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HOME > ジセダイ編集部 > エディターズダイアリー > 就活生にテクニックを求めるべきではない【『コミュ障のための面接戦略』刊行直前著者寄稿3】

エディターズダイアリー

就活生にテクニックを求めるべきではない【『コミュ障のための面接戦略』刊行直前著者寄稿3】

丸茂智晴
2019年02月22日 更新


  
星海社新書より『コミュ障のための面接戦略』が発売されました。
 
本書はいつも緊張しがちで会話が苦手な、いわゆる「コミュ障」の就活生に向けた面接指南本です。
リクルートゼネラルマネージャー時代に2万人を超える就活生に面接を実施し、現在は採用・人事担当者へのトレーニング事業を手がけている著者・曽和利光氏だからこそ伝えることができる、面接官の思考を踏まえた面接攻略技術を袋綴じで収録しています。
  
本書で袋綴じにされていない1-3章では、日本の面接が抱える問題点を明らかにしています。
「面接」がいかに杜撰な採用手法であり、そして「コミュ障」にとって苦境であるか、その一部をお届けします。

就活生にテクニックを求めるべきではない

 私は、正しい面接のあり方とは「面接官の質問に対していろいろ答えていたら、いつのまにか終わっていた」というものだと考えています。

 そんな面接を体験すると、「聞かれたことに答えていただけなのに、けっこう自分のことを表現できたな」という充実感とともに、「まあ、これで落ちたら仕方ないか」と、面接をやりきった感覚が持てることでしょう。

 一方、ダメ面接官に当たってしまうと、なかなか自信が持てない謙虚な学生ほど「緊張して、うまいことが何も言えなかった」「あそこでこう返せばよかったなぁ」などと、後悔の念だけを募らせてしまうのです。

 しかし私に言わせれば、就活生に面接テクニックを求めること自体が、そもそも間違いなのです。就活生のみなさんが抱く「何も言えなかった」感は、本当は面接官が「何も引き出せなかった」だけといっても過言ではありません。

 日本には「採用のプロ」は少ないとすでに書きましたが、たとえ腰掛け人事だったとしても、採用担当として何十人、何百人との面接を経験しているはず。私自身も過去に企業の採用担当として2万人以上面接を経験しました。

 しかし2万回も面接を受けた就活生はいません。「自分は面接経験を重ねてスキルを磨いております!」みたいな〝プロ就活生〞は存在しないのです。

 すべての就活生にとって面接は初めての経験ですから、下手で当たり前。だからこそ歩み寄るのは本当は採用担当者、面接官のほうなのです。

リクナビ&マイナビの功罪

 このような状況がいつまでも改善されない理由の1つとして、私は「就職活動のオープン化と公平化」があると考えています。

 かつての日本は、就職にあたってコネやツテ、あるいは有名大学を卒業していることがモノをいう社会でした。「このクラスの大学からは、この企業には応募すらできない」ということがまかり通ってきたのです。そんな状況を改善しようとさまざまな試みもなされてきました。

 転換点になったのは、1990年代後半に相次いで登場したリクナビやマイナビなどの就職サイトです。これらのサイトが普及したおかげで、今ではスマホを使ってエントリーするだけで、誰もが簡単に、あらゆる企業に対して応募できるようになりました。

 確かに就職活動の透明化や機会均等化という点では大きなメリットですが、逆に副作用もありました。人気企業に大量の就職希望者が殺到するという状況が生まれたのです。それが結果として今の就活生、とりわけコミュ障の人たちを悩ませる一因になっています。こうなると、たとえ企業に採用のプロがいたとしても、1人や2人では学生をさばき切れません。必然的に「落とすための面接」をせざるを得なくなります。

「応募者が多すぎてさばき切れないから、ちょっと助けてよ」といった調子で、面接官として引っ張り出されるのは、現場の一般社員です。面接のトレーニングなど受けたこともない彼らは、その場の直感で判断するしかありません。彼らにすれば、それで〝ダメ面接官〞呼ばわりされてしまうのも心外でしょう。

 結果として、ざっくりと粗い面接選考しか実施されないことになり、優秀だけどコミュ障な就活生がはじき出されるという悪循環が生じています。「粗悪な面接」は、人事の怠慢はもちろんですが、学生もまた無意識のうちに共犯者として手を貸している側面があるのです。

 ともあれ、今の採用制度の不備をあげつらい、企業を責めているばかりでは埒があきません。面接が苦手なコミュ障は、対症療法として、面接という障壁を乗り越える術を学ぶしかないのです。

