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新人賞投稿作品

漠然と死にたくなった時に読む本

六重野絵夢
2014年06月24日 投稿

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死ぬのって意外と面倒くさい!!

「死ぬための準備」を通して自分を見つめ直す、新しい形の自己啓発書!

カテゴリ

哲学・思想

内容紹介

「人生詰んだ」と感じたら?



チェスや将棋で、同じ盤面を何度も繰り返し、終わりが見えなくなることを「千日手」と言い、「手詰まり」状態であることを表します。



「毎日、毎日、つまらない同じことの繰り返しで先が見えない。」

「人生詰んだ。」

そんな気持ちに陥り、漠然とすべてを投げ出したくなったとき。

あなたなら、どうやってこの局面を乗り切ろうと考えますか?



一見、打つ手がないように見える状況でも、打開策は必ずあるものです。



簡単です。



盤上を全てひっくり返し、一から新しいゲームを始めればいい。

ただ、それだけの話です。



将棋と違って、人生に、定跡やルールなどは一切ありません。

自分で自分の戦い方を見つけていけば良いのです。



現状に希望が見いだせず、閉塞感を感じている全ての人へ、

本書が、盤上をひっくり返す「きっかけ」となれば幸いです。



目次案・語りたい項目

はじめに

第一章 死ぬって意外と面倒くさい
 ・辞世の句を詠んでみよう
 ・戒名を考える
 ・遺影!準備はいいかい?
 ・良い遺書と筆を取れ

第二章 人類滅亡の日に何がしたい?―意外と死ぬ気になれば色んなことができる。
 ・まずは全額下してみよう
 ・一度は言ってみたかったシリーズ
  …服屋で「この棚、端から端まで全部ください」
  …居酒屋で「この店で一番美味しい料理をください」

第三章 知らずに死ぬのは勿体ない―意外と面白いあれこれ
 ・王道に外れなし
 ・人生の先輩から学ぶ―文豪たちは自殺の先輩

第四章 ハラを切るのではなく、ハラを割れ―胃が痛くならない程度に。
 ・魔法の5文字「最近どう?」
 ・This is 最期の思い出―最後の会話はドラマチックに美しく演じよ
 ・遠い親戚より近くの他人―話を聞いてくれるヒトビト
 
終わりに
 ・何だか死ぬのが面倒くさくなってきた君へ
 ・漠然と死にたい思いが消えない君へ

書き出しの第1章

はじめに

「自殺はよくない!」
そんなこと誰だってわかっている。
「命を粗末にするなんて、生きたくても生きられない人たちに失礼だ。」
ご尤もである。
「親が悲しむぞ。」
どれも正論である。
しかし、かの文豪が『ただぼんやりとした不安』だけを理由に自殺に至ったという話は、あまりにも有名である。
ハラキリが美徳とされていた時代ではあるまいし、自殺がイケナイことであるくらい重々承知の上だ。

だが、とかく住みにくいこの世の中である。
人間、生きていれば、死にたくなることの一度や二度、誰だってあってもおかしくはないだろう。

しかし、学校の先生や周りの大人達は、「自殺はよくない!」の一点張りだけで、うっかり漠然と死にたくなってしまったとき、どのように対処したらよいのか、具体的なアドバイスを何も教えてはくれない。

「一人で悩んでいないで、誰かに相談しなさい。」
というのは、よくある文言である。
だが、そもそも簡単に誰かに言える程度の内容だったら、初めから悩まないだろう。

腹の内を明かせるような人物が周りにいない。
うまく言葉で表現できる自信がない。
そもそも自分で自分がわからなくて相談しようがない。
わけもなく叫びたくなった。
ぼんやりと、ただ不安になった。
漠然と死にたくなってしまった。

以上の項目に心当たりがある人はぜひ、本書を手に取ってもらいたい。
ここでは、漠然と死にたくなった時に、ぜひ挑戦してもらいたい案を挙げている。
第一章から読み始めなくても問題はないので、興味があるところから取り組んでもらいたい。
ぱっと開いたページの案を挑戦するも良し。
目次を見て気になった案を挑戦するも良し。
それも面倒だからやっぱり第一章から読み始めるも良し。

本書を読了(ないしは、本書の項目を全て遂行)したとき―…。
あなたが何を思うかは、あなた次第である。

応募者紹介

六重野絵夢さん

文芸ユニット「THE NEETS」所属。(※ただし現在は就業中)
好きな将棋の駒は桂馬。

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