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HOME > ジセダイ編集部 > エディターズダイアリー > 幸福になるために哲学しよう! 『バカロレア幸福論 フランスの高校生に学ぶ哲学的思考のレッスン』 坂本尚志

エディターズダイアリー

幸福になるために哲学しよう! 『バカロレア幸福論 フランスの高校生に学ぶ哲学的思考のレッスン』 坂本尚志

櫻井理沙
2018年02月23日 更新

バカロレア幸福論 フランスの高校生に学ぶ哲学的思考のレッスン

フランス人は高校で哲学を学ぶ!

フランスの高校の最終学年は、かつて「哲学級」と呼ばれていたことを知っていますか?

今でもフランスの高校生たちは、国語や数学、理科などの科目と同じように、週に何時間も哲学の授業を受けています。

しかも、必修科目として。

フランスでは、高校の卒業資格認定を得るために「バカロレア」と呼ばれる試験を受けなければなりません。進路などによって多少中身は違いますが、フランスの高校生のほとんどが受験します。また、バカロレアは大学入学資格試験でもあるので、これに合格しないと大学に入ることもできません。

そんな試験に、哲学という科目が含まれているのです!

バカロレアの哲学試験では、「芸術作品とは必ず美しいものだろうか?」のような問題に、小論文形式で答えなければなりません。

フランスの高校生でなくてよかった! と、ほっとした人もいるかもしれません。

あるいは、どうやってこんな問題を解くのだろう、と疑問に思った人もいるでしょう。

この本を読めば、バカロレア哲学試験の問題の解き方がわかります。

特に、哲学小論文(フランス語ではディセルタシオンといいます)という文章の書き方を詳しく説明しています。

哲学で「思考の型」を身につけよう!

でも、フランスの哲学試験の答案の書き方がわかったところで何の役に立つの? と思いますよね?

実は、バカロレア哲学試験の問題の解き方は、私たちが仕事や日常生活で出会ういろいろな問題を解決することにも役立つのです。

この解き方のことを、私は「思考の型」と名付けました。

フランスの高校生が学んでいる哲学の授業の内容を紹介しながら、この「思考の型」の使い方も知ってもらうことがこの本の目的です。

幸福になるために哲学する

でも、哲学といってもいろいろです。

全部を一度に学んでもらうことはできません。

ですから、ひとつのテーマを選びました。

それが「幸福」です。

国連の「世界幸福度報告」という調査があります。世界の国の幸福度をランキングにしたものです。

フランスは32位。日本は53位です。フランス人の方が幸せみたいですね。

でも失業率や治安についての統計を見ると、日本は決してフランスに負けていません。むしろ、日本の方が安全に生きられるように思えるのです。

にもかかわらず、フランス人の方が幸せだと感じているのです。

その理由の一つが、フランス人は「幸福」について考えるトレーニングをしているからだと私は考えています。

「幸福」は哲学の大きなテーマのひとつです。

私たちは幸福になるために生きているのでしょうか?

そもそも幸福って何なのでしょうか?

幸福より大事なものってこの世にあるのでしょうか?

幸福は主観的なものです。私が幸福だと思えば私は幸福なのです。

でも、自分が幸福だと感じることは難しいです。

お金やモノがたくさんあれば幸福でしょうか?

そうでもないですね。

では、幸福であるためには何が必要なのでしょうか?

それを徹底的につきつめて考える、それは立派な哲学の問題です。

フランスの高校生はそうやって自分の幸福とは何かを考える訓練をするのです。

そうした訓練をしておけば、無闇に自分と他人を比べたり偏った価値観に固執したりして惨めな思いをすることなく、堂々と人生を歩んでいくことができるでしょう。

これが、フランス人が幸せでいられる秘訣なのではないでしょうか?

人生を切り開く道具としての哲学

この本では、幸せについて考えるための方法を、バカロレア哲学試験の問題の答え方を使って学んでいきます。

そして、幸福についてのいろいろな哲学的な立場を紹介し、幸福について考える視点や道具を手に入れてもらいます。

最後に、この哲学的な「思考の型」を実際にどうやって使うことができるのかを、教授と学生の対話方式で見ていきます。

こうして、幸福を題材に、哲学的な考え方を知ってもらうのがこの本の目的ですが、それは哲学という道具がどれほど人生で役立つかを知ってもらうためでもあります。

哲学の問題に答えるには、問題を分析して、その解決を考えます。

この思考する方法は、人生の中で出会ういろいろな問題や困難に向き合うために有効です。

そしてそれは、幸福になるための方法なのです。

皆さんにもぜひ、幸福になるために哲学してほしいと思います。

この本をぜひ読んでもらいたいのは......

この本は、哲学やフランスの教育に興味を持っている人はもちろん、論理的な文章が書けないと悩んでいる学生や社会人のみなさん、幸福についてしっかり考えてみたい人たち、いろいろな人にとって面白いものであればと思いながら執筆しました。

最初から順に読んでもかまいませんし、興味のあるところから読んでもらってもかまいません。

哲学小論文の書き方から学べる10の「思考のヒント」をまとめて、できるだけ見やすく、わかりやすくしたつもりです。

幸せについて考えるヒント、人生について考えるヒントを少しでも見つけてもらうことができれば、著者にとってこれほど幸福なことはありません。

坂本尚志

バカロレア幸福論 フランスの高校生に学ぶ哲学的思考のレッスン

著者 坂本尚志

ISBN 978-4-06-511232-8

発売日 2018年02月23日

試し読みページも公開中です。

アシスタントエディター

櫻井理沙

知らないことこそ面白い。プロの素人エディター。

櫻井理沙

アシスタントエディター。1987年生まれ、群馬県出身。高卒でアパレル企業に入社するも大学進学を諦められず24歳でお茶の水女子大学に入学。西洋史学を専攻する。その後、東京大学大学院へ進学。演劇と装飾写本を愛するロマンティスト。

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