古代日本を革新した渡来人の謎
朝鮮半島からの渡来人は古代日本に何をもたらしたのか? 渡来には四つの波があった。第一の波は弥生文化が日本に波及してきた時期だ。特に稲作において渡来人の技術が大いに活用された。第二の波は5世紀前後(応神・仁徳朝の時期)で、秦氏一族が土木技術などを持ち込んで活躍している。第三の波は5世紀後半〜6世紀前半で、仏教が日本に伝えられている。第四の波は白村江の戦い(663年)の後、戦乱を逃れた渡来人が大挙してやってきて、日本の各地を開拓した。これら古代日本の礎を築いた渡来人の移住・定着の経緯は不明な点が多い。そうした渡来人の足跡をたどりながら、本書は古代日韓交流史の謎に迫る一冊となっている。
本書で取り上げた謎
◎浅草寺の本尊の発見にはなぜ渡来系の姓名が関わっているのか
◎善光寺の絶対秘仏は本当に百済からやってきたのか
◎未開だった京都は渡来人の有力一族によって開拓されたのか
◎「白村江の戦い」の敗戦は渡来人の動向にどう影響を与えたのか
◎近江国で突然出土した巨大な塔は誰がつくったのか
◎武蔵国に移住した高句麗人1799人はその後どう生きたのか
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