交渉は、若者が世の中を動かすための必須スキル
本書は、私がいま、京都大学で二十歳前後の学生に教えて いる「交渉の授業」を一冊に凝縮したものです。いくら自分の力で決断できるようになっても、いくら高い能力や志を持っていても、世の中を動かすためには自 分一人の力ではとても足りません。共に戦う「仲間」を探し出し、連携して、大きな流れを生み出していかなければならない。そこで必要となるのが、相手と自 分、お互いの利害を分析し、調整することで合意を目指す交渉の考え方です。交渉とは、単なるビジネススキルではありません。ときには敵対する相手とも手を 組み、共通の目的のために具体的なアクションを起こしていく――そのための思考法なのです。さあ、「交渉思考」を手に、この閉塞した日本の状況を一緒に変 えていきましょう。
☆「交渉思考」は「決断思考」と組み合わさって、はじめて力を発揮する!
ーー星海社新書『武器としての決断思考』(瀧本哲史著)もあわせてお読みください。
京都大学客員准教授、エンジェル投資家。
東京大学法学部を卒業後、大学院をスキップして直ちに助手に採用されるも、自分の人生を自分で決断できるような生き方を追求するという観点から、マッキンゼーに転職。3年で独立し、企業再建などを手がける。また、他の投資家が見捨てた会社、ビジネスアイデアしかない会社への投資でも実績を上げる。京都大学では「交渉論」「意思決定論」「起業論」の授業を担当し、教室から学生があふれ、地べたに座って板書する学生が出るほどの人気講義に。「ディベート甲子園」を主催する全国教室ディベート連盟事務局長。単著は『僕は君たちに武器を配りたい』(通称ボクブキ、講談社)と『武器としての決断思考』(通称ブキケツ、星海社新書)。
秦という強国の弱小隣国の王族だった韓非による政治論。特に、絶対君主をどう説得するかについて述べた、「説難」編がおすすめ。
史上最高の外交官と言えば、多くの人があげるであろう、タレイランの評伝。物理的な戦争で敗れたフランスを代表しながら、常に有利な条件で外交的に勝利させてきた男の評伝。ちなみにメートル法の立役者。
「君主論」が有名ですが、君主論はマキャベリが「就活」向けに急いで書いたもので、主著かと。不利な状況での戦い方、同盟の結び方など、生き残りのための知恵がローマの歴史を素材に縦横無尽に語られています。
個人の意思を最大限尊重することを社会秩序の基礎と考える「リバタリアニズム」に関する、包括的かつ挑戦的な入門書。漠然と持っている「リバタリアン」といわゆる「新自由主義」を単純に混同するには、「リバタリアン」は複雑すぎることがわかります。
ゲーム理論の読みやすい入門書。ケースがアメリカの事例中心なので取っつきにくいと思いますが、是一冊で基本的な概念はだいたい押さえることが出来るのに、高等数学を一切使っていない点でも、教科書の作り方しても見本だと思います。
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