スーパーフリーエージェントスタイルを標榜し、秒速で1億円稼ぐと豪語していた与沢翼が税金が払えないという理由で破綻した。が、フリーエージェントスタイル自体は未だに有効だ。本書ではハイパーフリーエージェントスタイルを提案しよう。
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ダニエル・ピンクの唱えるフリーエージェント社会が来る前にスーパーフリーエージェントスタイルを提唱した与沢翼が秒速で1億円稼いだものの税金が払えず破綻した。が、フリーエージェントという働き方に罪はない。本書では26歳で転職王になり、現在、ハイパーノマドMCを名乗る著者がハイパーフリーエージェントという生き方を説く。
第一章 嫌なら辞めろ!
第二章 与沢翼の功罪
第三章 ハイパーフリーエージェントのススメ
第一章 嫌なら辞めろ!
僕は02年に26歳で『転職王』という本を出版した。本の帯には4年間で25回転職した末にトップセールスマンになった男と書いてあった。
4年間に25回ということは2か月に1回くらいのペースで転職していることになる。
にわかには信じ難い話だと思うが嘘ではない。1か月に3社入社したこともあるし、1日で辞めたこともある。
それらを平均すると確かに4年間で25回転職していることになる。
『転職王』の出版から、ちょうど、10年経った12年、僕は10年ぶりの書店流通本として『毎日が革命 ー転職王の幸福論』を出版した。
毎日が革命と言うのは、僕のモットーの1つだ。一日を一生のように生きる「一日一生」の生き方をしていると密度の濃い人生を送ることができる。
僕は96年からほぼ毎日、欠かさず日記を付けている。書店に売っている「5年日記帳」を学生時代につけはじめて、今が4巻目となる。
転職王と聞くと、根気のないダメな奴という印象を抱く人も多いだろうが、根気のない人間が18年も日記を書き続けることができるだろうか?
もちろん、僕の生き方や仕事の哲学が非常識なのは百も承知の上だ。
サラリーマンとしての成功を求めるなら決して僕の真似をしてはいけない。
でも、今後、到来すると言われている「フリーエージェント社会」では、今、非常識な転職王の生き方が常識になっていないとは言い切れない。
嫌なら辞めろ!
これが転職王の僕から仕事に迷っているであろう、あなたへのメッセージだ。
大丈夫、本書ではあなたが、明日から好きな仕事をしてメシを喰っていける具体的な方法を書いておくから。
本書を最後まで読んだら、あなたは退職願を書くことへの不安が消えているはずだ。また、既にフリーエージェントになったものの、全然稼げていないあなたはフリーエージェントの上をいく「ハイパーフリーエージェント」という概念を知ることで目から鱗が落ちることだろう。
それでは第二章、秒速で1億円稼ぐと豪語していたのに2億円程度の税金が払えなかったために破綻した、あの男の話を書いてみよう。
尚、僕は彼が破綻表明をした4月26日から約3週間後の5月19日に東京スポーツの取材で彼に会っている。この時の話は知人の野島茂朗氏の手により、「転落対談」という形で6月13日、14日付の紙面に掲載された。
が、掲載された内容はホテルニューオータニで4時間に渡り行われた与沢翼と天野雅博氏の対談のほんの一部である。
天野氏は『一人で儲ける時代』という著書があるように元祖フリーエージェントである。
臼井正己さん
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