「家に帰るまでが遠足」なら、「子育てを終えるまでがセックス」だ!
教育
俺の名はコグレオオカミ。ナチュラルボーン子育てお父さんだ。計算高い女が長年独占支配する子育て界に子連れ潜入し、いわれなき子育て男差別を受けながらも、男の子育てを続けて早幾千歳。時は来た! 男の子育て最前線から、子育て界の甘い既得利権にしがみつく女たちの悪行三昧を、子育て男目線で独占生内部告発す。
では、さっそく。イクメンは女に都合よく洗脳された子育て奴隷だ。次世代の男の子育てを武器に、女社会の被害者イクメンを解放し、ネオイクメンに! さあ、男の子育ての夜明けは近い。ピッチピチの若い男子は全員、男のオムツ革命に参加せよ。子育て界から女を全員追放し、子育て界を新宿2丁目みたいにしちゃお、ファイ!
【目次の前置き】
あ、ラッキ~、ココも『著者紹介略歴』同様、字数制限なしじゃん。
最近、思うんよ。長いのはタイトルだけで本当にいいんだろかって。だって、ここんところ、長い目次ブームが来る兆候が、そこかしこにチラホラと、ね? そんな気がしてこない。カモン、バッチコ~イ!
もちろん長いタイトルだけで読んだ気になりたいって生意気さんはよく分かるぞ。でも実際問題、いくらタイトルが長くたって、タイトルだけで中身まで丸分かりはちと厳しい。そんなとき、きっと人類は「ああ、長い目次もあったらなあ」と夢見るんです。
夢は叶えるもんだぜ。日本全国の長い目次好き人類諸君のために、出来たてホカホカ、自家製の長い目次をご用意しました。いや~、もう目次の前置きからして長い。コレは目次本番に期待できそうですよ。
嘘つき! そもそも目次なんて、長くても短くても誰も読まないじゃない。「趣味は目次読みです。特技セックス」なんてイケメン見たことある? 目次なんて、華も色気も味気もないただの文字の羅列。そんなもん見たってつまんねえよ、って昔から相場が決まってんだ。てやんでえ、こちとら、江戸っ子育て男だい。
かわいそうに、まだ本物の目次を見たことがないんだね。そもそも目次とは本来、映画本編なんかより断然おもしろい映画の予告編みたいであるべきだ。映画の予告編さえあれば、もう映画本編も本も目次もいらない。
本の目次様が、映画の予告編風情なんかにいつまでも負けてたまっかよ。手始めに、今からちょっとした目次革命を見せてあげよう。今まで誰も見たことも聞いたこともない、めくるめくジセダイの目次ノンフィクション文学の最高峰を、目次ルポルタージュの金字塔をとくとご覧あれ。
アレレ、おかしいなあ。なんかこれじゃあ、単なる目次好きのちょっと頭がアレな人みたい。クソ~、俺は目次にも子育てにも金玉にもホントは何の思い入れもないのに。俺の思い入れは…いいや、やっぱまだやめておこう。まだまだ先は長い、慌てない慌てない。
「うるせえよ、いい加減にしろ、バカ!」って、お生き急ぎの方は、長い目次の前置きも長い目次なんかもすっ飛ばして、『書き出しの一章』へ先回りをば。もしくは、シッシッ、もうアンタなんかうちの子じゃない、どっかよそへお行きなさい。迷子になれ!
うちのオススメのコースは、『タイトル』→『コピー』→『内容紹介』→『目次の前書き』→『著者紹介略歴』→『目次』→『書き出しの1章』となっております。もちろんどこからどう読んでも読まなくても大丈夫設計です。
よっこいしょ~いち! さてと、ウォーミングアップも済んだことだし、今度こそ、イキますか。
待たせたな、お前ら、全員ヤッてやるぜ!
【目次】
【第一章 ナチュラルボーン子育てお父さんが、男の子育て界を作るって宣言してんだと思うよ、たぶん】
○第1節
昔から、世間には三つの親があると申します。『作りの親』、『産みの親』、『育ての親』、そして、『金玉袋』。『作りの親』と『育ての親』の二冠を達成した俺は、鳴り物入りで子育て界に鮮烈デビュー!
○第2節
かつて三大親の三冠王を絶対獲ると豪語した、平成子育て男子の俺が、原始人子育て男子同様、男は想像妊娠と想像出産しかできないままなんて。二冠王with『金玉袋』止まりの汚名を初っ端から着せられたまま、男の子育て界を生きてはいけない、もう帰りたいと『男の子育て挫折物語』、スタート!
しかし、男の子育ての神様は見捨てていなかった。「ああ、そんなもん、21世紀にもなって、全然パッとしないままの現代科学や最新医学のせいだよ」とのお告げあり。「なんだよ、そういうことは最初から早く言えよ」と立ち直り、『男の子育て復活物語』、フィニッシュ!
でもね、強がっているけどホントは追加オプションで、「男の難産」とか「男の帝王切開」とか「男の産後の肥立ちが悪い」とかいろいろ男のロマントッピングがしたかったなあと未練がましさを残しつつ。
○第3節
二冠金玉袋王止まりの自分の不甲斐なさにヤケを起し、男の子育て不良に身を落として、男の子育て界イチのワルと恐れられながら、荒れた日々を送った。
そんなある晩のこと。熱血男の子育て先生が「無冠の帝王を気取って、一生童貞を死守する気か。それとも「ホントに俺の子か?」疑惑のぬぐえない『作りの親』の一冠王止まりのまま、男の一生を終わってもいいのか。このままでくやしくないのか、男だったら男の子育て界の花園を目指せ!」って泣きながら殴ってくれたおかげで、「いや、一応俺、二冠王なんだけど」って目が覚めて、更生できたんだ。
そりゃあ、確かに、男が犬や猫みたいにポロポロ子供を産める時代はまだまだ来ないだろうけどさ、せめて男の子育て界の花園くらいは目指そうかなって。レッツ…え、言うの。さすがにこのベタは恥ずかしいよ…ま、仕方ないか、レッツ、ホームラン!「いやいや、花園と言えばラクビーだろ」。あ、ゴメンゴメン、玉遊びはアッチのタマタマ専門だもんで。ゴホン、では改めまして、レッツ浦和!
なんて三文漫才のドサクサにまぎれて、やっぱ二冠王のままじゃカッコ悪いから、『作りの親』と『育ての親』と『金玉袋』で三冠王ってことで偽装したり、『作りの親』と『育ての親』の片親を合体させれば両親になるじゃんと煙に巻いて誤魔化すのもアレだよね。
男らしく正々堂々と「作って育てる男です。自給自足の産地産消を心掛けています」みたいなエセエコノリを売りにさわやかに生きていこう。
自分でせっせと種まいて、自分でコツコツ育てる。
ちなみに、出産は収穫じゃないから。出産は芽がひょっこりと土から顔を出したようなもんだから。実際、ある意味、土手みたいなところの下あたりの土っぽいというかから赤ちゃんって出てくるからね。クリソツじゃん、クリだけに。
どうもすいません。こんなまだ目次なのに。ま、ダメな親ほどかわいいと申しますので、ココはひとつ、まだ始まったばかりですし、どうかご寛大なお心で何卒よしなに、よきにはからえ。
反省がてら、「作る・産ませる・育てる」の三拍子揃ったいい男がアナタの町に男の子育てキャンペーンと題して、全国ドサ回りに参ります。毎晩その土地その土地の現地妻と「俺の子を産んでくれ」、「私の子を育ててくれ」なんてシッポリズッポリいきたいもんだねえ。
というように、男は子供を産んでも、子供を産ませても変わらない。以上、中出しのススメ講座をお送りしました。
そんな『男の子育て更生物語~子育て男は不死鳥よ~』、本文はもっとすごいらしいよ。
○第4節
さてと、ご挨拶代わりの羊頭狗肉の目次ベタベタ漫才はこの辺にしておきましょうか。
昨今は個人情報等がうるさい。ご他聞に漏れず目次でもそうなんです、ええ。
なので、ちょっと今、パンツの中を覗いてみて欲しい。
べ、別に、いやらしい意味とかでじゃないんだからね、もう勘違いしないでよ。…パンティ、何色?
ぶっちゃけ白でも黒でも赤でもイチゴでもヒモでも穴開きでもいい、パンツの中に男体の神秘こと、おちんちんがなかった方の、ここから先への立ち入りは固くお断り申し上げます。
とどのつまり、女体の神秘こと、おまん…ら、女性はここから先は「すまない、男以外は帰ってくれないか」(中略)。
というわけで、ここから先は女人禁制の神聖なる男だらけのパラダイスだ。もはや女の出る幕じゃねえ。
もし万が一、パンツの中におちんちんがなかったくせに、ココから先に無断立ち入りした場合、当方では一切合切ひっくるめたすべての責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
すべては自己責任です。ここで見聞きしたことはくれぐれもご内密に。もし万が一、「うるせえ、なげえよ、なう」とつぶやいたり、「いいね!」とか連打したら、アナタの身に(後略)
○第5節
お・ま・た、パンツの中がおちんちん諸君!
さ、邪魔者の女は全員いなくなったから、今まで下ネタとか自重してきたけど、ここからは遠慮ヌキヌキの全力全開全裸ビンビンで、まな板ナマ本番男の子育てショーのはじまりはじまり~。
○第6節
ま、第5節の本文が丸ごと消えても問題ありません、今のところは。
そんなことよりも、ねえねえ、ちょっと聞いてよ、金玉男子~。あのねのね、どうやら、この俺様は男の子育てをするためだけに生まれてきた、ナチュラルボーン男の子育てお父さんだったみたいなの。え、嘘、もうヤッだぁ~。
○第7節
ナチュラルボーン男の子育てお父さんに選ばれし宿命として、まだ産まれたばかりの「男の子育て界」の第一人者として、女社会の子育て界で男一匹踏ん張って、「男の子育て界」を背負って立ち、立派な業界に育てあげなければいけない。
○第8節
ナチュラルボーン子育てお父さんが、ナチュラルボーン子育てお父さんになった日。たまにはあっさり目次で。『自己紹介略歴』なんて、基本はあっさり目次の羅列に過ぎないから。そこをあえて、金玉目次にする勇気! せっかくのあっさり目次が台無しだ。
○第9節
「家に帰るまでが遠足、子育てを終えるまでがセックス」を合言葉に、昨今の女だけに一方的に都合のいいイクメンブームに異を唱え、真の男の子育てを啓蒙する、男盛りは育て盛りな子育て紳士の一面も持つ俺ってば、ほら、子育て好きな人じゃん。
しかもご存知の通り、100年に1人の逸材レベルのナチュラルボーン子育てお父さんだから、そこらへんの女よりも子育て好きで子育て上手なわけ、圧倒的に、もう月とスッポンくらいの差で。
最初は別に、俺と明らかにレベルというか、もう次元が全然違う女なんか相手にせず、女の世界で男一匹、男の子育て界の地位向上のためにもとがんばって、男の子育てしているだけだったんだけど、なんか気付くと女が身の程知らずにも、この俺に子育て喧嘩を売ってくんのよ。
いやいや、男の子育ての大天才の俺に、単に女の子育てしてるだけの凡人が、私は女だからって理由だけで、ナニをどうしたって勝てるわけないじゃん。ま、そこが素人女の怖いところよねえ。いちいち踏み潰すのも面倒臭いし、汚らわしいから。
○第10節
「女なんて、たかだか十月十日、ヘソの緒一本で子供と繋がっていただけじゃねえか。俺は息子と運命のぶっとい赤い糸で一生結ばれてるんだ、運命の父子なんだよ、小指と小指の赤い約束だ」。
○第11節
お、そうかい。後は、じゃあ、いいか、これからの子育て界は、元々ガバガバの穴っぽこを一回や二回痛めただけで、黄門様の印籠よろしく、一生デカい顔できるほど楽なところじゃなくなるんだよ。男の子育て界のスーパースターが参入するからさ。
ホンの1秒や2秒気持ちいい思いしただけ、一生涯365日24時間、女社会から不当に痛めつけらている俺の方がよっぽど大変だ。
○第12節
ひっど~い、か弱い女性にそんなこと言うなんて。ああ、そういうのはもういいから。いつもの女と俺の初歩的な手じゃん。
普通に考えて、世の中の半分を占める女全員を敵に回して、男一匹で男の子育てを武器に勝負しようとするのの、どこが弱いもんイジメだ。
女社会の子育て界では、か弱いのは男の方だ、被害者はいつだって男よ。
そもそも、か弱くねえだろ、女は全員。こちとら子育て業界が長いんだ。
俺に子育てで勝てないからって、女がよってたかって、あの手この手の陰険で卑怯な手口で、極悪非道の限りを尽くしてくるから、よ~く身に染みて知ってんだよ。もう骨の髄までドップリとな。
●第13節
(「○」と「●」の説明はこの目次末で)
俺はこの数年間、四捨五入すれば10年間、女の子育て界で男の子育てをやり続けてきた。その四捨五入すれば10年間の間、男の子育て戦記代わりに門外不出の男の育児日記、『親父ギャグノート』を克明に記録してきた。
将来、大きくなった俺の息子しか読めないはずの一子相伝の男の子育ての秘伝書を特別にちょっとだけ、もうホントこれっきり大公開しちゃう。最近、本文担当の俺のヤル気がないから。
そうだなあ、ペラペラペラペラペラペラペラペラペラッ、バサッ! あ、このページなんてどうかな。おぉ~、懐かしい。男の子育て初心者にも役に立ちそうだ。
題して、『馴染みの赤ちゃん休憩室をいくつ持っているかで、子育て男の価値は決まるってもんよ。目指せ、赤ちゃん休憩室の全国制覇!』、さっそくどうぞ。
(やっと逢えたね。約束通り、目次説明しよう。今後、「●」がついているのは、門外不出の男の育児日記『親父ギャグノート』からの抜粋という符牒です。きっとたまに忘れるでしょう。ご注意ください。以上、目次●予報でした。てか、門外不出で一子相伝の秘伝書なんだから、もう見せてやんないかも)。
○第14節
基本的に女は男のことを「男は子宮でモノを考えられないからバカなのよ」扱いしてます。
これマメな。そうクリトリスのこと。小豆商売だか大豆商売だか興味もねえが、誰のおかげで豆商売できてると思ってんだ。
俺は悠々自適の玉商売さ。タマタマの両輪で大車輪のご活躍、しかもビックサイズとくらあ!
