星海社新書は、知的好奇心を満たすだけでなく、次世代を担う若い世代が、自らの力で未来を切り開いていくための「武器」としても使える知のかたちを、シリーズとして本にまとめていきます。
無名のミュージシャンが、参院選で17万票を集めた!
「自分の勝ち負けよりも、みんなの心に火をつけたい」本気でそう訴え、2013年夏の参議院選挙をかき回した候補者がいた。供託金調達のための全国ツアー、ラップを彷彿とさせる街頭演説、Twitterでの討論、野外フェスを選挙に持ち込んだ画期的選挙手法「選挙フェス」――。邪道とも言える方法で選挙をマツリへと変え、見事〝種火〟となった男、三宅洋平。彼はなぜ、無名の新人候補でありながら17万もの票を獲得することができたのか。また、国中で〝祝祭空間〟を創りだした特殊なやり方に、再現性はあるのか。選挙前・中・後、それぞれの三宅を主観/客観両面から検証し、その是非を問う。「選挙はおもしれぇ、だからやめらんねぇ!」
読むな、使え。30のQ&Aに答え、物語る。
あなたは物語る装置である。しかし、あなたはそれを鍛えることもなく、発動させることもない。30のQ&Aに徹底して答え、そして、思考することであなたの内なる「物語発生装置」を鍛え直し、再起動する、「読む」のではなく、書き込んで「使う」ための物語制作マニュアル。
文字の味わい方がわかれば、本の読み方も変わる
この本は「書体」の入門書ですが、デザイナーなどの専門家がノウハウを学ぶためのものではありません。読書好きの「ふつうの人」が、文字の味わいを知り、自らの感受性を育むことで、本を読むことがもっともっと好きになるための一冊です。ぜひ、自分が大切にしている本を思い浮かべてみて下さい。そこに表れる文字を見て、あなたはどんな感情を抱いたでしょうか。何を想起したでしょうか。その書体の名前なんて、知らなくてもかまいません。大事なのは、決して目には見えない自分の心の動きに、敏感になること――。さあ、めくるめく書体の世界に飛び込みましょう。何気なく目にしていた文字の印象が、ガラリと変わるはずです。
パリで国際同性婚した著者が語る、「女の子同士」のリアル
私は、女性として生まれ、最愛の妻と結婚をしました。同性愛者は“少数派”です。しかし、決して“少数”ではありません。自身が同性愛者であることを公表する人も増え、セクシュアルマイノリティの知識は、現代人の基礎教養となりつつあります。女の子同士はどこで出会うの? どうやってセックスをする の? 家族へのカミングアウトはいつ? 同性同士の結婚って可能なの? 私の経験からお話できることのすべてを、この一冊に凝縮しました。私と一緒 に、「性」と「知」の冒険に出ませんか? あなたの“百合観”変わりますよ?
「ラノベ」も「文学」も、キャラクター小説である
「人は何故、小説家になりたいのか」「スニーカー文庫のカバーイラストは何故、アニメ絵か」「『オリジナリティが欠けている』とはどういうことか」……。全十二講に及ぶ挑発的な「ラノベ」=「キャラクター小説」の「作り方」を通じて、ゼロ年代の「文学」の可能性を追求した不滅の文学入門書、星海社新書に登場。補講「もう一度、キャラクターとは何かを考える」を書き下ろし。
ソーシャルデザイン、つぎはあなたの順番です!
こんにちは、鈴木菜央です。僕は仲間と共に、「ほしい未来は、つくろう。」というテーマでウェブマガジン「グリーンズ」を創刊し、毎日楽しく運営しています!
グリーンズでは、課題だらけの社会を前に、自分のペースで「ほしい未来」をつくろうとしている人たちを紹介しています。最近ではソーシャルデザインという言い方もしますが、ここで重要なのは、社会や未来をどうするかという前に、自分がどういう人生を送りたいのか、具体的に描くことです。本書では、僕自身がどんな人生を送り、グリーンズやソーシャルデザインという道を歩み始めたのか、その苦悩や挫折や喜びも含めて語っていきたい。そうすることで、誰にだって「ほしい未来」を自分の手でつくり出せるということを伝えていきたいのです!
なぜ人は物語るのか
オリジナルのカードや方程式を使ったユニークなプロットやキャラクターの作り方を通じて、 あなたの「物語る力」を再発見し、リハビリし、発達させるトレーニングとなる全六講義に補講を書き下ろし。徹底して実用的な物語入門書の形をかりながら、 「なぜ人は物語るのか」という問題を根本から考え直すためにかかれた批評書、待望の復刊。
勝利の大切さはすべて麻雀が教えてくれた
歌舞伎町の雀荘メンバー時代から「無敵のストリートファイター」と怖れられ、プロ入り後も猛烈な勢いで昇段し続ける新進気鋭の雀士・佐々木寿人。他の競技よりも不確定要素が多い麻雀で、なぜ彼はこれだけ「勝ち続けられる」のか? そして守りに入れば勝てる状況においても、なぜあえて「攻め続ける」のか? その根っこには独自の確固たる信念と哲学があった。「即断即決せよ」「どんな状況でも先に攻めよ」「感情を廃して淡々と打て」――。本書は著者が「勝つことの大切さ」「勝つための考え方」について、麻雀を通じて徹底的に論じた初の著書である。麻雀で勝ちたい者のみならず、混迷の時代を生きる現代人へのメッセージでもある。
国立西洋美術館の「常設展」には、西洋絵画のすべてが詰まっている!
「本日は、西洋絵画の全体像をたったの2時間で丸ごと〝体験〞して頂くために、あなたを芸術の杜・上野へとお連れしました」落ち着いた低い声で私をエスコートしてくれるアートコンシェルジュの彼と共に、上野の国立西洋美術館を訪れた私。じつは一年中展示されている、ここの「常設展」を観てまわれば、西洋絵画の歴史的な流れや、個々の作品の意義、そして美術の本質がひと通り理解できるようになるという。それはすごい! 期間限定の企画展に行っては、目玉となる名作を観るだけで満足し、「わかったつもり」になっていた私には、願ったりかなったりだ。いったいここで、どんなアート体験ができるのだろうか?「さあ館内に入りましょう。めくるめく世界が広がっていますよ」
若者が考えるべきは、「働き方」ではなく「労働」だ
いま、若者を食いつぶすブラック企業がはびこり、20代・30代の過労死や過労自殺が社会問題になりつつある。なぜ奴隷でもないのに死ぬまで働くことになるのか? 非正規雇用になるのも過労で鬱になるのも、すべては「自己責任」なのか? 経済成長ばかり叫ばれるが、どれだけ成長したら労働環境はマシになるのか?「日本には、過労死するほど仕事があって、自殺するほど仕事がない」と誰かが言ったが、本当にその通りだ。何かが、決定的におかしい。日本はいったいなぜ、こんな異常な国になってしまったのだろうか? 本書では、日本の苛酷労働・違法労働の発生原因を一から探り、どうすれば私たちの力で労働環境を良くすることができるのか、その可能性を提示していく。
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