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HOME > ジセダイ編集部 > エディターズダイアリー > 書く技術は、一生使える武器だ!

エディターズダイアリー

書く技術は、一生使える武器だ!

柿内芳文
2012年01月16日 更新

星海社新書1月刊(25日搬入発売)

『20歳の自分に受けさせたい文章講義』(古賀史健・著)

の刷出し見本が編集部に届きました!

09_cover+.jpg 

 

 

冒頭のイントロは、キャンパスノートをイメージ。

 IMG_0435.JPG

「書く技術」は、一生使える?武器?になる――

という、ストレートなメッセージで幕をあけます。

そう、「決断思考」などとともに、

「書く技術」は?武器としての教養?の根幹を成すものなのです。

 

なぜ、文章を書くことが?教養?になりえるのか?

それは、書く、そしてそれを人に、伝える、という行為が「思考」そのものだからです。

著者の古賀さんは言います。

 なぜ、若いうちに?書く技術?を身につけるべきなのか?

 答えはひとつ、「書くこととは、考えること」だからである。

?書く技術?を身につけることは、そのまま?考える技術?を身につけることにつながるからである。

 仕事や人生で困難にぶつかったとき、どんなに頭を抱えて考え込んでも、堂々巡りをするばかりでまともな答えは出てこない。

 ところが、悩みを文章に書き起こしていくと、意外な答えが見つかる。

 詳しくは講義に譲るが、?書く?という行為のなかには、論理性の確立や思考の整理など、さまざまな要素が潜んでいる。

?書く?というアウトプットの作業は、思考のメソッドでもあるのだ。

思考の具体的な内容については「講義」に譲りましょう(つまり、ぜひ買って読んでみてくださいね!)。

   

目次ページは黒板です。

IMG_0434.JPG

ガイダンス その気持ちを「翻訳」しよう

第1講 文章は「リズム」で決まる

第2講 構成は「眼」で考える

第3講 読者の「椅子」に座る

第4講 原稿に「ハサミ」を入れる

 

黒板にチョーク、懐かしいですね!

他人事ではなく自分事として、前のめりで本書を読んでもらうためには、

まるで授業を受けているかのような気持ちにさせなければならない!

ということで、本書では「黒板」というアイコンを使用しました。

じつはこれ、実際に会社の近くにある「お茶の水女子大」の教室の黒板に書いたものです。

そのときの様子がこれ。

IMG_0415.JPG  IMG_0416.JPG

なんと、現役女子大生の文字なんです!

(左は星海社アルバイトのお茶女生・Mさん、右はその友達の達筆女子大生さん)

 

各章のはじまりと、章ごとのまとめページも、黒板+キャンパスノート。

IMG_0436.JPG

 

どうでしょう? この講義、受けたくなってきませんか?(25日発売です ボソッ)

結局のところ、日本語を書く技術というのは、

学校教育で一度も習うことはありません(作文・小論文なんてものは「書く技術」じゃありませんよ)。

だから、「(日本語を)話せるのに書けない!」という変な現象が起きてしまいます。

書いて伝える、という行為は、

一部の「センスのある人」だけのものになってしまうのです。

でも、それではもったいない!

各個人が「書く技術」を身につけて、

その思いや考えを「共有」していく時代にしなくちゃいけない!!

(ソーシャルメディアはそのためにある)

「思想」の共有の先には、具体的な「行動」があります。

行動によって時代を変えていくためにも、「書く技術」は必要になってくるのです。

 

本の紹介ページもオープンです。

数々のベストセラーを生み出したトップ・プロライターである古賀さん(古賀さんのホームページはこちら)は、本書が「著者」デビュー作。

数々の編集者から「文章が踊っている!」と絶賛される古賀さんは、

どういうことに注意しながら、いかなる態度で文章を書いているのか? 