いいか、「男は金玉でモノを考える」んだ。なあ、そうだろ、みんな? ねえねえ、算数得意? 願いましては~、金玉はいくつある? そう、正解、2コだね。
つまり、たった1コしかない子宮なんかの2倍! ハイブリットだ! しかも漏れなく袋つき!「今晩のオカズ、ナニにしようかしら」と子宮で考えるより、金玉で考えた方が今晩のオカズが一品増えるって寸法ですよ、これぞ、金玉マジック!
さあ、みなさん、ご一緒に、金玉は2ば~い2ば~い!
【第二章 ナチュラルボーン子育てお父さんが、子育て界の既得利権に長年しがみつく女の横暴を内部告発するに至った経緯も長すぎ】
○第1節
ナチュラルボーン子育てお父さんはあくまで生き様で、お仕事ではありません。ですので、職業上の守秘義務等は一切ございません。
もうね、女社会の子育て界で、女どもに日々虐げられ続ける子育て男のひどい有様を全部チクってやる、世間様に、でっかい声で、女はケダモノよって。
女は本能的に、永遠に続くと根拠なく信じてきた子育て独占が奪われると危険を察知してるんでしょうね。もう手遅れだけど。
○第2節
そろそろ本格的に、子育て界に長期潜入子連れ体験取材状態の俺が、女性中心社会の子育て界で陰に日向に受け続けてきた迫害の数々を、子育て既得利権にまみれた女たちの生態を、襲い来る子育て女マフィアどもとの熾烈な戦いの日々を、男の子育て最前線から勇気を持って内部告発する。未来の子育て男の地位向上のため、この身の危険を顧みず、身を挺して、己を犠牲にしてまで。
○第3節
男だてらに女に混じって、女勝りな子育てをしていると「男なのに」、「男のくせに」、「男の分際で」などを頭につけたココに書くのもはばかられるような暴言を吐かれることがままある。
そんなBGMは聞き流し、女全員を敵に回すのも恐れず、前世代の古臭い女の子育ての猿真似を断固拒否し、「俺は、女に都合よく洗脳された子育て奴隷イクメンなんかじゃねえやい」と次世代の新しい男の子育てをただ独り、誰に知られることもなく、黙々と一生こなしていくつもりだった。アノ日が来るまでは。
○第4節
アノ日当日。いつものように俺が息子と公園で遊んでいると、小学生の高学年の男の子たちに「や~い、おまえの父ちゃん、子育て~」とはやしたてられた。
男の子育て王の俺のことを下々のものが何と言おうと構わない、だけどなあ、何の罪もない息子のことを「おまえ」呼ばわりされる筋合いはねえ。
それまでは誰にも迷惑掛けず、ひっそりと男の子育てをしているだけなのに、マジメにコツコツ子育てをがんばっていれば、いつかいいことがある。そう信じて我慢に我慢を重ねてきたが、さすがにもう堪忍金玉袋の緒が切れた!
まあ、まさか猛ダッシュしてくるとは思わなかったんでしょうね、大の子育て大人が。すぐさま全員とっ捕まえて、とても目次に書けないようなお説教タイムですよ。
まあ、こういうとき子連れだといいね、公園で小学生をいくら、どんなお説教しようが怪しまれませんから。
最終的に全員ワンワン男泣きさせて、もちろん平和的な話し合いで「男が子育てして何が悪いか、俺が納得するまで一人ずつ答えろ」程度ですけどね、基本は、ええ。
あんときのお前らも、もう高校生だな。いいトラウマ思い出だろ。俺のおかげで少しはかしこくなったよな、ちゃんと俺の門外不出の男の育児日記『親父ギャグノート』にはお前らの氏名住所が残ってるからな。思い出がいっぱい。本文では全部公開しちゃうぞ。な~んちゃって、ハイハイ、嘘嘘、全部ウソップ。
で、ついに真犯人を突き止めました。子供は素直で正直でマザコンなので、母親の洗脳をモロに受けてやがった。「男は仕事、女は子育て」だ、「子育て男は人畜無害でやさしい」だ、「子連れなら、仕返しされないと思って」だなどなど。もちろん真犯人は女です。
ママに洗脳されたマザコンガキが結婚でもしようものなら、妻に更なる洗脳をされて、子育て男の敵になる。しかし、女に洗脳されたマザコン子供だマザコン男だをいくら退治しても仕方あるまい。イタチごっこだ。
もはや諸悪の根源、女を断つしかない。息子を守るために。「息子よ、すまん、父ちゃんが男ばっかりに余計な苦労ばかりかけて」と寝顔に謝るだけの日々に、あばよ!
アノ日のことを、うちの男の子育て業界では、「子育てお父さんがオッキした記念日」と呼ぶそうな。初耳~。
○第5節
アノ日を境に、急に忙しくなりました。アノ日以前は、町で知らないおばさんが「あら、イクメン」なんて話しかけてきたら、「いえ、イケメンの方ですよ、奥様」なんて適当に答えていたが、アノ日以後は「あら、イクメン」なんて言われようものなら、「やい、ババア、この100年に一人の逸材と呼ばれる、ナチュラルボーン子育てお父さんを、女に都合よく洗脳された子育て奴隷のイクメンなんかと一緒にすんじゃねえぞ、奥様」とかイチイチ訂正しなきゃいけないわけ、ああ、忙し忙し。
まずは地道にコツコツと草の根男の子育て啓蒙活動です。このまま子育て男が黙ったまま、女やマザコン洗脳男やマザコン洗脳子供にバカにされっぱなしじゃ、息子が不憫過ぎるから。
子育て男差別が大手をふって行なわれる女性上位社会の子育て界を早くぶっ潰す(でも、女性上位は残してやってもいいぜ。もちろんセックスの体位の話に決まってんだろ。「もっと腰振れ! あ、ちょっとタンマタン…ウッ」って言わせんな)。ふぅ~、まずは男・子供の意識を変えるのが先決だ。
この女社会の子育て界から女を全員追放し、子育て界を男社会にするために、まずは男たちを扇動し、男の子育て人口を増やし、男の子育て業界をビックにしなきゃいけない。
かならずや息子が大きくなった頃合には、男も大手を振って子育てができる、男性上位の子育て界を作りあげる。
地球上に残されし最後の秘境、子育て界で昼夜を問わず、次から次へと襲いくる凶悪な敵相手に血肉沸き踊る大冒険、男の子育てアドベンチャーよろしく、大立ち回りで壮絶な激戦が繰り広げられる男の子育て最前線から、生々しい戦いの記録を次章からはもっと具体的に逐次戦況報告していく。「平日のまっ昼間は女地獄。休日の女はよそいき」とか「ココから五体満足で無事に生きて帰った子育て男はいない、パパ友ゼロ人自慢の俺の知る限りでは」とか「観光大使気分のミシュランの覆面調査員気取りじゃやってられない、いくら三ツ星お父さんだって」とか「男子禁制の鎖国状態だ。出入りが許される男は女の子育て奴隷イクメンのみ。お父さんの黒船からペルーが出ちゃいそう」とかなんとか。
まずは子育て男の敵、女の恐ろしさを知るのだ、男・子供諸君!
【第三章 ナチュラルボーン子育てお父さんが、女の悪口をいっぱい言うところ】
○第1節
職業婦人より、子育て紳士を増員せよ。
女性の社会進出のはるか足元にも及ばない、男性の子育て社会進出っぷりの情けなさ、トホホ。
○第2節
子育て界は男損女肥の世界である。
算数苦手をアピールしながら、損得勘定には優れ、計算高い女が、もう女同士だと1円単位までワリカンする冷徹な女が、1円安い大根のために遠いスーパーまでいく銭ゲバの女が、お得だお買い得だバーゲンだが大好きな女が長年選び続けるのが、なぜ子育て界なのかちょっと考えてみろ!
●第3節
またもや、俺の門外不出の育児日記『親父ギャグノート』から、『ある静かなオープンカフェで、息子と仲良く、けだるい午後のティータイムをば。「ねえねえ、あそこ、見て、あそこ。ほら、男がひとりで子育てしてる。まるでオンナ男みたい。あ、オンナお父さんか」って短大生2人組の会話を、男の子育て地獄耳でキャッチ! ええ、もちろんツカツカとテーブルに歩み寄り…』を緊急リリース!
○第4節
男と言うだけで、子育てする前から、「どうせ男に子育てなんてできない」と舐めれるわけですよ。軍人の位で言うと新兵の三等兵扱い、いや、赤紙すら来ない軟弱病弱男失格の虫ケラ扱い。
そりゃ、確かに今までの子育て男は、無理矢理徴兵された類が多かった。でも、俺は志願子育て将軍だ、周囲の反対を押し切って、子育てのためなら女房も泣かす、女房を質に入れて質流れにしてでも子育てするタイプ。
○第5節
女が男の子育てのナニを知っているのよ。
どうせ女の知ってる子育てなんて、土日に妻の荷物持ち、子供のベビーカー押し要員として狩り出された女の子育て奴隷イクメンが、妻のトイレ待ち期間限定の1人イクメン状態になったときに、一瞬で赤ちゃんを泣かせてオロオロしてる子育てぶりだろ。
お前らなんか、家でオナニーでもしてろ、外出しすんな、男の恥さらしが。
●第6節
まだ本当の、真の男の子育てを見たこともないくせに。
見せてやるよ、男のダイナマイト子育てを、子育てウルトラCを、ファイン子育てプレイを、ガッツ子育てプレイを、珍子育てプレイ好子育てプレイを、NG子育てシーンを。
もはや門外不出と言えない、俺の男の育児日記『親父ギャグノート』から、『男性入室禁止って生意気な貼り紙が貼ってある赤ちゃん休憩室に入ってみたよ』、『3人連れの女と赤ちゃん休憩室のベットの上でくんづほぐれつのオムツ早替え競争をしたら、連中の赤ん坊は3人ともおしっこオムツで、俺の息子だけウンコオムツだったけど、俺が圧勝できた極意をアナタだけに特別に教えちゃいます』、『この前、赤ちゃん休憩室でカツアゲされちゃった、テヘペロ』って赤ちゃん休憩室3部作を連続ドロップ!
○第7節
結局、今のままじゃ、男が子育てできても、男の子育てで女に圧勝しても、「子育ては女の仕事だ。男風情が気安く女の子育てに手を出すんじゃねえ。女のやることに、女の世界に軽々しく口を出すな。どうせ女の力にはかなわないんだ。男は黙ってハイハイ、女の言う通りにしていりゃいいんだ。目をつぶっていたらすぐに終わる、野良犬に噛まれたと諦めな」って子宮思考なわけですから、そもそも最初から金玉思考の理路整然とした理屈の通じる相手じゃございません。もはや子育て界から追い出すしかないんです。
○第8節
でも、子育て親分、どうやって女どもを子育て界から追い出すんで?
