星海社ジセダイ編集部の日々の活動を、写真1枚×コメント1行でレポート!
ミシェル・ウエルベックのデビュー作『H・P・ラヴクラフト 世界と人生に抗って』を購入しました。『服従』『地図と領土』の著者による伝記なのか文芸評論なのか判然としない不思議な作品。弊社刊行のラヴクラフトの新訳作品集『クトゥルーの呼び声』とあわせてぜひ! 小話ですが、ウエルベックは「ウェルベック」ではありません。ぼくはよく間違えます。
理由があり百合小説について勉強中。『マリア様がみてる』がどう消費をされていたのか知りたくて、嵯峨景子さんの『コバルト文庫で辿る少女小説変遷史』を読みました。女性向けレーベルであるコバルト文庫『マリみて』を「百合」として消費した多くは男性読者で、けれどそもこの作品は「百合」を売りに書かれたわけではなくて......と学んでおります。
石川さん「丸茂さん、なんで机に『炸裂志』があるんですか?」
丸茂「ラヴクラフトのプロフィールを書く参考にしようと思って、太田さんのを拝借してるんですよ」
カズオ・イシグロさんがノーベル文学賞を受賞してしばらく経ち、そろそろアジア圏に受賞がまわってくるか......なんてぼんやり考えてますが、村上春樹さんだけでなく、この『炸裂志』の著者・閻連科さんも候補と目されていたり(『炸裂志』おもしろいです)。来年はどうなることか?
午前中に「映像制作の仕事展vol,2」へ。錚錚たるクリエーター陣の作品群。会場のターナーギャラリーも雰囲気あってよかった。
遂に公開間近の『ブレードランナー2049』。先日は丸の内ピカデリーにて『ブレードランナー ファイナルカット版』爆音上映を堪能。全編に渡り黒い画面でなにが起きてるのかわからない描写もめちゃくちゃクリアに。腹にずっしりくる劇中曲が最高でした。だけどこんなむちゃくちゃなカルトの続編、しかも163分もの上映時間に耐えられるか、不安です。しかしそれ以上に、楽しみです。
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