先日取材で就活の専門家の方にお会いした際、こんな話を聞きました。
「学生は別にアウトプットしなくてもいいんですよ。
どんなに〝こんなすごいことやりました!〟って言われたって、
社会人からしたらたいしたことないんだから。
極端な話、学生時代はインプットだけしてればいいんです」
ごもっとも。
就活の時、大手企業の面接集団面接で語られる、
「ミスコンを主催した」、「フリーペーパーを作った」
「業界内の有名人を呼んでトークショーをした」
といったエピソードにいちいちビビっていましたが、
今思えば本当にどんぐりの背比べだったと思います。
人事の人、よくあんな興味あるふりして聴いてられるなってレベル。
(最近は本当にすごい学生さんもいるけど、彼らは「就活」はしないだろうし)
で、タイトルの件なんですが、
「インプットだけしてるおもしろい学生」って、
いまどこにいらっしゃるんでしょうか?
僕が学生時代を過ごした2005~2007年ぐらいの京都の場合、
そういう人は大体ライブハウスか中規模音楽フェスの会場にいて、
誰からともなくつながっていったもんなんですが、
2015年の東京でもそういう感じなのかな。
「こいつ、よくわかんないけどおもしろいんすよ!」
って若い人を紹介されることが、
東京だとほとんどないなあと、冒頭のお話を聞いて思ったのです。
大体「こいつ、○○やってるやつです!」とか、
「こいつ、○○でインターンしてるんですよ!」なんですよね。
生き急いでる人も好きですけど、生き急いでる人を斜めに見ながら、
虎視眈々と(本人は自覚していないだろうけど)爪をといでいる人はもっと好きです。
今年は、そんな人にもたくさん会えるといいなと思います。
Copyright © Star Seas Company All Rights Reserved.