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HOME > ジセダイ編集部 > エディターズダイアリー > 星海社新書デザインの秘密

エディターズダイアリー

星海社新書デザインの秘密

竹村俊介
2011年10月08日 更新

cover.JPG.jpg

 

おかげさまで創刊2冊が発売後すぐに増刷

いいスタートを切らせていただいた星海社新書。

本当にありがとうございます!!!!!

 

今日は星海社新書のデザインの秘密をご紹介したいと思います。

 

 

シンプルとインパクトの共存で「新時代のクラシック」を

 

まず全体のイメージは「新時代の岩波新書になりたい」というところから始まりました。

つまり、まったく新しい斬新なもの、というよりも

新時代の古典になるようなものを目指した、というイメージです。

よってオビをとった本体は「真っ白」。

そこに流れ星のようなラインが入っています。

この「主張しすぎない、さりげないライン」の色調整は最後の最後まで苦労しました。

 

 

②タイトルは「ゴチック調」の「縦書き」

 

タイトルを明朝系で行くかゴチック系で行くか、という部分ですが

これは早々とゴチックで行こうということになりました。

 

「新書」というと明朝のイメージがあります。

そこから連想するのは「知的」「教養」といったもの。

 

もちろん「武器としての教養」を掲げる星海社新書なので

教養のイメージは出したかったのですが、一方で「新しさ」「若さ」「強さ」も出したい。

明朝体はシャープで知的なのですが、若さを出すのには適していない。

ゴチックで行こう、というのは早々に決まりました。

 

次に縦書きか横書きか、という選択に迫られました。

これは試しに書店さんに行って並べたりしながら検討しました。

横書きは確かに、新しい・若い感じはするのですが

棚によってはタイトルが影に入ってしまう、というマイナスポイントがありましたし

なんとなく意味がスッと入ってこない感じがありました。

いろいろ検討した結果、縦書きがベストだろうということになりました。

 

こうして「縦書き・ゴチック」という

ありそうでなかったタイトルデザインが決まっていったのです。

 

 

③ポップのようなオビ

 

本体が、どシンプルなだけに、オビはとにかく目立つようにデザインしました。

「黄色地に黒系のテキスト」「大きめの一発コピー」。

 

参考にしたのは書店さんにあるポップでした。

インパクト、訴求力のあるポップは本を手にとってもらう強力な武器です。

そんなポップが本にくっついていたらいいじゃないか。

オビをポップのようにしてしまおう。

そんな発想から、黄色地に大きめのコピーのオビが生まれたのです。

 

また、オビのコピーを横書きにすることで

「タイトルは縦」「オビは横」と、どちらも目に飛び込んでいくようにしました。

 

 

④カバーをとってもオシャレな新書に!

 

hyousi.JPG

 

中目黒のとあるカフェで新書デザインの打ち合わせをしていたときのこと。

近くの席にいた綺麗な女性がひとり、カバーを外して新書を読んでいました。

「ああ、ああいう素敵な女性にもたくさん読んで欲しいですよねえ」

そんな会話をしていました。

 

「そういえば、新書ってカバーを外して読むことが多いですよね」

「たしかに。電車なんかでは他の人に内容を知られたくないから、カバーは外す」

「しかも、カバーは捨ててしまって、裸で本棚に並べることもありますね」

ならば、カバーを外してもクールなものにしよう!

 

タイトルはなるべく小さく入れて、周りの人に何を読んでいるかわからないようにする。

カバーを捨ててしまった場合でも本棚にそのまま並べて格好のつくものに。

 

そこでカバーをとるとちょっとシックなブルーが現れるようにしたのです。

また手触りのいい、温かみのある紙を使用することにして、

物としても大切にしてもらえるようなデザインに仕上げていきました。

 

siori.JPG.jpg

 

また、中に挟まっている「しおり」にもこだわっています。

ホワイトにブルーのラインのものとブルーにホワイトラインのもの、

2種類がありますので、書店さんでちょこっと気にして見てみてください。

 

 

⑤もちろん中身のデザインにもこだわっています

 

nakami.JPG

 

外のデザインのみならず、もちろん中のデザインにもこだわっています。

新しい時代に合わせつつ、しかも読みやすい。

シンプルな中にも細かいこだわりが入っています。

 

また「新書だから」という制約にとらわれず

ときに大胆なレイアウトにも挑戦しています。

例えば、写真のように「まとめページ」をドカン!と大きめに表現。

なんと下部のもくじ部分(「柱」と言います)を突き抜ける、というまさかのデザイン。

 

創刊3冊それぞれのレイアウト、デザインにも

ところどころ驚きの仕掛けを用意していますので、ぜひパラパラと眺めてみてください。

 

 

そんなデザイン・組版・フォントディレクションを支えていただいているのが

セプテンバーカウボーイの吉岡秀典さん紺野慎一さんです。

吉岡さんは祖父江慎さんの事務所コズフィッシュで長年働いていた方でこの春に独立されました。

星海社新書が独立後初のお仕事になります。

 

紺野慎一さんは組版、DTP、フォントのプロ。

数多くの書籍、雑誌の組版に携わってきており、

膨大な経験と知識に基づく的確なフォントディレクションは業界トップです。

 

お二人のご紹介は次回以降改めてやりたいと思います。

 

中身のみならず、デザインにもとことんこだわった星海社新書。

お買い上げいただいた方は改めて、まだお買い上げいただいていない方も

書店でぜひ、気にして見てみてください!

エディターズダイアリー

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