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エディターズダイアリー

相撲について

平林緑萌
2017年11月30日 更新

 エディター平林です。
 Facebookで某氏とやりとりしていて、なんとなく相撲の思い出をいくつか思い出したので書いてみんとす。

 *

 まだ小学校に上がる前、兄が子供相撲大会(強制参加的なもの、兄は相撲には全然興味がない)的なものに出るというので、父と二人で近在の体育館的なところに見に行った。
 とにかく取組数が多く、兄の出番がなかなか来ないので、父が近くの商店で黒飴を買ってくれて、それを舐めながら兄が出てくるのを待った。
 兄の取り組み自体はまったく記憶にないが、本人が「うっちゃりで勝った」と言っていたのは覚えている。要するに「うっちゃり」という語感が面白かったのだと思う。

 父も現在は特に相撲が好きというわけでもないのだが、小さい頃(父は1940年代後半の生まれ)は身近なものだったらしい。
 当時は集落ごとに子供たちがグループを作って遊んでいて、川向こうの集落とは当然ライバル関係にある。
 互いに川を挟んでひとしきり罵り合って、最後は一番強い者を一人ずつ出して相撲で決着をつけたらしい。
 父の生まれた集落は奈良県五條市に属し、川向こうは和歌山県橋本市である。

 *

 父が家を構え、僕と兄が生まれ育ったのは奈良県新庄町。隣は当麻蹴速の出身地として知られる当麻町である(現在は合併して葛城市)。
 葛城市相撲館という博物館もあり、相撲を押してはいるが......、そこらの空き地で子供たちが相撲を取っている、なんてことはない。
 野球やサッカーは根付いたが、たった5、60年で、相撲は子供に身近な遊びではなくなってしまったらしい。
 残念だと思う人もいるのかもしれないが、自分で相撲を取りたいという気持ちになったことがないので、僕は他人に対して相撲文化を守れなんてことは言えないなと思うし、文化は時に滅びるので、それはそれで仕方ないかなと思う。

 *

 ところで、相撲協会の設立は1925年である。
 要するに90年ほどしかないわけで、相撲協会のWEBサイトにある、「1500年以上続く相撲の歴史」に比べるとあまりに短い。
 「歴史が長いから価値がある」とするなら、90年の伝統しか持たない相撲協会は......。

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