面接をハッキングせよ

 私は、どんな人でも何かしらの才能を持っていると思っています。

 自分がその会社で能力を発揮できると思ったら堂々と受けてみるべきですし、企業は志望者の意志を(実力が伴う限りにおいて)尊重するべきでしょう。

 一方で、就活生もしかるべき準備をしなければなりません。目の前に就活が迫っている状況で、企業の変化や改善を待っているわけにはいかないのですから。あなたが持っているかけがえのない才能を発揮するのは、いわばあなたの義務です。

 だとしたら、なすべきことはただ1つ。

「面接をハッキングする」のです。

 ハッキングするといっても、面接官のコンピュータに侵入しろという意味ではありません。自分の才能を活かせる場所まで到達するために、苦手な面接を乗り越えるちょっとしたテクニックを身につけようということです。「面接突破のための裏ワザ」と言い換えてもよいでしょう。

 本書では、私が長年見てきた採用の裏側を逆手に取ったテクニック――面接ハッキング術を具体的に紹介していきます。

 企業からすれば、選考の裏事情をバラされてしまうのは迷惑な話かもしれません。自分たちの弱点や至らない部分が白日の下にさらされるわけですから。しかし、「ダメ面接官による、粗悪な面接」という壁があるばかりに、ポテンシャルのある優秀なコミュ障が数多く弾かれてしまう現実を見ると、私は居ても立ってもいられないのです。

 才能ある人材を、必要としている場に送り届けることの何が悪いのか。ある意味、面接テロ的な発想ではありますが、造反有理でギリギリ許されることだと思っています。




  
星海社新書『コミュ障のための面接戦略』
  
著者:曽和利光
  
ISBN:978-4065151570
  
定価:1100円(税別)
  
Amazonはこちら

【ご参加受付中】星海社新書『コミュ障のための面接戦略』刊行記念イベント情報

「面接コミュ障」たちよ、集え! 君たちに面接突破の武器を伝授する。
 曽和利光 × 中川淳一郎 トークイベント
  
日程:2019年3月26日 (火) 時間 19:00~20:30 開場 18:30~
  
登壇者:曽和利光さん中川淳一郎さん
  
料金:1,350円(税込)
  
定員:50名様
  
会場:青山ブックセンター本店 店内小教室
  
お問合せ先:青山ブックセンター 本店 電話・03-5485-5511 受付時間・10:00~22:00
  
チケット販売:こちらのサイトにて受付中
  
*イベント概要
  
星海社新書『コミュ障のための面接戦略』は、これまで2万人を超える就活生に面接を実施してきた著者だからこそ伝えることができる様々な「面接ハック」をまとめた、既存の就活対策本とは一線を画した面接指南本です。
緊張しがちで会話が苦手な、いわゆる「コミュ障」の方々は、とりわけ就職活動における「面接」という場面で苦戦を強いられることが多いのではないでしょうか?
しかし、「面接」は人を判断する精度が低いとデータ的に証明されているレガシーな採用手法なのです。
現状の就活の問題点や仕組みをお話ししつつ、「面接」という精度の低い採用選考手法によってみなさんの貴重な才能を埋もれさせないために、みなさんへ具体的かつ実践的な面接突破法を伝授します。
  
・面接となると絶対に緊張してしまう。
・社交的でなく、コミュ力や話術に自信がない。
・勉強ばかりして、サークルもバイトも頑張ってない。
・短所ばかりで長所が思い当たらない。
・アピールするような実績や成功の経験がない。
  
そんな「コミュ障」でも問題ありません。
面接の本質と技術(コツ)を掴めば、必ず内定できます。
そして今回、不安まみれになる就活生の肩の荷を降ろしてくれる就活本『内定童貞』(星海社新書、2015年刊)を上梓いただいた中川淳一郎さんをゲストにお招きします。中川さんからは、人生における「就活」の何たるかを喝破していただき、面接に怯える就活生の不安を消し飛ばしていただきます!
  
就活生のみなさん、肩の力を抜いてどうぞお気軽にご参加ください。

アシスタントエディター

丸茂智晴

根は体育会系、無鉄砲で直情径行 星海社の鉄砲玉を目指します!

丸茂智晴

星海社アシスタントエディター。
1994年生まれ、長野県岡谷市出身。三度の飯より読書が好きという、いかにも文系な嗜好だが、高校までは理系、根は体育会系。文芸誌『ファウスト』に触発され、編集者になろうと志し、早稲田大学文化構想学部文芸・ジャーナリズム論系に進学。文芸批評を学びつつ、文芸誌『早稲田文学』編集部にて学生編集員として勤務する。文学を勉強し、文芸誌編集を手伝い、書店と雑誌編集部でバイトする本まみれの日々を送った。大学卒業を控えた2017年1月より、星海社に合流。

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