星海社新書は、知的好奇心を満たすだけでなく、次世代を担う若い世代が、自らの力で未来を切り開いていくための「武器」としても使える知のかたちを、シリーズとして本にまとめていきます。
学校で学んだことを武器に変え、未来を築くための勉強論×仕事論
「自分には武器がない」と不安を抱くあなたへ。老後2000万円問題、止まらないインフレ、AI失業......社会が激変する現代、人生設計に悩む『キャリア迷子』はあなただけではありません。
「学校の勉強は役に立たない」----社会ではそう言われて久しいですが、それは「使い方」を知らないだけです。教育業界で1万人以上を指導しながら「勉強の意味」を問い直し、人材業界で1000人以上のキャリアに携わった著者は、自らも年収3倍、新卒で落ちた会社への入社、全社表彰獲得という"キャリアピボット"を実現しました。
その成功を生んだ考え方が「学校教育は最強のビジネススキルである」です。この本がキャリアへの悩みを解決し、よりよい未来に資すればと願っています。
膨大なナチスドイツ文献から今読むべき名著を精選!
20世紀最大の問題のひとつ、ナチスドイツをめぐっては過去数千冊以上の本が出版されてきた。その中から読むべき古典、歴史を作ったベストセラー、知られざる名著をドイツ文化史の研究者が厳選し、その核心部分をレビューしたのが本書である。最新動向にもとづく現代ならではの一次史料読解、正史だけではわからない文化史や思想史などのナチス裏面史、ナチスの思想的源流となった先行する諸動向、日本や世界のサブカルチャーに与えた多大な影響、真偽定かではないナチス・オカルト伝説まで多彩なトピックを総覧した、ナチスドイツ研究史・文化史の精髄を1冊に凝縮した珠玉のブックガイド。
失踪の赤裸々な事情を経験者たちが大いに語る!
失踪----それは現在の人間関係や社会的立場を捨て、新たな環境で別の人間として生き直すことである。一見するとわれわれの日常から縁遠いように思われる失踪だが、現在日本の行方不明者は年間9万人、およそ1000人に1人にのぼる。本書はそんな近くて遠い存在である行方不明者や残された人々に取材し、失踪の理由から実行の手順、現在の生活までの一部始終を記した本である。失踪者はいかに生き、何を考えているのか? 人生がつらい、逃げたいと思ったことが一度でもある人に捧げる、失踪のリアルを通じて生きづらさと向き合う術を考え直す新しい人生論にして幸福論。
小説家になりたい&なったばかりのあなたのための教科書!
念願の小説家デビューを勝ち取っても、小説家として生き続けられるかどうかは全くの別問題。デビューしたら右も左もわからない状態で大御所や超売れっ子と横一線に並ばされ、「よーい、ドン! 頑張って生き残ってくださーい」と過酷なサバイバルレースが始まります。そこで本書では、小説家デビュー10周年を迎えた著者が、出版業界の基礎知識から「執筆依頼はどうやって手に入れる?」「担当編集からメールの返事がこない!」といった悩みの具体的な対応策まで、10年前の自分に伝えたかったアドバイスを赤裸々に披露します。明るく楽しく長続きする小説家ライフを、本書とともに切り拓きましょう!
ゼロ年代の想像力と批評を次世代へ繫ぐ、新「セカイ系」論!
「セカイ系」――それは終わったはずの想像力、忘れられつつある物語たち。ゼロ年代=2000年代に生まれたこの用語は、「語り手自身の了見を「世界」という誇大な言葉で言い表したがる」傾向がある作品という提唱者の表現を離れ、ゼロ年代のオタク文化・サブカルチャー批評の奔流のなかで曖昧な定義のままに拡散されました。ゼロ年代後半には「古い想像力」と言われたこの用語は、しかし2010年代以後にも亡霊のように現れ続けています。そこで本書では、批評家・東浩紀氏が責任編集のメールマガジン『波状言論』にてセカイ系論でデビューした批評家が筆を執り、セカイ系を忘却した年長世代とセカイ系を誤解しつつある年少世代の溝を埋めるため、そしてゼロ年代の想像力と批評を次世代へ繫げるため、セカイ系を巡る議論を交通整理し、その新たな総括と展望から文化史・批評史の大局にセカイ系を位置付けることを目指します。
高速取引業者の実態、彼らが駆使するAIの株式市場へのインパクト