具体的なテクニック満載の文書術本はいくらでもありますが、

本書で目指したのは、文章を書く際の根っこにあるべき「哲学」を伝えることです。

そしてそれを、次世代に「武器としての教養」として配ることです。

だからタイトルも「20歳の自分に受けさせたい」となりました。

 

試し読みは後日公開のため、今日は「はじめに」の冒頭部分をここで紹介しますね。

誰にでも読みやすく、しっかり伝わり、そしてリズミカルに?踊っている?文章をご覧あれ。

 

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 はじめに 「話せるのに書けない!」のはなぜか?


 文章がうまくなる必要なんてない

 まず最初に、本書の目標を明らかにしておこう。

 ぼくは?書くこと?を職業とする、現役のフリーランスライターだ。そしてタイトルか

らもわかるように、本書は?文章の書き方?について語られた一冊である。ということは

つまり、本書の目標は「文章がうまくなること」なのだろうか?

 残念ながら、少し違う。

 文章が「うまく」なる必要などない。

 本書が第一の目標とするのは、「話せるのに書けない!」を解消することだ。より正確

にいうなら?話し言葉?と?書き言葉?の違いを知り、その距離を縮めることである。

 どういうことか、説明しよう。

 文章の得意な人は、平気な顔をして「文章なんて、話すように書けばいいんだよ。話す

のも書くのも、同じ日本語じゃないか」と言う。

 しかし、このアドバイスはまったく役に立たない。話すように書けるのなら、誰も苦労

しないだろう。文章の苦手な人が悩んでいるのは「話せるのに書けない!」というもどか

しさなのだ。

 誰だって、話すことはできる。感情にまかせて口喧嘩することも、気のおけない仲間た

ちと夜通し語り合うことだってできる。日本語を使って意思や感情を表現することに、こ

れといって不自由を感じない。時間が許すのなら、いつまでもしゃべっていたいとさえ思

っている。

 にもかかわらず、メールの一通すら「書けない!」のだ。

 ここではっきりとさせておこう。「話すこと」と「書くこと」は、まったく別の行為だ。

決して「同じ日本語じゃないか」などと同じ土俵で語ってはいけない。

 こう考えてほしい。

 言葉を話すとき、あなたは?テレビ?である。

 満面の笑みを見せることもできるし、怒鳴り声を上げることもできる。自分の気持ちを、

言葉、表情、声、身振りなど、さまざまな道具を使って伝えることができる。実際そうや

って話しているし、相手も素直に理解してくれるだろう。

 一方、文章を書くときのあなたは?新聞?である。

 喜怒哀楽を表情で伝えることもできないし、怒りに震える声を聞かせることもできない。

テレビどころか?ラジオ?ですらないのだ。使える道具は、言葉(文字)だけ。声や表情

などの使い慣れた武器をすべて奪われ、ただ言葉という棒きれ一本で勝負しろと迫られる。

自分の気持ちを正確に伝えるのはかなり困難で、「言葉だけ」で読まされる読者からして

も、理解するのは難しいはずだ。

 テレビディレクターから新聞記者に転身すること。「話すこと」と「書くこと」の違い

は、それくらい大きいのである。(つづく)

星海社新書 初代編集長

柿内芳文

さおだけの1発屋じゃ終われない

柿内芳文

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星海社新書OB。
新卒で光文社に入社し、『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』『99.9%は仮説』『若者はなぜ3年で辞めるのか?』『非属の才能』(すべて光文社新書)など、自分と同世代以下に向けて、メッセージ性が強く、かつ読みやすさにとことんこだわった本を作り続ける。2010年春に杉原幹之助・太田克史の両氏と出会い、「星海社で共に戦おう」と誘われ、3カ月悩んだ末に移籍を決断。星海社でも「新書」をベースキャンプとしながら、出版界の「高み」への登攀を目指す。新書編集歴9年の新書バカ。新書こそがノンフィクションの完成形であると信じて疑わない。尊敬する編集者は、戦後最大の出版プロデューサー・神吉晴夫。好きな言葉は、「俺は有名人と称する男のおこぼれは頂かぬ、むしろ無名の人を有名に仕あげて見せる」(神吉晴夫『カッパ大将』より)。

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