俺たちは今、女の風下にいる。貿易風をつかまえれば、明日の朝までに…。
あ、ゴメン、さっきまで子供と一緒にラピュタのDVD見てたんだ。うちの子、ホント好きでさあ。ラピュタのドラマCDって、セリフだけ入ったのを車とかでエンドレスで流すわけよ。男の子育ての副作用で、もうセリフ覚えちゃったよ。
いや~、パズーくんを是非うちの業界にスカウトしたいねえ、すりぬけながらかっさらえ。どうせあいつ、金貨数枚もくれてやれば何でもすんだろ。あんなビッチな小娘に騙されて、どうせあの塔の上で閣下とヤッたとも知らず、すぐバルスとか言っちゃうし、童貞のまま無理心中する気か。まあ、お父さんに飢えているみたいだし、親方と呼ばせてみたい。子育て男のラピュタ論は海に捨てて~。
まあ、人類史上最強、地球上最強の男の子育て家の俺がいれば、女など目じゃない、男の子育てで追い出せる。
俺が今までどんなけの赤ちゃんと浮名を流したと思ってんのよ、伊達に子育て遍歴を重ねてないわよ。ネンネじゃないわ。うんと若い頃から子育て漁りよ。なんたって、俺の最初の記憶はどっかの誰かさんを子育てしてることだから。ものこころつく前から子育てしてたみたいだけど。
聞きたい、聞くも涙のアタイの豊富な子育て遍歴。いろんな赤ん坊が私の体を通り過ぎて行ったわ。
男の身でありながら、昔から子育てをやらせたら、右に出るものがいなかった。
子育ての味を覚えてからはもう手挙がり次第に子育てしちゃうから、ちょっと近所を歩くと「あ、来た、子育てヤクザだ、隠して隠して、見つかると子育てされちゃう」って赤ちゃん隠しをされたもんよ。もうエンガチョな子育て菌扱い。
●第9節
もういいや、『親父ギャグノート』から好きなの持ってて、『体に十字架の痕を背負う男~学ランに食い込むオンブヒモ~』と『オンブウンコ替えという新しいスポーツを知っていますか?』を頂き!
○第10節
女と戦うとき、まず気をつけなければいけないのは、ニコニコ友好的に近づいてくる、一対一の接近戦を得意とする女だ。一気に懐に飛び込んでくる、下心をもって。
男が子供を連れて歩くといくことは、世間様に俺は童貞じゃないぜとアピールしているも同然である。「どうせ童貞じゃねえんだろ。別に減るもんじゃあるまいし、子育てなんてして、どうせ好きもんなんだろ」って身持ちの悪い尻軽男と舐められる。
もうしょっちゅう、俺の体目当ての女からガンガン声を掛けられる。もちろん敵もさるもの、ハードロリコン女って可能性もあるので油断大敵。
連中の手口は決まっている。最初は子供をダシに話しかけてくる。視線は俺の股間にロックオン状態で。
いきなりカマかけなのか、セクハラ全開で性別を聞いてくる。「あら、かわいいわね、男の子かしら。きっとパパみたいに将来、女泣かせになるわ」って言いながら、体は正直だから、「それまで待てないわ、パパが泣かせてぇ~」オーラ出してるのは、単なるチンコ見たい色キチガイババアが相場だ。
「見りゃ分かるだろ」と言うのも大人げないので、「まだ、どっちか分からないんです」、「あら、そうなの、それは楽しみね…えっ?」ってババアの間抜けな顔を楽しむ。
ちなみに、こういうときは「あら、かわいい、女の子かしら」と聞くのが正解だ。理由? そんなもん本文読めよ。いつも長い目次だからって甘えんな。
○第11節
半袖半ズボンみたいな格好で男の子育てしてると変なのが寄ってきがちなので、身だしなみにも注意したい。
男の子育ての正装は、いずれ子育て界を男が奪還したあかつきには、海パン一丁か全裸一丁にするつもりだが、今はまだ時期早尚。
平日のまっ昼間、大の男がベビーカーに子供乗せて、連れまわしていると「リストラされたのかしら」、「平日休みのお仕事してるなんて」、「平日に有給取れるなんて、追い出し部屋の窓際族かしら」なんてのはいい扱いで、誘拐犯扱いされる。お母さんとはぐれた迷子父子扱いされたらサイコーだ。
この前の夜、昼寝をしすぎた息子がなかなか寝ないので、ゆらゆら揺れるベビーカーなら寝つくかと夜散歩にしけこんで、自作の即席子守唄を気分よく歌っていたら、「男がベビーカーの一つも押しゃ、完全無欠のロックンロール、無敵無敵汽笛、ポォ~」のくだりで、「キャ~」って夜道を歩いていた不良OL娘に、新手の変質者と誤解されたよ。
恒例の男の子育て豆クリ知識、豆ねえけど。
男がベビーカーを押しながら、突然猛ダッシュするとみんなが振り返る。
俺の気分は即席スターだが、周りは赤ちゃんを連れて逃げ出したできたてホカホカの誘拐犯と思らしい。その際、赤ん坊が泣いていたら、「え、なに、誘拐?」って声も実際に聞かれた。
あ、そうそう、女はさあ、ホント思ったことをすぐに上のお口からダダ漏れさせちゃうから、どんなけガバガバだ。
それとも子育て男は女のなりそこないの準女、どうせ子連れだから言い返すこともできない人畜無害と思ってるのかしら。
ご判断は各自にお任せします、パンパン、『親父ギャグノート』から判断材料を適当に見繕ってちょうだい。
●第12節
まず前菜は『電車で向かいの席に座って、おしゃべりに夢中になっていたおばさん2人組の片割れが、仲睦まじい俺と息子の姿を目にとめた途端、突然話題を変えて、聞こえよがしに「うちの子の通ってる、○○女子大の学長は毎年入学式でうちは職業婦人を養成するような大学じゃありませんって挨拶する」うんたらかんたらと遠まわしの嫌味を連発し出したので…』。
続いては、スープです。『ちんたら道を歩くおばさん二人組をベビーカーで抜かしたら、「そうそう、そういえば、○○さんの旦那さん、会社潰れてからずっと専業主夫してたじゃない、でも子供が大きくなったらヤルことなくなって、ゴルフばっかりで腰痛めちゃった」と明らかに、その日ゴルフなんかやらないのに、たまたまゴルファーみたいなファッションしてる俺に言ってんだよな、と振り返ってみると…』。
メイン一品目の魚料理です、『子連れで入っても大丈夫そうなお店が昼時でどこもいっぱいだったので、仕方なくカジュアルっぽいフレンチに入ったところ、隣のテーブルの成金ババアのできそこないみたいな4人組がチラチラ俺の子育てぶりをずっと観察し続けたが、いつまで経っても俺が子育てミスをしないので、口々に「奥さん働かせて、真昼間から優雅に男が子育てランチなんて」、「あのコ、あんなかわいいのに、男に育てられて、かわいそうねえ」、「本当にお父さんかしら、最近は男のベビーシッターもいるんじゃない」とヒソヒソ八つ当たりを始めたので、天下の往来のど真ん中で交尾中の犬にバケツの水をぶっかけるみたいに…』。
メイン二品目の肉料理です、『俺のベビーカーの運転技術はF1レーサー並みです。もちろん公道では安全第一を心掛け、人込みでは最徐行を心掛けております。あるターミナル駅の混み合った構内でのこと。俺は前後左右はもちろん四方八方をゆく人との距離を測りながら、安全運転でベビーカーを押していると、前を歩いていた女が急にきびすを返して、後ろに引き返そうとした。常に不測の事態に備えたF1レーサーの俺だから急ブレーキで、すんでの衝突事故を避けられた。なのに、あろうことかこの女が「ちょっと危ないわよ、私、妊婦なんだから気をつけてよ」とおっしゃるじゃありませんか。女相撲関係者かと思ったが妊婦なら仕方ないと、大人の対応で「あ、すいません…ドスコイ」とちゃんと小声で謝ったのに、女横綱、激怒。ハッケヨイ、残った!「ちょっと、ドスコイってどういう意味よ。男のくせに子育てなんかしてみっともない。くやしかったら赤ちゃん産んでみなさいよ」と一気の押し相撲、しかしコッチは男の名子育て横綱、あらかじめ読んでいた攻撃など軽くいなして…』。
デザートです、『ファミレスで息子とチョコパフェを食べさせあいっこしていたら、コギャル、あ、最近はJKでしたっけに『あ、ヤバイ、パパが子育てしてる。超ウケるんだけど』ってエンコーのお誘いを受けました』。
うちはノンフィクションレストラン。すべて自家製の出所のしっかりした食材(産地、収穫日などすべて管理記録)を、オーナーシェフ自らが切った貼ったで山盛りに盛り付けております。
○第13節
まだ判断材料が欲しければ山のようにございますが、どう見ても、女は上のお口もガバガバっしょ。別にいいですよ、心の中でどう思うおうが、悪態をつこうが。でもねえ、それをそのまま上のお口から出しちゃダメでしょ、喧嘩売る気なら別にいいですけどね。
もちろん売られた喧嘩は買いますよ、もう小慣れたもんだから、すっとケータイを取り出して、「あ、もしもし、オレオレ、ガバガバの上のお口にもタンポンつっこんどけや、多い日も安心って」ってこれみよがしに電話をかけるフリする男のやさしさを見せながら、女が何か言いたそうな顔をしていたら、「あ、すいません、ココ、ケータイダメでしたっけ? あ、いいみたい」と後は気にせず好き放題もうマシンガントークで長電話ですよ、女が「子連れ男にアレな人はいないと思ってたけど、完全に騙された」って立ち去るまで。昔から口喧嘩で女に負けたことねえからさ。
こういう営業電話も、草の根男の子育て啓蒙活動の大事な一環ですから。
万が一、これを読んで、「まさか、あのときのイケメン子育てお父さんが」と思っても、「ああ、それ、人違い人違い。この広い世界には似ている子育てお父さんが3人と、似ている子育てエピソードが3コある」と申しますので、「どう考えても、私のことじゃない、ドスコイ」ってあんま自惚れて、勘違いすんなよ。
●第14節
あ、そういうスタンスでいくならOKな捨てエピソードがいくつかあるわ。じゃあ、いつものアレからポイポイポイ~とタイトルだけでピックアップ!
『もうねえ、マジで聞き飽きたんだよ。毎日毎日「お母さんはどこかしら」だ、「お母さんはどうしたの」だ、「お母さんは何をやっているの」だ、うるせえよ。
特に、電車やバスの中で逃げられない状況と踏んで、話し掛けてくるからタチが悪い。
「あら、パパに抱っこされていいわねえ」と赤子の息子に時候の挨拶をした後、「ママはどうしたのかな?」との決め台詞を放ちながら、キョロキョロといるはずもないママの姿を俺の背に探す。
あ、ご紹介が遅くなりましたが、せっかくのいい機会なので、ココでようやく妻の紹介を、「あら、お母さんは?」とおばさまに電車の車内で聞かれた設定に乗せてお送りします。
だって、そうでもしないと、こっ恥ずかしいだろ。
「この子を産んで、死にました」、「男を作って逃げました」、「いいえ、私がママです。クリちゃん、お見せしましょうか?」とTPOに応じて、正解を使い分けている。
子供がたまたま寝ていて、俺の機嫌がよければ、おばさまの下衆の勘繰りやいやらしいご期待に応えるべく、中吊り広告の美人女優あたりを指差して、「実は、あの彼女の隠し子なんです、ほら、目元あたりがそっくりでしょ。あ、でも、芸能レポーターには絶対内緒にしてくださいね」ってウィンクサービスや、「俺がアナルを痛めて産んだんだよ。ほら、俺って毎朝快便の人じゃん、だから天文学的な大兄弟でさあ。あ、でも、芸能レポーターには絶対内緒にしてくださいね」ってウィンクサービス。
ってくらい、もううんざりすんだよ、このおばさまは噂のイクメンの実物を初めて見て、思わず話し掛けちゃっただけかもしれないけどさあ、俺は毎日毎日、似たようなババアに言い寄られてんだから。そもそも女の子育て奴隷のイクメンなんかじゃねえしな、俺は。
あ、ちなみに、小腹が空いている時にこの手の質問されたら、いつも「妻はこの子を立派に産んで…」というわけ。
大抵、どのばばあもシュンとしちゃって、「ごめんなさいね、つらいこと聞いちゃって。でもこんな立派なお父さんがいるから大丈夫よ。あ、ちょっと待ってね、これ、ほんの気持ち程度だから、うん、遠慮しないで」と心にもない言葉とアメちゃんをくれたよ。
もちろん子供には毒入りかもしれないので他人から貰った食べ物は絶対あげないし、俺も同情するなら金をくれ、せめてバス代くらい寄こせよ以外は食べつけないタイプ。
もちろんせっかくご好意で頂いたアメちゃんはポイ捨てしたりせず、ちゃんとゴミ箱にダンクシュート!
このようにTPOに応じて答えを使い分けなきゃいけないくらい、男の子育てしてるってだけで不躾な好奇な目や、かわいそうに憐れみの目に晒されるって証左だ。
なぜ子育て男だけ、個人情報保護時代に、見知らぬババアに個人情報を無料でプレゼントしなきゃいけないんだ』。って、また長いタイトルだなあ。目次が長くなっちゃうじゃないか。
てか、今、何の話だっけ? 目次を見直しに行くのに、スクロールするのも一苦労だよ。
というわけで、ジセダイの目次ノンフィクション文学の最高峰だ、目次ルポルタージュの金字塔だは以上を持ちまして、本文にお引越します。
ジセダイの本文ノンフィクション文学の最高峰と、本文ルポルタージュの金字塔に衣替え。似合う~。
じゃあ、長い間だったけど、長い目次に付き合ってくれてありがとう。
もしよかったら、今後の短い目次バージョンのジセダイの短い目次ノンフィクション文学の最高峰だ、短い目次ルポルタージュの金字塔もシクヨロ!
