私たちは「訴訟」のことをなにも知らずに生きている
「訴えたい」と思ったことはありますか? もしくは「訴えられそう」になったことはありますか? ネットワークが発達し、LINEやツイッターなど、コミュニケーション手段が日々進化していく中、かつての生活からは想像もつかないトラブルが発生する世の中になってしまいました。そして、それがどんなに小さな火種でも、訴訟に発展しないとは言い切れません。だからこそ私たちは、紛争解決の最後の手段である「訴訟」を知らずに今を生きる訳にはいかないのです。本書では、訴訟のプロである弁護士が勝つために考えていることを通じて、民事訴訟の仕組みを明らかにするとともに、トラブルを未然に防ぐための思考を提示します。
弁護士、青山学院大学法科大学院客員教授。
1974年生まれ。神奈川県横浜市出身。上智大学法学部法律学科卒業。現在は鳥飼総合法律事務所にパートナー弁護士として所属。専門は税務訴訟および税務に関する法律問題。数千万から億単位の訴額にも及ぶ税務訴訟で、主に国税を相手に数々の勝訴をおさめる。また、弁護士業務のかたわら、弁護士としての豊富な経験を活かし、法律の入門書やビジネス書など、幅広い執筆活動を行っている。主な著書に『小説で読む民事訴訟法』『弁護士が書いた究極の文章術』(いずれも法学書院)、『弁護士が教える分かりやすい「民法」の授業』(光文社)などがある。「むずかしいことをわかりやすく」、そして「あきらめないこと」がモットー。
大学3年生の男の子が,法律事務所のアルバイトの経験を通じて,女性弁護士からレクチャーを受け,民事訴訟の基礎と実際を学ぶ物語。全編小説として構成されているため,ストーリーを楽しむうちに民事訴訟の全体像がイメージしたい人におすすめ。
民事訴訟で適用される実体法の原則は民法である。最も学ぶべき必要性が高い基本的な法律でありながら,1044条もあり,制定から100年以上経過していることもあり苦手な人が多い。そんな民法の基本事項である「原則と例外」を大きな骨として学ぶことができる入門書。「ショートストーリー」を笑いながら読むうちに学べる1冊。
民事訴訟であれ,どのような法律であれ,根幹には「国の基本」をデザインした「憲法」がある。憲法は最高法規であり,裁判所の違憲審査権によって,憲法に違反すると判断された法律は無効になる。そんな憲法の基本を,1947年に文部省が中学1年生に配布した「わかりやすい」教科書から,短時間で学ぶことができる。憲法制定直後につくられた歴史的書物でありながら,いま読んでもきわめて読みやすい1冊。
1967年に刊行された名著である。民事訴訟をさらに深く知るためには,法学の基本概念を学ぶことも必要になる。権利とは何か,法律とは何か,所有権とは何か,契約とは何か,民事訴訟とは何か,こうした観点を「法意識」という切り口で,一般向けに解説したのが本書。大変読み応えのある1冊。
こちらも法学入門として読み応えのある1冊である。法とは何かを理解するためには,似て非なる道徳や宗教との違いを明らかにする必要がある。欧米型と日本型の違いを知り,法の歴史的沿革を学ぶことも重要である。こうした基本から「消費者の権利と企業」「社会保障・福祉の権利」「国際的軍事秩序」などの応用まで幅広く扱った一般書。法の全体像を学ぶことができる。
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