星海社新書は、知的好奇心を満たすだけでなく、次世代を担う若い世代が、自らの力で未来を切り開いていくための「武器」としても使える知のかたちを、シリーズとして本にまとめていきます。
日本一の「右翼雑誌」の内幕を元編集が明かし、右派言論を考察する
現代日本を代表する二大保守雑誌『Hanada』『WiLL』の歴史は2004年、『週刊文春』黄金期の編集長・花田紀凱の『WiLL』創刊によって始まった。第二次安倍政権の有力な「応援団」として存在感を示し、政界にまで影響力を与える異例の雑誌はいかにして作られたのか。そして、順風満帆に見える雑誌の限界はどこにあるのか。創刊直後から13年あまり編集部に所属した元編集者が、自らの体験をもとに舞台裏を明かすとともに、両誌が右派言論に、ひいては日本の言論界に与えた功罪を分析する。
ウクライナ在住16年の記者が語る「戦争のある日常」
ロシア・ウクライナ戦争に関して、戦局の展望やロシア軍の残虐行為、軍事支援、和平問題といった多くの人の関心事については多彩な報道や論考が発表されてきた。しかし、その議論の狭間に、注目されない事実がある。ウクライナ国民が戦争下でどのように生活し、何を感じているかである。そんな「戦争のある日常」について、2008年から現地に暮らすウクライナ国営通信日本版の編集者が包み隠さず語ったのが本書である。空襲、物資、娯楽、徴兵、復興......過大評価でも過小評価でもない、生活の中にある等身大の戦争を知り、考えるための必読書。
室町幕府最大の将軍・足利義満と最大級の守護大名・山名氏の決戦
室町幕府の最盛期を築いた三代将軍・足利義満は明徳二年、日本の六分の一を領有する最大級の守護大名・山名氏との決戦に挑む。「明徳の乱」である。本書は、応仁の乱と比べて知名度の低い明徳の乱の背景から発端、詳細な軍の展開と戦後処理、さらには後世における評価までを包括的に記した、本邦初の明徳の乱の解説書である。山名氏がいかにして強大な権力を握り、内部抗争を起こして将軍家に討伐されたのか、戦いに赴く武士の心境はいかなるものか、なぜ山名氏は戦後まで命脈を保てたのか。詳細な記述を通じて室町時代前期の諸相を描く。
探偵小説と大量死を結ぶ、ミステリ界史上最も先鋭な批評体系! 第一次世界大戦における「大量死=匿名の死」への抵抗こそが、死と生の「必然性」への希求としての「探偵小説」を興隆させたのではないか----探偵小説作家にして評論家である笠井潔によって一九九〇年に着想されたこの大胆な仮説は、「探偵小説=二〇世記小説」論として発表されるやいなや、日本ミステリ界を席巻した。イギリス・アメリカ・フランス・ドイツ・ロシアおよび日本の時代精神に照らした作者論・作品論により、縦横無尽の史的検証を積み重ねられた「探偵小説=二〇世記小説」の理論大系を、二一世記の来るべきミステリのために、ここに集成。
無宗教であったとしても、さまざまな信仰に
生きた人々が作りあげたものは信じることができる。
今の時代、今の日本では、宗教を信仰する人はそう多くはない。それでも、信仰に生きた人々が作りあげたものの大きさは、宗教を頼みにしていない身にも感じることはできるのではないか。その圧倒的な迫力、その恐ろしさ、あるいは、優しさ、悲しさ、そして美しさに囚われてしまったとき、ちっぽけな自分などもうどうでもよくなる。私たちは特定の宗教を信じることはなくても、信仰によって作られたもの、書かれたもの、なされたことを通じて、宗教の力を実感できるのではないか。キリスト教、ユダヤ教、イスラーム、仏教、儒教、道教。様々な宗教を研究してきた著者が人生で出合った心に深く響く信仰のことばをここに。
これがプロ家庭教師の「結果を出す勉強法・教育術」だ!
みなさんは家庭教師について知っていますか?
テレビなどでその存在を一度は聞いたことがあると思います。でも実際、家庭教師が何をどのように教えているかまでご存じの方はどれくらいいるでしょうか?