○第15節
男の子育て家が戦う相手、女に男のルールは通じない。
○第16節
男が子育て勝負に勝っても、女は「男なんかに子育てができるはずがない」とか生意気言ってすいませんなんて謝るわけがなく、「ふん、男のくせに子育てできて、みっともない」と話をすり替える。
○第17節
子育て勝負に勝とうが負けようが女の結論はひとつ、「かわいそうに、ホントは女に産まれたかったのね」。な、なんだと、何度言ったら分かるんだ、てめえらはいいか、俺はお母さんゴッコやお母さん気分、お母さんプレイを味わいたいわけでも、性転換をしたいわけでも、あ、短い目次短い目次。続きは本文続きは本文。
○第18節
かつて男は「結婚までの腰掛け仕事のお茶汲みコピーOL」しか認めなかった。そして今、女は「土日だけ女の子育て奴隷をするイクメン」しか認めない。
昔の男は自分より「仕事ができる女」が、今の女は自分より「子育てできる男」が怖いだけさ。
お前ら腰抜けは遅かれ早かれ、新しい時代の波に飲み込まれて、どっかにいっちゃえ!
○第19節
そんな腰抜け女の前で、ひっくりかえって、はあはあ言いながら、ちんこのひとつでも見せて、女に従順なかわいいカマトトイクメンを演じるくらいなら、いっそ男は子供を産めない道具扱いで構わない作戦。
○第20節
金玉先生が教えてくれたんだよ、「女の土俵で、女のルールで戦うな。ほら、昔の男社会によくいたじゃん。デキる女気取って、男の土俵で男のルールで戦って勝つわって鼻息荒くしてるオトコ女いたじゃん。あんなもん、仕事のできない男の思う壺で『おっぱい見えてるよ、どうせ枕営業で出世してんだろ』ですよ。忘れたか、いいセックスで産まれるのが男、悪いセックスで産まれるのが女だったろ。要は、男の方が女よりも産まれつき優秀だから、劣った女の子育ての猿真似なんてする必要はない。子育て男の新ルールで、子育て界から女を追い出して、男の土俵に変えろ」って。ま、金玉先生が出てきちゃ、短い目次ってわけにもいかないっしょ。
○第21節
俺はニュータイプの女性差別主義者だ。「子育て男=フェミニスト」も女の洗脳さ。男女平等、笑わせるな。
子育て界はそんな甘っちょろいとこじゃねえ。
「女は子育て」神話をでっち上げたのは、女だぜ。
「男は子育て」神話をでっち上げるのは、そう、俺さ!
○第22節
大嫌いなマザコン男を量産し続ける女の子育て。
○第23節
ホントは女の強い味方、男の子育てがマザコン男を駆逐する。マザコン大国日本を、ファザコン大国日本に!
●第24節
セッ~~~~~クスタ~イム! あ、すいません。短い目次のストレスがもうかなりタマってまして。
気分を変えて、まさに今、ファザコンを作っているファザコン工場見学に参りましょう。
ほら、早く、例のものを皆さんにお出しして、うん、なるべく短くて工場っぽいもので。
『ファミレスの女子トイレの入口には「お子さまと一緒に入れる個室があります」と書いてあるが、男子トイレは臭いだけ、うんこくらい流せよ。ちょっと気がきく店員がいると、女子トイレを一旦封鎖し、お情けで女子トイレのオムツ替えシートを使わせてくれる。思いっきり吸い込んだ女子トイレの臭いは屈辱の臭い。でも大抵は、女子トイレ前でウロウロする不審者扱いされるだけなので、仕方なく席のところでコッソリとオムツを替えるハメになる。すると「ココでオムツを替えないでください」と女店員が嬉々としてやってくる。 「あからさまな男女差別で、この店には女子トイレにしかオムツ替えシートがないので、ココで替えざるを得ない」と口答えしようものなら、待ってましたとばかりに「じゃあ、私が替えましょうか」と俺の息子のムスコちゃんを狙ったロリコン発言連発!「お前みたいなフケた義理娘はいらん!」そんなこんなやり取りをしている間に、てきぱきとオムツ替えは済ませて、「今度から気をつけま~す、こんな店二度と来るか」と大人の対応を残して腐れ店とはオサラバさ。オムツは机の下にポイッ! もう重力さんたら引力さんなんだから』、ダメよ、オムツはオムツ専用ゴミ箱へ。
『ファミレスですらこうなのだから、街中ではもっと困る。俺はお手製の赤ちゃん休憩室マップ片手に街を彷徨うハメになる。近くに赤ちゃん休憩室がないときは、折り畳み式のベビーベットも設置してある障害者用トイレに行くのだが、ココでよくバッティングするのが、やりたがりのビンボー高校生カップル。無料のラブホ代わりにハメてんじゃねえよ! 俺はプロだからね、使用中の赤いランプが点灯してても中から、明らかにオムツ替え中というよりは、オムツプレイ中っぽい怪しげな声がしたら、即座にノック。プロの青姦カップルだとまず黙ります。そうすると諦めて立ち去るのをよく知ってますから、連中も。お前らの手口には騙されねえんだよ。チャンスと見たら、一切躊躇しません。ドン・ドン・ド・ド・ドンとリズミカルなピストン運動音頭でノックの嵐、たまに一拍置いて、ド~ンと強く蹴ったりね、もう芸が細かい。何の遠慮がいるもんですか、コッチは子供のオムツを早く替えてやらなければいけませんから、ソッチの子供はまだオムツもいらねえだろ。父は強しです。執拗にドンドンと扉を叩き続けます。もう敏感な男なら出ちゃう勢いです。案の定、上気した顔を下向けた高校生カップルがコソコソと出てきましたよ。んまあ、いやらし! 結構かわいいじゃない。混ぜて! てか、お前らのせいで息子のウンコオムツがすぐ替えられなくて、ちょっとウンコが固まったから責任取って、スカトロ3P、いや、せっかくだから息子も混ぜてのスカトロ4Pをっ! でも、息子の初体験が素人女子高生の混じったスカトロ4Pだと、なんか負けた気がしない?』、ああ、それはちょっとイヤかも。
もうコレっきりにします、長い目次復活劇は。
○第25節
男の子育て悩み相談。「公衆の面前で、男の子育てを見せびらかせば見せびらかすほど、『ねえ、アナタ、私、今日街で素敵なイクメンを見掛けたの。アナタももう少し子育てに参加してみない』、『俺とそいつ、どっちが大きいんだ』って夜の夫婦生活の前戯みたくされて、イクメン撲滅するはずが、夜のイクメンを増やしている気がしないでもない。後、目次が長すぎやしないかと」
【第四章 ナチュラルボーン子育てお父さん的には、男子は全員、オムツ革命に参加して欲しいな】
○第1節
じゃあ、まず男の子育て界の出席をとります。ナチュラルボーン子育てお父さん、ハイ! 以上、主に俺だけ。後は、イクメンがウロチョロしてるけど、アレは男じゃねえ、女の子育て奴隷だ、シッシッ、アッチ行け。
でも大丈夫、今や元国技の大相撲だって、始まった当初はデブがジャレあって暑苦しい、って白い目で見向きすらもされないドマイナーな世界だった。
デブにできて、子育てお父さんにできないことはない。
現状、子育て界はほぼ100%女のものである。
つまり、子育て男が奪うべき領地が無尽蔵にあるってことだ、さあ、男の子育て戦国時代の幕開けだ! カモン、子育て下克上!
長年、子育て界の番外地に追いやられていた男たちよ、子育て界に長きに渡り君臨し、子育て既得利権を独占する女どもを追い出せ。子育ては戦争、世の女はすべて敵だ!
子育て界に侵攻し、男の植民地に! 男の子育て天下を狙え、かかあ天下をおとう天下に、どけどけ、俺が子育て天下人だ、ものども、続け~。
子育て界を男だらけの子育てお父さんの温床、巣窟、メッカ、発展場、もう新宿2丁目みたいに「やだ、このよだれかけ、かわいい~」、「バカ、お前の方がかわいいぜ」なんて野太い嬌声が響き渡る新世界、男が夜でも安心して子育てできる明るく住みよい男の子育て大国日本を!
もちろん女は全員、子育て界から追放し、二度と出入り禁止。子育て禁止令を破ったら、「や~い、おまえのかあちゃん、子育て~」の刑に処す。
○第2節
どうだい、男の子育て界の未来は明るかっただろ。
今だって、子育てお父さんの夜明けは近いぜよ。男の子育て維新に参加し、男の子育てクーデター、男の子育ての乱、男の子育て一揆に全出席しましょう。
誇り高き百姓の末裔どもよ、「子育てお父さん百姓ジャパン」を結成し、女と戦い、子育て界から追放しよう。
あ、うちの業界じゃ、侍なんて恥ずかしい名前はつけねえから。
昔、侍はほんの一握り。残りはだいたいお百姓さんだ。侍がどんなにがんばって毎晩3回セックスしたって、ヤリコンで3Pしたって、ハプニングバーに通いつめたって、侍の子孫はそんな増えねえよ。
そもそもセックスが強いってククリで選ばれた一握りじゃねえから、侍なんて。もちろん剣の才能があるとか運動神経がいいとかいうククリで選ばれたわけでもない。
なんとなく選ばれた一握りの中で、誰が強いの弱いの剣豪だのやってただけじゃねえか、あんなもん。
その証拠に、今の超一流アスリートを見てみろ、全員立派なお百姓さん顔してるじゃねえか、手ぬぐいかぶらせ、クワの一本も持たせてみたら、よく分かる。
そんな侍どもに散々苦しめらえて、末代まで侍を呪ってやると誓ったお百姓さんの末裔が我々、子育てお父さんでもある。
由緒正しき百姓の末裔が「子育てお父さん侍ジャパン」なんて浮かれて、恥知らずにも侍気取った日には、ご先祖様が草葉の陰からクワ持って一揆してくるぞ。
何の話だ、コレは一体。まあ、アレだ、男の子育てはそれだけ奥が深い、お前のペンネーム「小暮大上(コグレオオカミ)」は思いっきり「子連れ狼(コヅレオオカミ)」って侍ダジャレじゃねえか、短い目次の件はどうなったのかしら、シッ~ってことよ。
○第3節
男の幸せは歩いてこない、だからオムツを替えるんだよ。一日10枚、三日で…指が足りん。
とにかく男の新しい幸せは替えたオムツの数で決まる。
男の子育ては3日やったら、やめられないとまらないたまらない。
「人間やめますか? 男の子育てやめますか?」って聞かれたら、迷わず人間やめちゃえよ。子育ては人間じゃなくてもできるから。
さあ、君も今すぐ、オムツ革命に参加せよ。え、持ち物? 精子小さじ1杯(2ml)だけ!
