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HOME > 新人賞 > 新人賞投稿作品 > HARAJUKU Spirits―二極化する現代の若者像―

新人賞投稿作品

HARAJUKU Spirits―二極化する現代の若者像―

佐瀬ゆとり
2014年05月17日 投稿

コピー

「きゃりーぱみゅぱみゅは新世代の尾崎豊になり得るのか?」

要するに、本文は、ゆとり世代の、ゆとり世代による、ゆとり世代のための分析である。

カテゴリ

日本社会

内容紹介

流行の発信地「原宿」。この街には、個性的なファッションに身を包んだ若者たちが集う。ファッションをはじめ、自分の趣味や意見を積極的に表現する彼らは、自分の中に明確な物事の判断基準を持つ。この原宿系の若者たちの性質は、多くの学者たちが論じる「現代の若者像」の特徴とは異なり、ほぼ対極の考え方を持っている。

原宿系の若者たちと、一般的に語られる現代の若者たち。本論ではこれらの若者を比較し、なぜこのような二極化現象が起きたのか。社会的背景や様々な原因を追求しつつ、現代の若者たちが持つ問題点や解決策を考える。

目次案・語りたい項目

はじめに
第一章 「原宿系の若者たち」
 第一節 「原宿系」の定義
 第二節 Harajuku fashionとは
 第三節 原宿系の若者の特徴
第二章 一般論で語られる「現代の若者像」
 第一節 ランチメイトを求める大学生
 第二節 友人観と自己表現
 第三節 現実思考の若者たち
第三章 作品分析―『野ブタ。をプロデュース』と『下妻物語』
第四章 現代若者をとりまく世界
 第一節 原宿系が生まれる原因
 第二節 現代流「協調性」の問題点
 第三節 シゾフレ型が多い理由
 第四節 個性尊重の社会を目指して
おわりに

書き出しの第1章

はじめに

若者文化を発信し続ける街「原宿」。ひと度改札を潜り抜けると、思い思いのファッションに身を包んだ個性的な若者達で賑わっている。
原宿には、一目で周囲の視線を集める奇抜なファッションを取り扱う個性的なショップが数多く存在し、独自の文化を形成している。今やその人気は、国境を越えて広がり、ヨーロッパの裕福な10代の若者たちを中心に、「Harajuku Fashion」として支持されている。既成概念にとらわれず、自分の好きな服を自由に着る原宿系の若者たちのスタイルは、とてもクールなのだと彼らは言う。
私は、彼らの尊敬する「Harajuku Fashionを愛好する、原宿系の若者たち」に興味を持ち、これまで独自に調査を進めてきた。すると、彼らにはある共通点が浮かんできたと同時に、これまで一般的に論じられてきた「現代若者論」とは異なる性質を持つことがわかった。そこで、本文では、原宿ファッションを愛好する若者と、一般的に語られる若者の特徴を比較しつつ、彼らの自己表現の在り方を探る。
第一章では、このテーマに興味を持ったきっかけとなる、「原宿系の若者」の特徴を分析する。原宿に存在する各ファッションの簡単な説明も、ここで述べる。
第二章では、比較対象となる「一般的に語られる現代の若者」について考察していく。ここでは、様々な分野の研究者による「若者」を論じた書籍を中心に分析を行い、彼らの言う「現代の若者たち」の特徴をみる。
第三章では、「原宿系の若者」と「一般的に語られる現代の若者」を特徴的に描いた代表的な小説として『下妻物語』『野ブタ。をプロデュース』を例として挙げ、両者の比較を行う。また、教育学の分野で、しばし語られる「スクールカースト」という現象も同時に考察していく。
第四章では、これまでの分析をまとめ、現代若者の性質が生まれた背景を分析する。また、原因と共に、今後想定される問題点と解決策を提示する。
尚、本文で扱う「若者」とは、参考文献の多くが出版された2005年前後に中高生だった若者たちのことを示す。つまり、2014年現在の中高生ではない点に留意していただきたい。彼らは、昭和末期から平成に生まれ、2003年に施行された新学習指導要綱による指導を受けた、いわゆる「ゆとり世代」である。かく言う私自身も、平成の世に生まれ、ゆとり教育で育ってきた。要するに、本文は、ゆとり世代の、ゆとり世代による、ゆとり世代のための分析である。
若者は、いつの時代においても、大人たちにとって理解の難しい存在である。しかし、将来を担い、次の新しい時代をつくっていくのは、確実に若者だ。理解が出来ないからといって諦めるのではなく、真摯に向き合って彼らに知識を与え、共に協力して未来を築いていく責任が、上の世代にはあるのではないだろうか。
本文が、少しでも、若者への理解・認識を深めるための役に立てば幸いだ。

応募者紹介

佐瀬ゆとりさん

平成生まれゆとり育ち。幼少期を海外で過ごし、6歳の時に帰国。小学校時代には生徒会長を務め、そのまま真っ直ぐ育つかと思いきや中学校で不登校になる。それを機に入団した児童劇団で、個性的な友人に囲まれ「個性」について考えるようになる。
大学では「COOL JAPAN」や「原宿文化」に関する研究を行い、フィールドワークとして実際にロリータファッションブランドでのアルバイト等を経験する。

その後、原宿と若者の自己表現に関する卒業論文が認められ、都内某私立女子大学を学部首席で卒業。
卒業と同時にフリーター構成作家としての活動を始め、深夜ラジオの番組制作に関わる。
2014年現在では、ショップ店員として都内某所のアパレルショップに勤務しつつ、「週末ライター」として物書きを再開する。

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