現代の株式市場は、AIを駆使した高速取引が主流になっているのはご存じでしょうか。高速取引業者やアルゴリズム投資家がAIシステムで瞬時に数千回の注文を出しており、それが市場の流動性を供給しています。流動性を実現する高速取引は目立たないながらもイノベーションを支える一方で、AIによる不正取引のリスクも存在します。しかし、その不正検知もまたAIが担っています。本書では、人工知能学会で活躍する資産運用会社勤務の著者が、高速取引とAIが市場に与える影響について解説します。
謎多き豊臣秀長の実像に迫る
豊臣秀吉の天下統一を支えた弟・秀長は、史料の乏しさから謎多き人物として知られる。農民出身の兄弟が戦国時代を生き抜き、豊臣政権を築いた軌跡を、出自、領国支配、居城、合戦など多角的な視点からひもとく。秀吉との主従関係や秀長の慎重な行動が政権にどのような影響を与えたか、最新の研究や良質な史料をもとに気鋭の研究者たちが詳細に論じる。戦国・織豊期の激動期に豊臣兄弟はいかに権力を確立したのか? もし秀長が長生きしていたら歴史は変わったのか? 補佐役に徹したその生き様は現代にも深い示唆を与えるに違いない。秀長の実像に迫り、豊臣政権の深層を描き出す戦国ファン必読の一冊。
目次より
第1章 秀長の父母・兄妹姉妹をめぐる謎/跡部 蛮
第2章 秀長の中国経略と但馬支配/渡邊大門
第3章 秀長の紀伊支配/新谷和之
第4章 和歌山城の築城/新谷和之
第5章 秀長と四国征伐/須藤茂樹
第6章 秀長の大和支配/秦野裕介
第7章 郡山城の築城/山川 均
第8章 秀長と九州征伐/光成準治
第9章 豊臣政権における秀長の立場と役割/柴 裕之
第10章 秀長の妻子/山﨑善弘
常識破りのゲームづくりを支える緻密な問題解決思考への情熱!
ニトロプラスのシナリオライターとして、『月光のカルネヴァーレ』でデビュー後、数々のノベルゲームのヒット作を生み出してきた下倉バイオ。『スマガ』『STEINS;GATE』『アザナエル』『君と彼女と彼女の恋。』『凍京NECRO〈トウキョウ・ネクロ〉』『みにくいモジカの子』など、自身が関わったゲームを一挙に振り返り、その思考と歩みを辿り直す! 「トゥルーエンドとは何か」という問いをひとつの原動力に、あらゆるゲームの常識を疑い、「ループものの革新」をはじめとするかつてないアイディアを実現してきた探究と問題解決の軌跡を追う本書は、ゲームの面白さを根底から見つめ直し、ゲームづくりの歓びを次代に繫ぐ一冊である。
*著者プロフィール
下倉バイオ シナリオライター
ニトロプラス所属のシナリオライター。山形県出身。2004年にニトロプラスへ入社。PCゲーム『月光のカルネヴァーレ』『スマガ』『君と彼女と彼女の恋。』『凍京NECRO〈トウキョウ・ネクロ〉』他のシナリオを担当。『STEINS;GATE』にシナリオ構成協力として参加。近年では『東京24区』『Buddy Daddies』といったTVアニメ作品の他、ドラマ原案・漫画原作なども手掛ける。
関東大震災が生んだ偽書を読む。
『契丹古伝』──それは、古代東アジアに朝鮮人・日本人・満洲人・モンゴル人の共通祖先となる民族「東大古族」があったとし、その系譜を契丹の祖と結びつける謎の歴史書であり、戦前の軍人・宗教家である浜名寛祐が「満洲で発見した」と主張した「偽書」である。
今日からみれば、大東亜共栄圏構想へと繫がる戦前日本の帝国主義の発露そのものに見えるこの書物は、しかし浜名が関東大震災時の朝鮮人虐殺を嘆き憂えていたことを知るとき、見え方が変わる。
この偽書の存在自体が朝鮮人虐殺の証拠であるだけでなく、戦前エリート知識人の韜晦の中にあった時代精神、そして現代日本にも蔓延する流言飛語やデマ問題の不条理を浮き彫りにするのだ。
──偽書・偽史研究の第一人者にして、「江戸しぐさ」
日本の現代ホラー小説の歴史を100の名作で辿る!
貞子を生み出しホラー界に激震を走らせた鈴木光司『リング』が刊行、日本ホラー小説大賞が創設、角川ホラー文庫が創刊----日本のホラー小説史上の重大事件が続々と発生した1990年代。出版界を覆ったこのホラー小説の高波は、令和のいま巻き起こるホラーブームまで繋がっています。その潮流を辿るため、本書では『リング』が刊行された1991年から2024年までに刊行された日本のホラー小説より、100冊を厳選しご案内。さらにその100冊のみならず、ホラー小説の世界へ深く誘う〈併読のススメ〉も加え、総計200作品以上のホラー小説をご紹介します。怪異と恐怖の文学----ホラー小説の世界に、この本とともに呑み込まれましょう!
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