○第4節
『子育て界のビフォー最悪、アフター最高~女仕様の子育て界を、裸一貫で叩き上げて培った男の武器で、男仕様に徹底リフォーム~!』は、男の子育て劇場で絶賛上演中です。
男の子育て界はすべて俺の舞台だ。
子育て界のスーパースター、すなわち俺が男の子育てを始めれば、そこがまたたく間にステージに、男の子育て劇場の開幕だ。
毎日がワンマンリサイタルショーをゲリラ公演。一世一代の晴れ舞台を見逃すな。
●第5節
誤解しないでくれ。俺は断じて男の子育て露出狂などではない。100歩譲ってそう見えたとしても、それはあくまで仕事と割り切った、営業露出狂ですから。
俺がただ願うは、男の子育ての「普及」と「振興」と「もっと見て」だけだ。なるべく世間の目に男の子育てを触れさせなければいけない。
男の子育て界の開拓者、パイオニアたる俺の子育て=男の子育てと認知されるのだ。ホントに俺の子育てか? とにかく責任重大だ。
その気持ちとは裏腹に、押さえつけようとしても盛り上がるこの気分は、まだ未開だった北海道の大地に最初に降り立った墾田兵と同じだ、でっかいど~。言ったった~。
まあ、寒いからって街中で頭にオムツをかぶって、息子を笑わすのは自重しよう。ハゲてません。
とにかくもうやりたい放題だ。
あまりこういうことはさらけだしたくないが、日々の男の子育て努力を欠かすことはない。
オムツの素振り、エアオムツ、シャドーオムツとオムツトレーニングは必須だ。
もちろん体調管理も子育ての内。「今日の子育ては調子いい、悪い」なんてド三流レベルのやることだ。俺の子育てはいつだって絶好調。日々の地道な努力の裏付けがあるからこそだ。
毎回毎回、その場の思いつきででっちあげた、できたてホカホカのシェフの気まぐれ自家製子育てを、熱いうちにたんと召し上がれ。
本来なら一子相伝の秘伝書で、俺の息子しか読めないはずの門外不出の俺の育児日記、『親父ギャグノート』から久しぶりに素敵な贈り物、『デパートで息子がマーライオンになった日』、『聖水合戦』、『黄金物語』をどうぞ、特にオススメの3本なので目次には到底書けません。
○第6節
俺の子育てのせいで、男の子育てが誤解されて、やっぱ男が子育てなんて…と思われたって構うもんか、知ったこっちゃねえ、その頃には俺の子育ては終わっている。
そうは、いかのきんたまさ。俺は子育て界から女を追い出し、男の子育て界をビックマグナムにするまでは絶対男の子育てを捨てられないのさ(伏線で~す。後で回収しにきま~す、覚えてたら)。
○第7節
イクメンブームをぶっ潰したら、バリバリ子育てする男がカッコいい時代がすぐ来るさ。
それまでちょっとヒマだから、歴代のお父さんのイメージの遍歴をたどってみよう。
100年前くらいからでいいか。
明治生まれの頑固無口親父。女子供と一緒に飯なんか食べません。いつも先にひとりだけ、家族より豪勢な食事でぼっち飯。あくまで当時の流行りの父親像を演じているだけなので、心の中では「ああ、ひとりで飯食ってもつまんねえなあ。あ、またピーマンだよ。苦いから苦手なんだよなあ。こんなまずいもん食えるかって席を立ってもすることないし、そういうの性に合わないんだよな。みんな、よくやるよ」です。
そんな感じのお父さん像が少しずつ甘くなって、いつの間にか戦後直後には、敗戦のどさくさに紛れて、ちゃっかり家族と一緒にちゃぶ台を囲こんでディナーを楽しむお父さん像が誕生します。「一応、最低限の威厳は残しておこう。たまにはいきなり「バカヤロー」とちゃぶ台をひっくり返して怖いお父さんをアピールするのが吉」とメンズノンノあたりに書いてあるのを真に受けて、ちゃぶ台をひっくり返して、家を出て行きます。でも家の前の電信柱から「ちょっとやりすぎちゃったかな」と家の中の後片付けの様子を伺います。
エッと、これは続けたほうがいいのかな。
ま、駆け足で参りますと、その後は、24時間働く企業戦士お父さんです。家にはほとんど帰らないのでボロを出さずに済みました。
後は、この企業戦士にマイホームパパをちょっとずつ注入していった、成れの果ての姿がイクメンです。
ちょっと待った~。イクメンは女の子育て奴隷だぜ、そっちに行くな、男の子育て地獄が待ってるだけだぜ。なあ、コッチで俺と一緒に男の子育てパラダイスで踊りませんか、いや、ちがくて、俺と一緒にその~、本物の男の子育てをしたりしてみないかな~ってモジモジ、とまったく新しいお父さん像が現れる←今ココなう!
○第8節
最近、イクメンどもが生意気に仲間意識を持ちだして、俺にまで「あ、同じ女の子育て奴隷、イクメンですね。お互い大変っすね」みたいな視線を送ってくる。
いやいや、まったく別物だから、俺がカレーなら、お前らイクメンはウンコ味のウンコだから。近寄んなよ、クソ野郎!
○第9節
確かに、ナチュラルボーン子育て父さんの使命のひとつに「女に都合よく洗脳されたイクメンの解放」がある。
でもよう、草子育てレベルの女の子育て奴隷イクメンが、男の子育てプロの最高峰に君臨する俺をライバル視してくることすらあるから、心底うんざり。
ビギナーズ子育てラックのラッキー子育てパンチすら俺にはかすらねえよ。
俺は蝶のように子育てし、蜂のように子育てするんだから。どんなだ。
●第10節
恒例のアポなし突撃隣のイクメン子育て!
さあ、イクメン動物園へようこそ。ナイトツアーのはじまりはじまり。ほら、例の夜の教科書、よろしく!
『粗チン自慢イクメン』、『3P自慢イクメン』、『AV男優自慢イクメン』、『愛人自慢イクメン』ああ、いっぱい出た~。とりあえずもう打ち止めで~す。
○第11節
産声をあげたばかりの男の子育て業界にとって、イクメンは必要悪、肥やし、まさにウンコにはお似合い。
イクメンを踏み台に将来なりたい職業第一位の座に子育て男の名をピッカピカに輝かせよう。
もちろん一位の座には俺がずっと居座るけど。
たまたま道ゆくいかにも将来子育てしそうな、子育て少年風の小学生に緊急インタビュー!
「ねえ、ぼく、何年生?」
「1年1組です」
「ハキハキ答えられて偉いねえ。将来の夢を教えてください」
「プロ野球選手です」
「はぁ? ナニ、バカなの? 超騙されたんですけどぉ~。なんて生意気でかわいげのないガキだ。知らない人にインタビューされちゃいけないだろ。や~い、おまえの母ちゃん、マンゲ、ボーボー」
あ、今ので3位くらいに落ちたかも。ホントのこと言っただけなのに。
○第12節
今入ったばかりの男の子育て緊急ニュースです。最新の男の子育て研究成果によると、人間の三大欲求「食欲」、「性欲」、「睡眠欲」はホントは四大欲求だったとのこと!
気になる4つ目の大欲求は「男の子育て欲」、イエスイエスイエス!
あ、更にとんでもない子育てニュースが飛び込んできました。重大なる子育てミスが発覚しました。なんと子育ては元々、男の方が得意だったのです。ちょっとした手違いで、人類誕生以来何億年だか「子育ては女」との間違った情報が流布しておりましたが、この先、何億年何十億年何百億年と永遠に続く男の子育ての歴史から見れば、1億年や2億年くらい誤差ですよ、誤差。
尚、第4の大欲求「男の子育て欲」はたぶん前立腺の近くにある模様。
○第13節
女の陰謀で「男に子育てはできない」との洗脳が長年かけられているゆえ、「男の子育て欲」にストッパーがかかってしまっているので、男の子育てドクターの出番である。
○第14節
怖がることはない、覚醒せよ。
男にとって子育ては自然現象だ、息を吸うように子育てしろ。
男にとって子育ては生理現象だ、おしっこやうんこやオナニーと同じ。
そう、オナニーは擬似子育てなのだ。
今すぐできるオナニー意識革命法。まずムスコを握るたびに「きっと赤ちゃんはこうやさしくダッコするのかなあ。ウッ、ゴ、ゴメン、すぐにもう一回ダッコするから」と話しかけてあげる。変なのはかけないでね。
オンブヒモの練習名目で縛ってみたりとか、床などにこすりつけ派は「こんな子育てでいいのだろうか」と自問して欲しい、夢精派は「ある意味、ネグレストじゃないだろうか」と悩んで欲しい。
みんな、将来の子育てに備えて、オナニー意識を高くもってこ!
○第15節
誰だって最初は子育て童貞。
産まれつき子育てお父さんは俺以外いない、今までもこれからも。
お父さんになるのに、学歴も職歴も免許も資格も一切不問。持ち物は精子小さじ一杯と穴だけ。
誰にでも門戸は大きく開いている。誰にでもできる簡単なお仕事です。
○第16節
「キミ、キミ、いい体してるねえ。どうだい、子育て界に入って、子育て青春をエンジョイしてみないかい」。青田刈りで目ぼしい童貞をヘッドハンディング。
やっぱ男の子育ては鮮度が一番。ピチピチの若い男の子たちが欲しい。
だって男の子育ては体が資本、チンコが資本、精子が資本だもん。
シューカツ(就活、就職活動)より、シューカツ(父活、就父活動)だ!
てか、正しくは、ショクカツとトーカツじゃん。クソどうでもいいけど。
○第17節
ま、たぶんココまで口をすっぱくしても、なかなかトーカツしねえんだろうなあ。
ああ、ダレてきたというか、飽きてきたと言うか、ここらでカンフル剤、良薬は口に苦し、子育ては毒にも薬にもなる。
じゃあ、子育てを国民の義務に! いや、国民皆徴子育て制でいい。でも、子育て兵隊さんだと国家子育て特別公務員で、なんかパッとしねえな。
ほら、さっきまで世の中の半分を占める女にケンカ売ったから、今度は世の中の大半を占める会社員だ公務員だって名前の使用人にケンカを売ろうと思う。
もちろん男の子育ての未来のために避けては通れない道だから。
【第五章 ナチュラルボーン子育てお父さん曰く、子供が産まれて頑張るのは、仕事じゃなくて、子育てだぜ】
○第1節
いいか、お前ら、中出しして、「ホントに俺の子か?」が産まれたら、頑張るのは仕事なんかじゃなくて、子育てだぜ!
はい、そこ、DNA鑑定をがんばろうとしない、子育て子育て。
次はそこ、ちょっと待った、寝顔を見るだけは子育てじゃないからな、それは夜這いだ!
もちろん一回や二回、子供をダッコしたくらいでもうお父さん気取りで俺の赤ちゃんだとかやめておけ、子供はそんな尻軽女と違うぜ。
○第2節
家に帰るまでが遠足なら、子育てするまでがセックスだ。
セックス終わったら横向いて寝るなんてネグレスト初めだ、開幕ダッシュ失敗だ。
セックスは最低20年はかかるぞ。
○第3節
育てざるものヤルべからず。
「子育て=セックス」を始める前に身辺整理し、子育て環境をあらかじめ整える。
子育ては男が一生をかける価値のある生涯の仕事だ。
そっちの仕事? 辞めちゃえば~。
子供のために仕事の一つや二つやめれなくて、俺流の子育てができるか。子供は親父のデッカイ背中を見て育つんだ、半端はできねえぜ。
○第4節
いい加減、「男は仕事、女は子育て」なんてマザコン洗脳は捨てちまえ。
子育てはでっかい男のロマンだ。さあ、シフトチェンジ!
働き盛りから育て盛りへ! 育児放棄から職場放棄へ! 企業戦士から子育て戦士へ! 仕事人間から子育て人間へ! 社畜から家畜へ! やっぱ接待ゴルフより接待子育てだろ? 夜は子育て銀座の子育て男バーでいいことしましょ。
○第5節
大好きなママと素敵な奥様にダブル洗脳された男に限って「男は仕事、女は子育てだ。大の男が仕事をやめて、子育てなんかできるか」って男を連呼して、子育て男差別します。
出たな、男の敵は男!
そう、男と男が闘うよう裏で糸をひくのは女だ。
仕事を辞めて子育てをして初めて、女のダブル洗脳が溶け始める。
○第6節
あ、目次が長い? まだ始まったばかり、まだまだ続くよ、どこまでも。
まあ、目次、一個一個は短くなったからいいだろ。親父って話が長いもんだから諦めなさい。
ま、『目次案』だけじゃなくて、『著者紹介略歴』も長いよね~。それでも、『コピー』は1個に削ったんだから大したもんだ。
ホントは『コピー』にも文字制限がないのをいいことに、「日めくりカレンダー感覚のコピーとなっております。もしよろしければ、ポストイット形式の帯や365種類の帯などとしてご活用ください」なんて最初に断りさえ入れておけば何でもしていいだろとばかりに、コピーの山を築いていったわけ。
さすがに途中で「普通にコピーもできない男ですいません。いくら日めくりカレンダー感覚のコピーとは言え、365日分のコピーを全部、一気にココで披露するのもちょっとアレなので、残りは『書き出しの一章』の最後らへんに乗っけておきます」と書いたはいいが、その後コピーは日めくりカレンダーの上限、1年365日分を軽くオーバー。
なので「日めくりカレンダーが2年目に突入しちゃった。ま、別にいいか。日めくりカレンダーじゃなくて、コピーなんだから、1年だろうが2年だろうが関係ねえよ」とも思ったが、泣く泣く1コだけ残して、残り500個のコピーはカットした経緯あり(もちろん証拠ありあり。今すぐココにコピー約1年半分、500日分の日めくりカレンダー感覚のコピーをコピペする覚悟はあります、押忍!)。
なんてその経緯を逐一、目次に書くのはどうなんだという話はごもっとも。
でもね、本文なんて『コピー』や『目次案』や『著者紹介略歴』と比べもんにならないくらい果てしなく長げえから。しかも、本文とは別に、門外不出の俺の育児日記『親父ギャグノート』まであるからね。
というわけで、目次はカットできないので、まだまだ目次は続くよ、どこまでも。今ならまだ引き返せるよ、早く逃げて! 連れて逃げて!
○第7節
男を下げても、お父さんを下げる。
○第8節
仕事と子育ての両立は不可能です。
男の子育ては、一夜限りのワンナイトラブ的行きずりの火遊びじゃないんだぜ。
○第9節
大黒柱は満員電車に乗りません。
○第10節
大黒柱が家にいて、お金はどうするの?
子育て退職する前に、子供が産まれる前に、セミリタイヤできるくらい稼いでおくのがスマートな男のやり口だろ、ん?
