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HOME > ジセダイ編集部 > エディターズダイアリー > 「出版不況」が、わからない

エディターズダイアリー

「出版不況」が、わからない

今井雄紀
2015年01月06日 更新


「出版業界、不況で大変だね」
 
いろんな人にお会いしていると、
そんな風に、優しく声をかけてくださる方がいます。
 
「そうなんですよー、貧乏ひまなしです」
 
みたいなことを言って適当にお茶を濁したりしていますが、
「そんなこと言われてもわしゃ知らん!」 というのが本音です。
だって、入った時からずっと不況(と言われている状態)だったから。
 
マンガ『編集王』の中で、主人公カンパチの宿敵である疎井編集長が、
「不況知らずと言われる出版業界——」と話す場面があるんですが、
それを読んで「つい20年前までそんな風に言われてたんだ!」と驚いたぐらいです。
調べたら、出版市場のピークは1996年だったそうで、
今の倍ぐらい、本が売れてたというデータがありました。いいなあ。
 
ぼくは2012年に出版業界に入っており、
すでに市場は、かなり縮小していました。
編集長に「長すぎた」と揶揄されている1年の下積み時代を経て、
担当させてもらう作品が増え、数字に向き合うようになったのがここ1年。
誰もが知るベストセラーを編集しことがない(著者のみなさんに責任はなく、僕の実力不足です)
人間が言うものあれですが、「不況だ……」と思ったことは一度もありません。
 
「好景気」を知らない人間に、「不況」を実感することはできないのです。
これは、バブルを知らない今の10代〜30代にも、同じことが言えると思います。
 
バブルを知っている人が「ひどい」と思う数字が、ぼくらの「普通」であり、
バブルを知っている人が「しょぼい」と思う数字が、ぼくらの「いい感じ」であり、
バブルを知っている人が「まあまあ」と思う数字が、ぼくらの「すごい」なのかもしれません。
いずれにせよぼくらは、いわゆる「不況」に慣れています。
 
それはよく「かわいそうなことだ」と言われますが、これはこれで、
けっこう頼もしいことなんじゃないかなと思ったりもするのです。
自分のことは棚に上げて、ですけど。
 
おっちゃん達が夢見た「幸せ」とは違うかもしれませんが、
というかたぶん違うのですが、ぼくらはぼくらの幸福を手に入れるような気もします。
そこに少しでも貢献ができたら、そんなにうれしいことはありません。
 
ということで今日も、がんばりまーす。

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今井雄紀

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今井雄紀

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86年生まれ(早生まれ)。滋賀生まれ滋賀育ち。大学では、京都でロックのイベントをしつつ、マネジメントについてまじめに勉強。就職を機に上京し、新卒でリクルートメディアコミュニケーションズに入社。営業→ディレクターを経験した。「Webと紙の書籍、イベントを組み合わせた新しい出版事業をつくる」という志に共感し、2012年5月、星海社に合流。主な担当企画に『アニメを仕事に!』、『声優魂』、『キャバ嬢の社会学』、『夢、死ね!』、『内定童貞』、『百合のリアル』、『あなたのプレゼンに「まくら」はあるか?』、『サマる技術』など。都内は自転車で移動。好きなチェーン店はコメダとねぎし。尊敬する人物は、小谷正一。

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