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エディターズダイアリー

【星海社新書ジセダイガクReport③】経営コンサルタント・小倉広の「武器としてのリーダー思考」

岡田有花
2012年10月25日 更新

「理屈だけで人を動かそうとしていませんか?」――学生も平社員もノマドも身につけるべき「リーダーシップ」とは  リーダーシップといえば、社長や部長、政治家など、リーダー的な立場にある人のみに求められるものだと思いがちだが、「リーダーシップに肩書きは関係ない」と、経営コンサルタントで、『自分でやった方が早い病』著者の小倉広氏は断言する。リーダーシップは、「集団を一定の方向へ導く影響力」。平たく言うと、人を動かす力だ。学生が友人を動かしたり、新入社員が上司を動かしたり、フリーランスが取引先を説得したりする際にもリーダーシップは必要だ。  例えば、ジャングルの中で集団で道に迷ってしまったとき、1人が木に登って遠くを見眺め、「こっちに行くと助かるぞ!」と道を指し示す。それを聞いてみんなが「やった!」と安心する。木に登り、道を指し示したのが「リーダー」だ。「リーダーは、みんなが元気がなかったり迷ってたりする時に、『こっちに行けば元気になる』と、みんなを元気づけてその気にさせる人」と、小倉氏はリーダーを定義する。

最悪のリーダーシップ、最高のリーダーシップ

 リーダーシップのレベルはさまざまという。最低は「強制のリーダーシップ」だ。ピストルを突きつけて脅すように、「この仕事をやらなければクビだ」と宣告するようなやり方だ。「確かに人は動くが、やる気は上がるだろうか? そんな組織は長続きしないし、ピストルを持った人がいなくなればサボる組織ができあがる」

 最高のリーダーシップは、「模範を示す」ことという。自ら模範を示すことで、「こんな人になりたい」とか「その人のためについつい動いちゃう」と周囲が自然に思うような人は、「ついつい人が動きたくなる不思議な力」を持っている。「取引先やお客様にも『この人が言うなら頑張ってやろうかな』と思わせるのがリーダーシップだ」

   

理屈だけで人を動かそうとしていませんか?

「理屈だけで人を動かそうとしていませんか?」――小倉さんはアリストテレスを引き合いに、「人を動かす三要素」として「ロゴス」(論理)、「パトス」(感情)、「エトス」(信頼)を定義。どれが欠けても人は動かず、特にエトスはすべての基礎にあると話す。

 飲食店の店長が、アルバイトに対して「遅刻をしないように」と指導するシーンを考えてみよう。なぜ遅刻してはいけないか、理屈(ロゴス)で説明を尽くしても、店長が普段から遅刻するなど信頼を得ていなければ聞いてもらえないだろう。同様に、遅刻するとどんなに困るかを感情的(パトス)に説いても、店長が信頼されていなければ伝わらない。

「日頃の信頼関係(エトス)という土台があって初めて、感情(パトス)に訴えることができ、その上で最後に理屈(ロゴス)が来る。多くの人は、『正しいから』とか『ルールだから』と理屈で相手を動かそうとするが、相手の気持ち(パトス)を動かすことが大切。そして、相手の気持ちは日ごろの信頼関係がないと動かない。信頼で人を動かすとは、“何を”語ったかではなく、“誰が”語ったかだ

   

リーダーシップを決める“信頼の三原則”

 相手に信頼されるための「信頼の三原則」も提示した。1つめは、「相手を大切にする」こと。特に上司と部下の関係の場合、部下は上司が自分を大切に思っているかを見透かしている。自分のことを大切に思ってくれない上司を部下は信頼せず、愛想をつかしてしまう。

 2つめは「自分を指差す」こと。何か問題が起きた時、安易に相手のせいにせず、自分に反省すべき点がなかったか振り返る考え方だ。アルバイトが遅刻ばかりする場合、「あいつがたるんでいる」と考えるのではなく、「そういえば俺も遅刻することがあるから俺が変わらなきゃと思う」といった思考回路だ。

 3つめは「誠実である」ことだ。身勝手でない、嘘を言わない、道徳的である――といった誠実さもリーダーシップに影響するという。

 小倉氏は自らの過去を振り返り、「リーダーシップがなかったし、部下から信頼はまったくなかった」と話す。採用した部下が半年ほど経っても成長しないと、「採用を失敗した。こいつじゃ無理だ」と思い、その空気を察した部下は辞めていった。辞めてくれたことを内心では喜び、新たに人を採用しても、半年で同じことが起きる。「3回目の採用で気づいた。彼らが育たないのは彼らがダメなんじゃなくて、俺の問題だと。優秀な人が取れないのは自分の責任。やる気を出さないのは、やる気を引き出せない自分にある」。小倉氏が“自分を指差す”ことを学んだ瞬間だ。

 部下を持たない新入社員や平社員でも、“自分を指差す”は大切という。上司に不平不満を感じた時も、「上司のせいにするのではなく、自分を指さし、自分にできることを考えるとうまくいく」と、小倉氏は話している。

   

*ライティング:岡田有花

*写真:田口沙織

*ジセダイガク会場:株式会社OPT(http://www.opt.ne.jp/)内「オプトカフェ」


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10代〜20代・ジセダイガク受講生の「授業を受けた感想」

《5段階評価》            《コメント》

5 「正論」だけではいけない。信頼を得られれば、論理・感情よりも根幹となるものだ、という部分が勉強になった。 20歳・男子学生
5

 

べんとうの話、泣きそうでした。 男性・自営業

 

 

5

人をどう動かすかについて、自分が誤った考えを持っていたと気づかされました。コンサルタントとしてのお話でしたが、自分が人とどう関わって生きていくかに通じるお話でした。 23歳・男子学生

5

 

肩書きに関係なくリーダーシップは必要だという言葉に勇気づけられました。自分も周りの人も信頼で結びつけられるような場を作りたいと思いました。 17歳・女子学生

5

 

目からウロコの状態でした。普段部長課長さん相手にする講義を聞かせて頂けて感謝です! ありがとうございました。 28歳女性・自営業

4

 

20代の観客向けにアレンジされた内容で、本では30代向け、今日は20代向けでちょうど中間にいる自分には複数の視点がもてて(と嘆きつつ大元は同じだが)よかった。 29歳・女性

4

 

20代のイベントに合わせて話をしてもらったと思う。自分の経験に落とし込んだ上で三原則を実践したい。 25歳・会社員男性

4

 

「基本」を知れて視点を増やせたと思います。 22歳・男子学生

5

 

どこまで自分の中に原因を求められるか? 自分がバスケ部のキャプテンをやっていたときに考えていたこと整理していただいてスッキリしました。 22歳・男子学生

4

 

技術的なことより、普段の行いや、その人そのものが問われているものだと学んだ。 21歳・男子学生

 

授業のもとになった『自分でやった方が早い病』(星海社新書)
内容紹介・試し読みページはこちら!!

当日の授業動画はこちら!!!



前回のレポートを見る→古賀史健の「武器としての文章力」

エディターズダイアリー

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