それが無理なら、宝くじで3億円くらい当てておくとか、莫大な遺産を相続しておくとか、1日中ほっつき歩けば道や竹やぶで3億円くらい拾えるだろとか、最悪一回死んで、金持ちのマンコから産まれ直すとかいろいろ金策はあるだろ。
てか、男の子育て自体をビックビジネスに育て上げて稼げばいいだろ、自家発電の自転車操業で。
○第11節
旦那の稼ぎは妻の稼ぎじゃない、妻の子育ては旦那の子育てじゃない。
夫婦共働きは最悪、夫婦共子育てはまあまあ、男の片子育てがサイコー、女の片子育てはサイテ~サイアク~。
【第六章 ナチュラルボーン子育てお父さんが、土日子育てお父さんや1年育休子育てお父さんよりも、一生ネグレストお父さんを愛す理由】
○第1節
こういうときに、シャシャリ出てくるのが、「まあまあ、男も女も、子育て男も働く男もみんな仲良く間を取って、それぞれができる範囲内で精一杯がんばっていこう」って何の解決にもならねえことを言いやがる中途半端なうすっぺら野郎が一番タチ悪い。
○第2節
土日子育てお父さんが、土日に下手うつたびに、男の子育て界全体、子育てお父さん全員の評価が下がる。
子育て男バブルがはじけたらどうすんだ。
○第3節
じゃあ、分かりましたよ、土日だけじゃ足りないんなら、ド~ンと育休1年間も取ればいいんでしょ!
え、誰? てか、ナニ、キレてんだ? しかもド~ンで1年間ぽっちかよ。
ド~ンの最低単位は10年で、育休は最低ド~ンド~ンの20年だ。
土日も1年間も大差ねえよ、中途半端をするなっていってんだ、逃げ場を確保すんな、背水の陣で戦え。
○第4節
土日子育てお父さんと育休子育てお父さんがイクメンの温床となっている。
○第5節
育児放棄お父さんの潔さ。「そういや最近、子供見てないなあ。子供の顔を忘れちゃった。最後に見たのは1年前くらいかか?」
男の数だけ男の子育てがある。放置も放置子育ての一種。
○第6節
子育て人生20年なんて言われるが、まあ俺が言いだしっぺだが、俺はそんなケチくせえことはしねえ。
孫の顔を見るまでが子育てにすると、息子が16歳や18歳で孫作る可能性もあるから、それだと最低20年より早くなちゃって寂しいじゃん。
だから、一生子離れするつもりはない、365日24時間年中無休の一生ストーカーお父さんだ、死んでも男の子育て背後霊として生きていくから。
往生際は悪くするためだけにあんだぜ。
○第7節
子供は3歳までに親孝行を終える。うちの子は違うけどね。
名ばかりお父さんで一生を終える気かい?
結局、仕事と子育て、どっちを選ぶの?
これからの男子たるもの、仕事を顧みない男たれ。
子育て男の顔は履歴書だ。子育て面をパッ見りゃ、「あ、コイツ、毎晩いやらしい子育てをしてやがんな」って一瞬で見抜けちゃうから。
○第8節
子育て男はかっこいいだけが取り得のお婿さんになるしか能のない男じゃないぜ。
子育て一筋、子供が一番でございって子育て紳士面してるけど全裸コート。
お父さんになっても、男でいたい、男心をなくしたくない、家庭的な所帯じみた男になりたくない。はい、お薬出しておきます。
俺は子育て界のアウトローとして、子育て無頼を尽くし、子育て男のダンディズム全開で、男の子育て美学を貫き、子育て道楽にうつつをぬかすのみ。
【第七章 ナチュラルボーン子育てお父さん、子育てマンがやってきてくれたよ、しっかりして!】
○第1節
正直、子育てマンはつらい稼業だ。
子育てマン? いつからそんなマンに?
うるせえ、いつも男の子育て界で死ぬか生きるかってギリギリの覚悟で体張って、命張ってんだ。
ゆくゆくは子育て過労死すると分かっちゃいるが、過剰子育てサービスはやめられない。子育てのためなら、この命、いつでも、いくらでもくれてやる。
昨日、医者に言われたよ、「今すぐ子育てをやめないと一生子育てをできない体になります」って。
「なあ、先生さんよう、俺はまだまだオムツ一枚で子育ての舞台に立てますよ。まだまだ主役だって張れる。壮絶な子育て死をまざまざと見せてつけてやるよ。俺はやる、絶対ヤル、すぐヤル課だ! リンリンリリ~ン」。「…お薬増やしときますね」
○第2節
もちろん子育てお父さん密着24時しに来てくれて構わない。金? たくさん取るに決まってんだろ。大丈夫、男の子育てローンで貸してやる。別オプションで、出張子育ても可。
○第3節
そろそろ、男の子育て発祥の地に、男の子育て記念館でも作ろうかな。きっと男をたくさん詰め込んだ観光バスが大挙して押し寄せてくるんだろうな。
連日大盛況で満員御礼。お客様は神様です、男の子育て神は俺だけど。
そういう固っくるしいお役所の箱物行政みたいなのはやめて、『男の子育て処ナチュラルボーン子育てお父さん』って飲み屋でも始めるか。
行き場のない子連れお父さんたちのささやかな憩いのオアシスになりさえすればいい。
酒を酌み交わしながら、オムツの最新情報を交換したり、「この前、子連れで行ったソープの託児所、なんと赤ちゃんお風呂付きだったぜ」、「おっしゃ~れぇ~」なんてボーイズトークで盛り上がりたい。
だって、お父さんだって男だもん。いくつになっても恋する男子でいたい、男をソープで捨てたくない。
子育て男中までキャッキャッ言いながら息子自慢した後、トイレで連れションしながら、ムスコ自慢二回戦。三回戦は「いやいや、ウンコのデカさなら負けないぞ」って連れウンコ。
実際に子育てと子育てを交わした、男の子育てお父さん同士にしか分からないことがある。
ま、残念なのはうちの店、ボッタクリなんだよね。知り合いも一見さんも問わず、生中一杯10万円也~。
ボッタクリに私情は挟まない。高い勉強代だったと諦めな。
○第4節
ワレワレハ、コソダテオトウサン、デアル。
男の子育ては地球を救う。
子育て界の平和を守ることは、すなわち地球の平和、宇宙の平和を守ることにつながる。
走り始めた男の子育てロマンティックはもうとまらない。
【第八章 ナチュラルボーン子育てお父さんが、ナチュラルボーン子育てお父さんを引退する日】
○第1節
ここから先は、男の子育てお父さんになる覚悟のできた漢だけ、通ってくれ。
いつの日か、女を全員追放し終え、男の子育て業界がビックサイズになったら、お前ら子育て男を全員、俺の子育て奴隷にするつもりだ。
もちろん男同士のバトルロワイヤルしてもいい。男相手の子育て勝負で負ける気はしねえぜ。できれば無益な子育てお父さん殺しはしたくない。大事な子育て奴隷がもったいないからな。
男の子育て界を完全支配し、名実ともに男の子育て独裁者となれば、俺以外の男に子育ての自由など必要ない。
○第2節
すべては俺の息子を2世子育てお父さんにするためさ。
その私利私欲オンリーで、俺は滅私奉公的に男の子育てに血道をあげる覚悟を決めた。
子育て界で女と戦いながら、男を子育てお父さんにスカウトし、男の子育て界をイチからビックマグナムに育てあげる。女を全員追放し終えたら、男を全員子育て奴隷にする。
なんの下心もなく、こんな一大プロジェクトに大の男が挑むわけないだろう。偉業の裏にはいつも金か女か息子が絡んでいるもんさ。
息子のためじゃなきゃ、誰が男の子育て界のキャンギャル男なんてするかよ。まさか、いい年こいて好きで金玉金玉チンコマンコウンコシッコとうれしそうに騒いでいたとでも、ウンコチンチン!
私利私欲にまみれた男の子育てだからこそ、いつも本気で嘘はひとつもない。お題目だけご立派で魂のこもっていない男の子育てに一体何の意味がある。
こちとら、叩き上げの成り上がり子育て男だ。目的のためならば手段など選ばん。叩けばほこりが舞い、振り返れば死屍累々の山が霞んで見える。ゴクゴク一気に清濁併せ呑むわ、おかわり!
男の子育てお父さんホイホイにまんまと騙された、甘ちゃんな自分の愚かさをせいぜい呪うのだな。
でも、いいではないか。ビックマグナムに膨れ上がった男の子育て界の恩恵を、オコボレを貰えて、ちょっとはいい思いができたんだ。
俺と息子に感謝しながら、今後の子育て奴隷人生をまっとうするがよい。
○第3節
そもそも世襲の何が悪いのじゃ。
お父さんが男ばっかりに、女の洗脳がはびこる世の中で、余計な苦労ばかりかけてきた俺の息子に、おっきくしてやった男の子育て界のスーパースターの座を親の七光り全開で世襲し、二世子育てお父さんにしてやるのはささやかな親の務めだ。
大きくなった孝行息子が「今日もまぶしいぜ、親の七光りが」なんて言いながら、ネオビックダディのガッチリひいた一本レール道を迷うことなく、脇目もふらずに全力疾走する姿が早く見たい。もちろん弁当とビデオ持って、最前列で応援する。
その為にも、もっと強固な世襲制を構築しなくてはならない。
「地盤・看板・オムツカバン」。
男の子育て家になるために必要な三点セットだ。ご一緒にミルクもいかがですかぁ~? そう、政治家レベルのヌルい世襲制じゃ、全然弱い。
某マクドナルドや某ディズニーランドを越える元祖マニュアル王、歌舞伎界をお手本に、男の子育て界も完全一子相伝の世襲制とする。ヨッ、子育て屋!
これで歌舞伎界同様、この先にどんな子育てお父さんの才能がないクズ長男が生まれようとも、門外不出の秘伝書のおかげで、パッと見の形だけでも立派な子育てお父さんに見えることだろう。
コレにて、一生お家安泰でござる。今日も花の子育て界は子育て晴れ。アッパレアッパレ。
●第4節
息子には2代目子育てお父さんの宿命として、男の子育ての帝王学を叩き込むレッスン名目で「いつまでもオムツをはいていて欲しい。いつまでもミルクを飲んでいて欲しい。乳離れもオムツプレイも父離れもしなくていい。もちろん子離れするなんて人間じゃねえ、獅子か!」との一生子離れしません宣言&過保護過干渉カモンバッチコ~イ宣言をした変なゴットファーザーが漏れなくついてきます。
なぜかカムバックのちょっと『親父ギャグノート』タイム! 俺の創作絵本を紹介したい。息子もお気に入りな話、『電気屋さん、私のスイッチも押してくださる』をどうぞ、本文で。
○第5節
そして、そんな楽しい月日もあっと言う間に流れて、息子の結婚式前日の夜。
「お父さん、今まで産んで、育ててくれてありがとう。僕は明日、婿に参ります」って立派な大人になった息子に三つ指つかれて挨拶された日には、もう感無量、子育て男冥利に尽きます。
そして、ついに息子に出生の秘密を明かすときがきた。「グスン。お前ももう明日婿に行く。今まではまだ早いまだ早いと思ってずっと黙ってきたが、出生の秘密を明かす。心して聞くように。あ、つらかったら、手をあげてください、ヘイ、タクシーみたく。実はな、出生関係についてはお父さん、ホントは中出ししただけだ。おっと、やっぱまだちょっと早かったか? 婿入り前のお前には。まあ、お前も明日の初夜になればきっと分かる。中出しは気持ちいいぞ~、ドピュピュってな、ガハハ」。
もうサイテ~、お父さんったら。照れちゃって、素直に泣けばいいじゃない。
バ、バカヤロー、泣いてなんかいない、コ、コレは涙じゃなくて、精子だ! え、顔射?
そうこうするうちに夜も明けて、結婚式当日。
立派に成長した息子と俺は肩を組んで、チェリーロードを歩く、スキップ、駆け足、走る、猛ダッシュで息子をかかえて結婚式場から逃げに逃げる。土壇場で魔性のお父さんの火事場のクソ力!
当たり前だのクラッカー、アバズレなんかに大事な息子をやれるか。息子とは、「僕が大きくなったら、絶対お父さんと結婚するんだ」、「はい、不束者ですが、よろしくメカドック」と固く将来を誓いあった相思相愛のラブラブの仲だし~。
ゆくゆくは「ホットケーキはクマさんにしてって言ったのに、コレじゃあ、ウサギじゃないか。この前はタコさんウィンナーが、イカさんウィンナーだったし。もう僕、怒った。一生結婚しないで、ずっと家にいて、お父さんをずっ~と困らせてやる」と息子に言わせたら俺の圧勝だ。
もう男泣きです。さあ、ものども、勝利者インタビューの用意をしろ! カモン、照明!
