品の善し悪しに大きく影響し、作品の未知なるポテンシャルを引き出す重要な役割を担うのが、映画の「編集」だ。配信による膨大な作品供給など映画の受容スタイルが劇的に変化しつつある今、映画という芸術をいかにして享受するかが改めて問われている。本書は、ハリウッド巨匠監督の右腕の編集者として鍛え抜かれてきた著者が、実力主義のハリウッド映画界で習熟した編集技術や哲学、実践経験をもとに〝インビジブル・アート〟(隠れた芸術)と呼ばれる映画の編集について詳らかにする。
なぜ「歴史知識ゼロ」から歴史巨編のヒット作が生み出せたのか?
連載開始時には無名に近かった武将・仙石権兵衛に「史上最も失敗し、挽回した武将」という鮮烈なスポットライトを当て、信長幼少期から秀吉の死、家康の台頭までの戦国時代史を総覧する歴史巨編漫画、宮下英樹の『センゴク』シリーズ。大ヒットとなったこのシリーズで、歴史学における通説を打破する新説を次々と採り入れ、青年誌における「歴史漫画」ジャンルの可能性を大きく切り拓いた宮下の連載開始前夜の歴史知識は、なんと「ゼロ」だった。そんな彼が、なぜ戦国時代というテーマを描き続けることができたのか? 初めて明らかにする歴史漫画作劇の極意を通じて、歴史とともに人生を歩むための秘訣をいま語り尽くす!
2つの対談を収録!
株式会社Cygames代表取締役社長 渡邊耕一×宮下英樹
『戦国大名とは何か!!』
漫画家(『新九郎、奔る!』)ゆうきまさみ×宮下英樹
『歴史を描く漫画を語る!!』
「夢、ありません」で問題ナシ!
高校生の進路選びの悩みは尽きません。やりたいことと言われても、好きなものもあまりないし、趣味も特にない。なんとなくで進学しても学費の無駄かもしれない。はたまた、将来の夢はあるけれど、実現するためにはどうしたら良いかわからない。お金がないけど奨学金が返済できるか不安......。そんな進路のお悩みを一挙解決! 本書では、大学ジャーナリストとして22年、日本全国の大学を取材し、進路選び、就職活動を知り尽くした著者が、高卒就職から大学進学まで、「損しないための」進路選びを徹底解説いたします。夢がない、お金がない、どうしていいかわからない、そんな人のための進路選び最新ガイドがここに!
外国人が愛する「もう一つの日本」が示す日本の魅力と可能性
今や年間2500万人を超える訪日外国人(インバウンド)----彼らが日本を訪れる目的は、日本人がイメージする典型的な観光名所ばかりではありません。むしろ日本人にとっては「なぜこんな場所に行くんだろう」というありふれた場所やマイナーな場所こそ、外国人にとって非常に興味深い場合も多いのです。本書ではそんな「外国人しか知らない日本の観光名所」を全国47都道府県、55ヶ所にわたって取り上げて外国人に人気の理由とともに解説した、インバウンドビジネスの要点をつかむための観光論にして、あなたの知らないもう一つの日本像を知るための文化論です。
戦国史の見方が変わる15の論点
歴史研究で新しい説が提起され、新説をめぐって論争となる場合、同時代に成立した書状、日記などの一次史料による裏付けを欠くことが多い。最近はテレビの歴史番組ではおもしろおかしい「トンデモ説」が唱えられ、批判も検証もされないまま世間に広まっていくことも増えてきた。原因は歴史研究のトレーニングを受けていない読者にとって、史料の中身はブラックボックスだからである。本書は、古くから言われてきた誤謬から、間違ったことが明らかになった新説、あるいは新説であっても明確に結論が出ないケース、さらに検討が必要なものまで、戦国史の15のテーマを掲げて、気鋭の執筆陣がその検証に挑んだものである。
目次
論点1 「大名」論を問う 今岡典和
論点2 天文十二年に鉄砲が伝来したという説への疑問 長屋隆幸
論点3 松永久秀は足利義輝の殺害にかかわっていなかった 天野忠幸
論点4 武田信玄はなぜ父の信虎を追放したのか 須藤茂樹
論点5 明智光秀は医師だったのか 太田浩司
論点6 出雲尼子氏家臣の山中鹿介は忠臣だったのか 渡邊大門
論点7 織田信長と正親町天皇は対立していたのか 秦野裕介
論点8 三木城落城後、秀吉によるジェノサイドは行われたのか 金松誠
論点9 秀吉による中国大返しと「御座所システム」 渡邊大門
論点10 宗像才鶴女性説は正しいのか 花岡興史
論点11 千利休は切腹せず、生き長らえたのか 八尾嘉男
論点12 直江兼続は越後から年貢米を持ち去ったのか 田嶋悠佑
論点13 家康による前田利長の討伐計画は虚説なのか 水野伍貴
論点14 関ヶ原合戦の戦場は、「山中」か「関ヶ原」か 水野伍貴
論点15 戦国時代の蝦夷地は「日本」に含まれるのか 新藤透
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