Kindleのセールがあるたび、
現代のサブカル男子中高生が心配になります。
同級生が知らない漫画やCDを、
同級生が行かない、ヴィレッジヴァンガードや
タワーレコードに行って手に入れてきて、
かばんに入れて毎日学校に通うんだけど、
出しゃばらず、息を潜めて、ただひたすら機を待ち、
「どんな漫画読んでるの?」、「どんな音楽聴いてるの?」と
声をかけられたその刹那、ドヤ顔になるのをぐっとこらえて、
スッと「これ、おもしろいよ」と差し出し、
その貸し借りでアイデンティティを確立し、
あわよくば好きな子にも近づこうと画策する……。
漫画やCDの貸し借りが学校サバイバルの生命線となっていた、
ぼくらの時代のサブカル男子中高生。
いま、彼らがこの、コンテンツ総データ時代を
どう生き抜いているのかが気になっている昨今です。
貸し借りできることが、紙やCDの、
すっごくいいところだと思います。
Copyright © Star Seas Company All Rights Reserved.