連載「ジセダイ総研」にて記事を更新しました。
中国は民主化しない ~良心的中国論と関西のスポーツ新聞との共通点~
大学時代から数えると、中国とは14年くらいの付き合いである。
そんな私はかつて、新聞やテレビで中国が民主化する傾向を知るのを楽しみにしていた。
そもそも大学で中国史を専攻したくらいなので、私は元々かの国が嫌いではない。
悪いのはあくまでも共産党の独裁政権だ。彼らが倒れ、民主化すれば中国はよくなる。
日本の教科書もテレビも新聞も言っているように、民主主義とは「よいもの」であり「正しいもの」である。
よくて正しいことが明らかである以上、いつか中国人だって民主化を選ぶはずだ。
その兆候を見つけるのは大事なことである。
――かつて私は、何となくそう考えていた。
だが、私はいつの間にかこの種の考えを持たなくなった。
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