合戦からひもとく「天皇が二人いる」混乱の時代
日本史上初の武家政権であった鎌倉幕府が終焉したとき、なぜ天皇が二人になり、国内が相分かれて争うことになったのか。後醍醐天皇の倒幕運動をきっかけとして、護良親王、北畠顕家、楠木正成、新田義貞、足利尊氏、高師直など『太平記』で知られる有名武将たちは何のために戦い、また散っていったのか。本書では、戦国・織豊時代と比較すると個々の「合戦」の実態がほとんど知られていない南北朝時代の主要合戦にスポットを当て、合戦の背景や経過、合戦のもたらした影響について、気鋭の中世史研究家たちが詳しく解説する。
渡邊大門(編著)、生駒孝臣(著)、稲川裕己(著)、小谷徳洋(著)、谷口雄太(著)、千葉篤志(著)、秦野裕介(著)、前川辰徳(著)
渡邊大門(わたなべ・だいもん) 歴史学者
一九六七年神奈川県生まれ。佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、株式会社歴史と文化の研究所代表取締役。主要業績:『倭寇・人身売買・奴隷の戦国日本史』(星海社新書、二〇二一年)、『関ケ原合戦全史 一五八二‐一六一五』(草思社、二〇二一年)、『戦国大名の戦さ事情』(柏書房、二〇二〇年)など。
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