そこで本書では、普段マンツーマンで指導するがゆえに一般には知られていない、しかし誰でも使える家庭教師の教え方の極意を、歴戦のプロ家庭教師である著者2人が完全公開します。数多くの生徒を志望校に合格させてきた経験をもとにした、受験にもビジネスにも役立つティーチング・コーチング・コミュニケーションの技術をあなたも実践してください。
新進気鋭のウェブメディア編集長が語る、ウェブの現在地と未来予測
一見華やかで先進的なウェブメディアの世界だが、その実態は広告費や閲覧数を稼ぐための泥臭い努力にあふれている。読者のみなさんも、記事本体を埋め尽くす勢いの過剰広告や閲覧数稼ぎのページ分けを見たことがあるはずだ。しかし、こういったメディアの細工は読者にストレスを与え、読みにくくするばかりである。本書では、広告費と閲覧数に頼らないメディアを目指し、2年で異例の黒字化を遂げた『みんかぶマガジン』編集長が、現在のウェブメディアが抱える問題点とその打開策、さらには経済的独立とジャーナリズムを両立させるためのウェブメディアの未来戦略を現場の視点から分析していく。
知日派大使が語るリトアニアの奥深い世界
「杉原千畝ゆかりの国」「バルト三国の一つ」----リトアニアについて、多くの日本人にはこんなイメージがあるのではないでしょうか。しかし、それだけでは語り尽くせない深い魅力がリトアニアにはあります。古代には現代まで受け継がれる自然崇拝を生み、中世にはヨーロッパ最大の国として栄華を極め、近代はソ連の抑圧に抗いながら多彩な文化人を輩出した激動の歴史。北欧・西欧・東欧の文化が入り交じったユニークな年中行事や伝統芸術。「一番高い山が標高294メートル」という平地と森の国ならではのナチュラルな食文化......他にもまだまだあります。さあ、駐日リトアニア大使が語るリトアニアの世界を一緒に旅しましょう!
永遠に色褪せない名馬たちの記憶
無傷の10連勝でダービーを制し、その17日後に急死した「幻の馬」トキノミノルから70余年。父譲りの美しい栗毛をなびかせ大レースに挑み続けたナリタトップロード、人気薄から何度も勝利を重ねた〝奇跡〞のステイヤー・ヒシミラクル、爆発的な末脚で二冠を達成して引退すると、わずか5年の種牡馬生活で活躍馬を輩出、早すぎる死が惜しまれるドゥラメンテ、世界ランク1位を獲得した新時代の史上最強馬イクイノックス、名手との絆で不運と挫折を乗り越えた現役トップのドウデュースなど。昭和の名馬から現役世代まで、時代を超えて愛される156頭の名馬たちの蹄跡をこの1冊に!
目次より
第1章 その走りが伝説になる 2O2O年代
イクイノックス
パンサラッサ
ドウデュース
リバティアイランド など25頭
第2章 忘れたくないあのときの夢 2O1O年代
ヴィクトワールピサ
キズナ
モーリス
ドゥラメンテ など42頭
第3章 色褪せない新時代の記憶 2OOO年代
クロフネ
ヒシミラクル
ドリームジャーニー
スティルインラブ など35頭
第4章 黄金時代のスターたち 199O年代
サクラローレル
ナリタトップロード
ノースフライト
ヤマニンゼファー など28頭
第5章 遙かなる伝説の蹄音 昭和の名馬
トキノミノル
カツラギエース
メジロラモーヌ
シンザン など26頭
読めば、自分好みの日本酒を選べるようになる! 日本酒を楽しく学ぶ決定本、10年ぶり・50ページ以上加筆の大増補改訂!!
本書は2014年11月に発行された『白熱日本酒教室』の増補改訂版です。当時でも日本酒は世界一面白く、多彩なお酒と思っていましたが、この10 年で日本酒はさらに大きく進化しました。旧版からのコンセプトである「すべての日本酒に共通する汎用性の高い知識を紹介することで、有名なブランドとか組み合わせを覚えなくても、居酒屋のメニューから飲みたい日本酒が選べるようになる」ことは変えておりません。その上で、必要な部分は修正し、時代に即した加筆をしています。本書で最新の日本酒知識を一緒に学び、みなさまの日本酒ライフならびに日本酒選びのお役に立てれば、これほど嬉しいことはありません。
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