こちらのブログではお久しぶりです。アシスタントエディターの山中です。
突然ですが皆さん、訴えようと思ったことはありますか? もしくは訴えられそうになったことはありますか?
twitterをはじめ、facebookやLINEなど、コミュニケーションがインターネットの発達とともに身の回りから世界へ発信されるようになった結果、かつての生活からは想像もつかないようなトラブルが発生するような世の中になってしまいました。記憶に新しい炎上事件なんかも多いのではないでしょうか。
要するに今は、食うか食われるか! 訴訟を起こすか起こされるか! の世の中といっても過言ではないのです!
そんな世の中で生き抜く知恵が得られる「人生の攻略本」が星海社新書最新作、『弁護士が勝つために考えていること』です。
著者は弁護士の木山泰嗣さん(@kiyamahirotsugu)。作家としての活動の幅も広く、『弁護士が書いた究極の文章術』(法学書院)、『弁護士が教える分かりやすい「民法」の授業』(光文社新書)、『弁護士だけが知っている 反論する技術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)等、法律関係の本はもちろん、ビジネス書なども数多く執筆されています。弁護士としては「税務訴訟」と税務に関する法律相談を専門にし、なんと数千万円から億単位の訴額にも及ぶ税務訴訟で、主に国税を相手に数々の勝訴をおさめ、まさに文武両道と呼ぶに相応しい活躍をされています。
そんな木山さんにお願いさせていただいた本作。実は去年の夏頃にプライベートでちょっとした出来事がありまして「訴訟沙汰って訴える方も訴えられる方も唐突だな……」と思ったことがお願いさせていただくきっかけでした。さらにいざ訴えるとなったとき、どうすればいいものか、そして実際に訴えたあとどうなるのか、意外に知らないものだな、ということにも気づいたのです。
前述した通りですが、この10年ぐらいで、コミュニケーションは僕らの想像を超えてあまりにも進化してしまいました。そして進化したコミュニケーションは、想像の外からトラブルを生み出すようになってしまいました。だからこそ、今を生きる我々に取って、紛争を解決する最後の手段である「民事訴訟」を知ることは、ある意味必然なのではないでしょうか。
「いざ訴える」もしくは「突然訴えられた」となっても多くの人が直面するまでまったく知らないのが「民事訴訟」です。そんな民事訴訟を、「弁護士が勝つために考えていること」から紐解いていく、まさに武器としての「民事訴訟」となる本書をここでご紹介しようと思います。
上記の写真で気づいた方も多いと思いますが、本書は可能な限りわかりやすさを重視するために、漫画家のリヨさん(@lyot3rd)に描いて頂いたイラストとマンガを掲載しています。冒頭はこんな感じ……。
なんと、いきなり訴えられてしまいました……!
このように訴状はある日唐突に届いたりすることもあるのです。
ちなみにこの訴状、木山さんにもご協力頂いてほぼ本物通りに作ってあります。本の最後に訴状の全文を載せておりますので、いったいどういった内容で訴えられたのか、ぜひご確認頂ければと思います(本書を通して読まれたあとだと、少し複雑な気持ちになるかもしれませんが…)。
この主人公がどうなってしまうのか、ここから本書の本編に入っていくことになります。
余談ですが、リヨさんは現在星海社ウェブサイト『最前線』にて『ミス・モノクロームさん』を連載中ですので、興味のある方はこちらも是非チェックしてみて下さい。
章タイトルよりサブタイトルの方が大きくなっていますが、武器編です。ちょっと攻略本っぽいデザインになっているのは本書のアートディレクターを担当して下さったセプテンバーカウボーイの吉岡秀典さんと、デザイナーを担当して下さったコズフィッシュの佐藤亜沙美さんのアイディアです。
この章では弁護士が、普段訴訟にあたって勝つために考えていることを中心に、民事訴訟の実態を見ていく章になります。弁護士側からの視点になりますね。
キーワードは「訴訟戦略」。そして民事訴訟は「ゲーム」であるということ。この二点を中心に、知られざる民事訴訟の世界を明らかにしていきます。
この章は知識の章です。「民事訴訟」という制度そのものにフォーカスを当てているので、世界観の説明と受け取って頂ければわかりやすいかもしれません。
他にも、弁護士の探し方など、役に立つ情報がたくさん書かれていますので、知識だからと読み飛ばさず是非読んで頂ければと思います。
裁判の相手は決して当事者だけではありません。裁判官は審判であると同時に、対戦相手のひとりであるとも言えるのです。
そんな裁判官が、なにを基準に民事訴訟を見て、ジャッジを下しているのか。まさに民事訴訟攻略の鍵を握る裁判官の視点を本章で追っていきます。
訴訟では、得るものもあれば、失うものもあります。
訴訟で得られるメリットとは? 訴訟を起こすことでかかる費用とは? どんなことを考慮し、なにを勝ちとりにいくべきなのかをこの章で解説していきます。
ぶっちゃけ揉め事などないにこしたことはありません。
やむなく訴訟に踏み切らなければならないことはあるでしょうが、可能な限り訴訟沙汰は回避したいと思うものです。最後となるこの章で、裁判を回避するための心構えをぜひ身につけていただければと思います。
上記の通り、本書ではオフェンスからディフェンスまで、かなり幅広く民事訴訟を扱っています。以前木山さんが打ち合わせの席で「各章それだけでも一冊書けますよ」と仰っていたぐらい濃密な一冊となりました。ページ数自体は208Pと一般的な新書とかわらぬページ数ですが、なかなかずっしりと読み応えのある内容になっていると思いますので、ぜひトラブルだらけの今を生きるための「人生の攻略本」として、お手にとって頂ければ幸いです!
本書があなたの人生の救いとならんことを……!
星海社新書 51 『弁護士が勝つために考えていること』は、7月24日(木)頃より、全国書店で発売予定です。
第1章丸ごと公開の試し読みはこちらからご覧下さい。
弁護士が勝つために考えていること
著者/木山泰嗣
定価/820円+税
「訴えたい」と思ったことはありますか? もしくは「訴えられそう」になったことはありますか? ネットワークが発達し、LINEやツイッターなど、コミュニケーション手段が日々進化していく中、かつての生活からは想像もつかないトラブルが発生する世の中になってしまいました。そして、それがどんなに小さな火種でも、訴訟に発展しないとは言い切れません。だからこそ私たちは、紛争解決の最後の手段である「訴訟」を知らずに今を生きる訳にはいかないのです。本書では、訴訟のプロである弁護士が勝つために考えていることを通じて、民事訴訟の仕組みを明らかにするとともに、トラブルを未然に防ぐための思考を提示します。
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