ゆっくりとスポットライトの中心で光り輝くお立ち台へと歩を進める。
お立ち台に立ち、おもむろに懐に手を突っ込む。いつも懐に忍ばせているオムツを取り出し、頭上にかざす。オムツを手マイクみたいに丸める。息を吸い込む。
「皆さん、今まで長い間ありがとうございました。もう思い残すことは、本文以外何もございません。我が男の子育て軍は永久に不滅です。俺がいなくなっても、息子がいるのでもう大丈夫! 普通の男の子(38歳)に戻りたい」
マイク代わりにしたオムツをキレイに畳み、お立ち台の真ん中にそっと置く。そして、すべての思いを断ち切るように駆け出す。
スポットライトに照らし出されるは、ポツンと置かれたオムツ一枚(完)。
あ、オムツのお尻あたりに何か遺書らしき走り書きが! 待って、早まっちゃいけない!
「男の子育ては急には止まらない。中出し一秒、子育て一生」
【第一章 ナチュラルボーン子育てお父さんが、男の子育て界を作るよ宣言】
○第1節
え~、昔から、世間には三つの親があると申します。『作りの親』、『産みの親』、『育ての親』、そして、『金玉袋』。『作りの親』と『育ての親』の二冠を達成した俺は、鳴り物入りで子育て界に鮮烈デビュー!
たまたまどっかで初めて子育てをしたとき、オムツを替えながら「コレだ!」と己の天命を悟った感じかな。
それからはもう、「男だって孕みたい」、「男だって産みたい」、「男だって育てたい」と見果てぬ男の三大ロマンを追うばかり。
そうこうするうちに月日は流れ、「え~、昔から、世間には三つの親があると申します。『作りの親』、『産みの親』、『育ての親』、そして、忘れちゃならない、『金玉袋』」でお馴染みの『作りの親』と『育ての親』with『金玉袋』の二冠を達成し、鳴り物入りで、子育て界に鮮烈デビューした次第でございます。
○第2節
かつて三大親の三冠王を絶対獲ると豪語した、平成子育て男子の俺が、原始人子育て男子同様、男は想像妊娠と想像出産しかできないままなんて。二冠王with『金玉袋』止まりの汚名を初っ端から着せられたまま、男の子育て界を生きてはいけない、もう帰りたいと『男の子育て挫折物語』、スタート!
しかし、男の子育ての神様は見捨てていなかった。「ああ、そんなもん、21世紀にもなって、全然パッとしないままの現代科学や最新医学のせいだよ」とのお告げあり。「なんだよ、そういうことは最初から早く言えよ」と立ち直り、『男の子育て復活物語』、フィニッシュ!
でもね、強がっているけどホントは追加オプションで、「男の難産」とか「男の帝王切開」とか「男の産後の肥立ちが悪い」とかいろいろ男のロマントッピングがしたかったなあと未練がましさを残しつつ。
…なんちゅう目次だ。てか、コレ、目次か? クソ、自分はもう関係ないからって好き勝手ヤリやがって。こんな目次で本文を書く身にもなってみろよ。
あ、もちろん本文から抜粋した目次なわけですが、抜粋した先の目次のところで、どうやら目次担当の俺が勝手に暴走したらしくて。
ふと気付いたら、元の本文を逸脱した目次になってたので、こうしてまた本文担当の俺が、目次担当の俺の尻ぬぐいで今、本文の手直しをしている次第でございます。
ただ不幸中の幸い、瓢箪から駒で、もう本文のことを、目次の出がらしとは呼ばせません。目次とはまったく別物の本文をどうそお楽しみください。
念願の子育て界に無事デビューできたが、俺の父心は暗澹たるものだった。
あれだけ「俺は三大親の三冠王を絶対獲って、華々しく子育て界にデビューし、いきなり男の子育て王になる」と隣近所に吹聴してまわったのに、そこらへんをウロウロしてる野良男でもできかねない、『作りの親』と『育ての親』の二冠王(漏れなく『金玉袋』つき)止まりじゃ、こっ恥ずかしくて、もうご近所で男の子育てができない。
しかも達成した二冠王の『作りの親』なんて、「ホントに俺の子か?」感がぬぐえない。
『育ての親』に至っては、なんか、こう、血の繋がりがないというか、精子の繋がりが薄いっちゅうか、嫁の連れ子感、善意で成金が養子を育てる系みたいな、どこかしら第三者的な、裏じゃナニやってんだかってパチモンの匂いがプンプンするじゃん。
そんな、間子育て男の不貞子育てじゃあるまい、「あ、旦那がもう帰ってきちゃったみたい。早くクローゼットかベランダに隠れて」って、オムツ片手に全裸でオロオロしたくはないぜ。あ、たまに男の全裸子育てを実践してるだけですから、下衆の勘繰りはやめてちょうだいな。
いくら俺が二冠王止まりとは言え、ベビーシッターじゃないんだから、明らかに他人の子供を育てる趣味はない。ま、最低でも、「ホントにオレの子か?」疑惑のある子供の、男の子育て専門スペシャリストの座には踏み止まりたい。
例え、「男の難産」に「男の帝王切開」、「男の産後の肥立ちが悪い」も、わ~い、男のロマントッピングがてんこ盛りなんてのは、夢のまた遠い夢だとしても。
もう追加オプション抜きでもいいから、やっぱせっかく男に生まれたからには、三冠王として金玉袋ブラブラさせながら、ガンガン中出しして、元気な子供をポロポロ産んで、立派に育てあげた我が子たち、総勢十数名を一同に集めて、一度はこう言ってみたいじゃん。
「お前らはみんな、お父さんがお腹を痛めて産んで、大事に大事に育て上げたかわいい子ばかりだ。全員お父さんに似て、大きい赤ちゃんだったから、揃いも揃って難産でねえ。軽くて丸3日、長いと丸3年はかかったかなあ」。
やさしい長女あたりに「もう、お父さんったらボケても、サムい親父ギャグばかりなんだから。でも大好きだよ、ありがとう、お父さん」なんて抱きつかれた日には、「おいおい、お父さんはまだ産後の肥立ちがよくないんだから」なんてアメリカンジョークのひとつもかまして、幸せオーラが大家族をやさしく包み込んだとさ。
それがア~タ、『作りの親』と『育ての親』の二冠王止まりじゃ、こうはいきません。金玉袋モジモジさせながら、こうお茶を濁すのが関の山。
「いや~、お前らを作るとき、超気持ちよかったぞ。早産でねえ、早くて丸3秒、遅くて三コスリ半かな」。
まだ年頃の末娘あたりに「サイテー、お父さんの早漏!」なんて突き飛ばされて、「おいおい、出ちゃうだろ」なんてアメリカンジョークのひとつもかませば、ほら、今みたいな冷たい空気が大家族の隙間にも流れ込んだよ。ホント使えねえなあ、アメ公は。なにが、アメリカンジョークだ、バカヤロー。打倒鬼畜米英! 少なくとも俺は一度だって、お前らに負けたことねえぞ。てめえらが、日本の女子供老人の上に爆弾だ原爆だ落としやがったことだけは絶対許さん。
ま、どっちにしろ、絶対獲れない『産みの親』のタイトルのせいで、この先ずっと三冠王にはなれぬまま、原始人男子同様、日替わりで想像妊娠と想像出産を交互に楽しむばかりの侘しい男の一生を過ごすのさ。男の子育て人生初の男の子育て挫折だった。
で、まあ、産まれたての息子、あ、もうどっかで紹介した気もしますが、うち、男の子なんですよ。ええ、あの例の噂、「気持ちいいセックスで産まれるのが男」で有名な男の子。なんか、子育て自慢コーナーが、急にセックス自慢大会になっちゃって、すいません。
え~っと、そうそう、なんか子育て挫折っていうのをしたみたいなので、うちのすっごい上手なセックスで産まれた息子と一緒にふて昼寝してたら、俺そっくりのイケメン面した男の子育て神(女に命を狙われている関係で、子育てマスクマンをやってる俺が、素顔を晒すことは絶対ないから言ってるわけじゃないですよ、ええ)が夢枕に立ったわけ。
「あ、自分、文系でしょ? 悪いのは全部、理系のせいだから、全然気にしなくていいよ。21世紀にもなって男が妊娠や出産くらいできないなんて、現代科学や最新医学の怠慢のせいだから。ホント、あいつら理系は使えねえ」ってお告げあり。文句あんなら、男の子育て神様までどうぞ。
「昔、公文式はやってたんだけどなあ」レベルの確かに文系だけど、男の子育て方程式くらいは得意な俺は、「これじゃあ、いくらなんでも、いつまで経っても話が前に進まない」とワリキリのホ別イチゴーで立ち直る。
これがうちの業界、ああ、うち、男の子育て業界なんですよ、今後ともよろしくお願いします。仕切り直して、これが男の子育て業界人で言うところの、「『復活物語男の子育て』、シクヨロ」であった。
○第3節
二冠金玉袋王止まりの自分の不甲斐なさにヤケを起し、男の子育て不良に身を落として、男の子育て界イチのワルと恐れられながら、荒れた日々を送った。
そんなある晩のこと。熱血男の子育て先生が「無冠の帝王を気取って、一生童貞を死守する気か。それとも「ホントに俺の子か?」疑惑のぬぐえない『作りの親』の一冠王止まりのまま、男の一生を終わってもいいのか。このままでくやしくないのか、男だったら男の子育て界の花園を目指せ!」って泣きながら殴ってくれたおかげで、「いや、一応俺、二冠王なんだけど」って目が覚めて、更生できたんだ。
そりゃあ、確かに、男が犬や猫みたいにポロポロ子供を産める時代はまだまだ来ないだろうけどさ、せめて男の子育て界の花園くらいは目指そうかなって。レッツ…え、言うの。さすがにこのベタは恥ずかしいよ…ま、仕方ないか、レッツ、ホームラン!「いやいや、花園と言えばラクビーだろ」。あ、ゴメンゴメン、玉遊びはアッチのタマタマ専門だもんで。ゴホン、では改めまして、レッツ浦和!
なんて三文漫才のドサクサにまぎれて、やっぱ二冠王のままじゃカッコ悪いから、『作りの親』と『育ての親』と『金玉袋』で三冠王ってことで偽装したり、『作りの親』と『育ての親』の片親を合体させれば両親になるじゃんと煙に巻いて誤魔化すのもアレだよね。
男らしく正々堂々と「作って育てる男です。自給自足の産地産消を心掛けています」みたいなエセエコノリを売りにさわやかに生きていこう。
自分でせっせと種まいて、自分でコツコツ育てる。
ちなみに、出産は収穫じゃないから。出産は芽がひょっこりと土から顔を出したようなもんだから。実際、ある意味、土手みたいなところの下あたりの土っぽいというかから赤ちゃんって出てくるからね。クリソツじゃん、クリだけに。
どうもすいません。こんなまだ目次なのに。ま、ダメな親ほどかわいいと申しますので、ココはひとつ、まだ始まったばかりですし、どうかご寛大なお心で何卒よしなに、よきにはからえ。
反省がてら、「作る・産ませる・育てる」の三拍子揃ったいい男がアナタの町に男の子育てキャンペーンと題して、全国ドサ回りに参ります。毎晩その土地その土地の現地妻と「俺の子を産んでくれ」、「私の子を育ててくれ」なんてシッポリズッポリいきたいもんだねえ。
というように、男は子供を産んでも、子供を産ませても変わらない。以上、中出しのススメ講座をお送りしました。
そんな『男の子育て更生物語~子育て男は不死鳥よ~』、本文はもっとすごいらしいよ。
いえいえ、それほどでも~。って、やかましいわ!
そんなノリツッコミだ、ムチャブリだ以前の大目次問題として、第3章の目次のはずが、1コ前の第2章の目次みたいになってるじゃん。
第3章の目次に書いてあるようなこと、第3章の本文には全然書いてないですから。「目次でしか読めない!」、うるせえよ、目次担当の俺が本文にシャシャリ出てくんな。
はっきり言って、本文担当の俺と目次担当の俺は別人ですから。目次は目次、本文は本文。そんな感じで今後はよろしくお願いします。「シクヨロ!」、ヨロシクだろ!
先程申し上げた通り、第3章の本文はございません。もう二度とこのような不手際が起こらぬよう、目次担当の俺にもよく言って聞かせますので、「目次でしか読めない!」、以上!
○第4節
さてと、ご挨拶代わりの羊頭狗肉の目次ベタベタ漫才はこの辺にしておきましょうか。
昨今は個人情報等がうるさい。ご他聞に漏れず目次でもそうなんです、ええ。
なので、ちょっと今、パンツの中を覗いてみて欲しい。
べ、別に、いやらしい意味とかでじゃないんだからね、もう勘違いしないでよ。…パンティ、何色?
