日本医療の諸問題を一冊で総覧する
日本の医療は世界的に高く評価されている一方、近年ではさまざまな問題を抱えていることも事実です。医師不足、医薬品不足、マイナ保険証、社会保険、美容医療、終末期医療、医学部受験の過熱......こうした医療の諸問題について専門的な言説は数あれど、今後必要とされる医療制度改革に向けて、国民一人一人が日本の医療を考え、議論するための一助として、包括的な見取り図をいま改めて社会に発信する必要があります。そのために、現役医師にして医療研究者である著者が豊富なエビデンスをもとに日本医療の現在地を分析し、将来への提言とともにまとめたのが本書です。
木下翔太郎
木下翔太郎 慶應義塾大学医学部特任助教、医師、博士(医学)
1989年生まれ。千葉大学医学部在学中に国家公務員総合職採用試験に合格し、卒業後は内閣府で高齢社会対策、子育て支援などに従事。内閣府退職後、東京女子医科大学東医療センター、慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室を経て、現在、慶應義塾大学医学部ヒルズ未来予防医療・ウェルネス共同研究講座特任助教。社会医学、デジタルヘルスなどの研究に従事するほか、在学中の東京大学大学院学際情報学府博士課程では科学技術社会論を専攻。著書に『国富215兆円クライシス 金融老年学の基本から学ぶ、認知症からあなたと家族の財産を守る方法』(星海社新書、2021年)などがある。
Copyright © Star Seas Company All Rights Reserved.