ぶっちゃけ白でも黒でも赤でもイチゴでもヒモでも穴開きでもいい、パンツの中に男体の神秘こと、おちんちんがなかった方の、ここから先への立ち入りは固くお断り申し上げます。
とどのつまり、女体の神秘こと、おまん…ら、女性はここから先は「すまない、男以外は帰ってくれないか」(中略)。
というわけで、ここから先は女人禁制の神聖なる男だらけのパラダイスだ。もはや女の出る幕じゃねえ。
もし万が一、パンツの中におちんちんがなかったくせに、ココから先に無断立ち入りした場合、当方では一切合切ひっくるめたすべての責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
すべては自己責任です。ここで見聞きしたことはくれぐれもご内密に。もし万が一、「うるせえ、なげえよ、なう」とつぶやいたり、「いいね!」とか連打したら、アナタの身に(後略)
もちろん、アナタの身には何も起きませんので、ご安心ください、ええ。
なんでも最近の若者は、「なうなう」、「いいね! いいね!」ってヤリ合いながら、エロいこと、いっぱいしてるんでしょ。おじさん、よく知らんけど。
「まだまだ若いもんには負けん。俺もエロいのに混ぜて~」と見よう見まねで、ツイッターにフェイスブック、ついでにブログって最先端っぽいのも作ってみました。
あ、おじさん、小暮大上って言うみたいなので、老若男女を問わず、セックスよろしく。
■小暮大上のツイッター
https://twitter.com/kogureookami
■小暮大上のフェイスブック
https://www.facebook.com/ookami.kogure
■小暮大上のブログ
http://kogureoo.exblog.jp/
これだけあれば、俺も毎晩、エロ炎上パーティーみたいなのに参加できるんでしょ?
あ、まただ。本来ならば、目次に貼るべき出会い系的なものを神聖なる本文に、本文担当の俺がちょっと目を離した隙に、目次担当の俺が勝手に貼り付けてしまい、誠に申し訳ございません。
しかし、犯罪の証拠を消すのは忍びないもったいないので、再犯防止の戒めも込めて、このまま残します。
さて、本文ですが、こんなときに限って、目次にクリソと申しましょうか、「おい、目次担当の俺、本文をそのままコピペせず、ちゃんと目次にしろよ」と申しましょうか、では、目次のほぼ双子ちゃんの本文をどうぞ。
昨今は個人情報等がうるさい。ご他聞に漏れず本文でもそうなんです、ええ。
なので、ちょっと今、パンツの中を覗いてみて欲しい。
べ、別に、いやらしい意味とかでじゃないんだからね、もう勘違いしないでよ。…パンティ、何色?
ぶっちゃけ白でも黒でも赤でもイチゴでもヒモでも穴開きでもいい、パンツの中に男体の神秘こと、おちんちんがなかった方の、ここから先への立ち入りは固くお断り申し上げます。
とどのつまり、女体の神秘こと、おまん…ら、女性はここから先は「すまない、男以外は帰ってくれないか」、ウホッウホッ。
というわけで、ここから先は女人禁制の神聖なる男だらけのパラダイスだ。もはや女の出る幕じゃねえ。
もし万が一、パンツの中におちんちんがなかったくせに、ココから先に無断立ち入りした場合、当方では一切合切ひっくるめたすべての責任を負いかねますので、あらかじめご了承ください。
すべては自己責任です。ここで見聞きしたことはくれぐれもご内密に。もし万が一、「うるせえ、なげえよ、なう」とつぶやいたり、「いいね!」とか連打したら、アナタの身に(後略)。ええ、元々ココは、深い意味なく「(後略)」ってなってただけです。
○第5節
お・ま・た、パンツの中がおちんちん諸君!
さ、邪魔者の女は全員いなくなったから、今まで下ネタとか自重してきたけど、ここからは遠慮ヌキヌキの全力全開全裸ビンビンで、まな板ナマ本番男の子育てショーのはじまりはじまり~。
ハイ、じゃあ、男子はこの先ずっと、金玉をブランブラン揺すりながら、読み進めて欲しい。
右、左、右、おいっちに~さんし~。
バカ、なに、恥ずかしがってんだよ。もうココには男しかいないだろ。別に俺は金玉が好きでこういうことを言ってるわけじゃないんだ、無類の金玉好きだけど。
いいか、男の子育ての肝心要は金玉なんだ。こんな男の子育ての初歩の初歩で躊躇っていたら、果てしなく道のりの遠い男の子育てなんて、とても全うできやしないぞ。千里の道も金玉からだ。
もちろん「金玉は教養なんかじゃない」なんて玉ナシ早漏野郎は、今すぐココから出て行って貰って構わない。
本気で「金玉金玉」言ってる奴と、遊び半分のレジャー感覚で「金玉金玉」言ってる奴の違いも分からないような男など、男の子育て界にはいらん。
いい年こいて、子供までいて、立派な男の子育てもしている俺が好き好んで、2013年の年の瀬も押し迫った大晦日の午前中から「金玉金玉」言ってると思うか。「きっと何らかの深い金玉意味があって、金玉金玉言ってるに違いない」程度にも、男の金玉心を思いやれない玉ヌキ野郎はとっとと立ち去れ!
おい、ちょっと待てよ。捨てセリフだ、明日は2014年の元旦、お年金玉代わりに持ってけ、泥棒。「子育てするとき、男の武器は金玉しかねえんだよ。男の子育ては金玉から始まるんだ。いつでも戻ってこい、金玉はなくならねえからよ」。
ハイ、というわけで、居残りの金玉生徒諸君、金玉先生も金玉動かすから、男同士、金玉と金玉の付き合いを続けていこう。
大丈夫大丈夫、最初からうまく金玉を動かせる奴なんて俺以外いない。最初はゆっくりでいい、右、左、右、左、タマタマ上手、タマタマ上手。
ほら、できた。パチパチパチ。ま、こんなもん慣れだよ、慣れ。
まだできない落ちこぼれ金玉生徒は、風呂場で金玉見ながら復習しておくように。但し、湯船では誰だって金玉関係者一同がでっかく見えるもんだし、温かいお湯でビロ~ンと伸びてるだけだから、あんまいい気になんなよ。
よし、最後に金玉宿題を出すぞ。いいか、お前ら、よく覚えとけ、「男は金玉で子育てすんだ」。明日までに各自3回ずつ大声で復唱してくるように。
ああ、もちろん金玉テストに出るし、精子も出るぞ。1919って語呂合わせ暗記でもしておけばバッチリ、100点金玉満点だ。
じゃあ、今日の金玉授業はココまで、起立・礼・金玉!
俺は金玉教室を後にし、金玉職員室に戻ってふと思った。
「ん? あれ、そういや、ココってまさか、本気でも遊びでも大晦日でもお正月でも金玉とか金玉袋とか書いちゃいけないところだっけ?」
ちょっとそのまま金玉動かしながら待ってて、ひとっ走り見てくるから。気にしないで、一人金玉言だから。
え~っと、『ミリオンセラー新人賞』の「ミリオンセラー新人賞のルール」に拠ると、「投稿された作品は、編集部による確認(差別的表現のあるなし等、最低限のチェック)のあと」って文言はあるけど、金玉情報載ってねえじゃん。
つまり、金玉はセーフってことか。ま、オナ禁セーフで、金玉アウトなら、金玉業界6千万人が黙ってませんよ、「なぜ金玉の敵がよくて、我々はダメなのか」って。
もちろん金玉は差別的表現じゃないし、誰も差別しないよ、金玉は。最低限のチェックで金玉カットされたら、金玉が最低ってことで、マタマタ金玉業界6千万人が声を大にして、「誰に金玉握られて玉ヌキにされてんだ? 金玉ついてんなら、禁じ手でも何でも使うしかねえだろ」って。
まあまあ、大人には大人のそれぞれ金玉事情というものがございますから、金玉先生にも大人の金玉事情があるので、もし万が一、まかり間違って金玉がNGならば、金玉表現の自由にはさほどこだわらない。
「金玉」って表現を「ゴールデンボール」、「金玉袋」を「ゴールデンボールバック、いや、金玉袋はバックっていうよりかポーチだよね。ゴールデンポーチ、今なら応募者全員に当たりますみたいな。ま、適当な和製英語に訳しとけば、何でも金玉でも金玉袋でもオシャレな感じになるから問題ないっしょ」と代えるのもやぶさかではない。
あ、もしくは「金玉」を伏字にして、ええ、まだ続けますよ、もう乗りかかった金玉だ、例え金玉のせいで沈没しようとも男が途中で降りられますかってんだい、金玉と無理心中する覚悟は遠の昔にできてらあ。
で、「金玉」を伏字にする件ですが、「金玉」を「○○」ってしたら、「ま、いやらしい。余計アレじゃないかしら」になっちゃったんですが、その辺は各自のお好みで。
あ、無料金玉トッピングもございます。
■■
□ ■■
「○□○」や「●■■●」などお好みで。俺の? もちろん後者に決まってんだろ。
じゃあ、コッチは「アッチャ~、金玉多すぎ。もう間に合わない」系なので、とりあえずこのまま金玉でいかせて頂きます。かしこ金玉。
○第6節
ま、第5節の本文が丸ごと消えても問題ありません、今のところは。
そんなことよりも、ねえねえ、ちょっと聞いてよ、金玉男子~。あのねのね、どうやら、この俺様は男の子育てをするためだけに生まれてきた、ナチュラルボーン男の子育てお父さんだったみたいなの。え、嘘、もうヤッだぁ~。
今更書くのもアレですが実は、俺は男の子育てをするためだけにこの世に生を受けた、ナチュラルボーン男の子育てお父さんだったんです。テンション? 落ちた落ちたガタ落ち。
今はまだ、そういう星の元に生まれた、重い十字架を背負って産まれたとしか説明はできません。
下世話な話でよければ、俺の親父の精子とお袋の卵子がそういう具合に配合されただけっすよ。
オンリーワンの精子とオンリーワンの卵子のブレンド具合は毎回違うんだから、誰だって100年に1人の逸材レベルの才能を持っている。同じ精子と同じ卵子でも混じり具合が微妙に異なるから、兄弟姉妹だって、双子だって違うわけだから。
問題は、100年に1人の逸材レベルの才能が食える才能か食えない才能か以前に、いつ気付くか分からないからね。
「俺の100年に1人の逸材レベルの才能は一体何だろう」ってずっと探したけど結局見つからないまま、200歳で死んだじいさんは、明らかに100年に1人の逸材レベルの長生き才能の持ち主だったわけだから。
もちろん元気に生きているうちに見つかった、100年に1人の逸材レベルの才能が下着泥棒かも知れない。
しかも、才能は気まぐれだから、一軒家に住む50代のおばさんの下着泥棒限定の100年に1人の逸材レベルの下着泥棒であって、マンションの女子大生の下着泥棒に関しては1ヶ月に1人の逸材レベルの才能しか持ち合わせてないかもしれない。
ちなみに、野球のドラフト1位は、全部で12球団あるから、毎年12人。つまり基本的には、野球のドラフト1位は1ヶ月に1人の逸材レベルなわけです。なのに夜のバットや夜のボールで女子アナに…。
ま、その程度の野球の才能でも、野球を始めてみるまでは、その才能に気付かないもの。もしかしたら、100年に1人の逸材レベルの野球の才能を持っていても、一生野球をやる機会がないかもしれない。
でも、100年に1人の逸材レベルの野球の才能を本当に持っていたら、遅かれ早かれ野球と運命の出会いをし、かならず野球を始めるだろう。なんとなくの勘だけど。
ま、100年に1人の逸材レベルの才能に気付かず、200歳で死んだじいさんも知ってますけどね。でもまあ、100年に1人の逸材レベルの長生きの才能は発揮し切ったわけですから、大往生。
さて、精子と卵子の話が、強引に野球の話経由で、じじいが死んだ湿っぽい話になったので、例の話に戻すと、俺のブレンド具合が、たまたま100年に1人の逸材レベルの男の子育ての才能だっただけ。しかも、ものごころつく前に気付いて、一応犯罪分野じゃなかったのでラッキーですが、1ヶ月に1人の逸材レベルの才能程度でいいんで、夜のバットを女子アナにブンブン丸みたいな分野の方がよかった気がしないでも、しないしない。
いいんです、ある意味、子育て特異体質ですから、息をするようにオムツを替えて、三度の飯より子育て、子育てだけオカズにどんぶり三杯は軽くいけます。
たまに、生理的に子育てを受けつけないなんて男をみると羨ましくて、「子育て中折れ野郎、子育てフニャチン野郎、子育てインポ野郎、どうせプロ野球選手だろ」なんて思っちゃいますけどね。
○第7節
ナチュラルボーン男の子育てお父さんに選ばれし宿命として、まだ産まれたばかりの「男の子育て界」の第一人者として、女社会の子育て界で男一匹踏ん張って、「男の子育て界」を背負って立ち、立派な業界に育てあげなければいけない。
そうなのよ、隣の旦那さん、もうカレったら、「男の子育て」界を男一匹背負って立つ、「男の子育て界」の第一人者なのよ。超カッコいい~。
俺は男流子育て家として、男だてらに女に混じって、女勝りに息子の子育てをするお父さんである。
これまた今まで散々、「男の、男の、男の」と書いてきてなんですが、ホントは「男の」とか「男流」とか余計な日本語はつけたくないの。いちいち面倒臭いし、読みにくくなるから。
でも、まだ早い。ちょっと今、金玉の裏をめくってみて。まだアナルしか見えないだろ。
俺の力不足だ。くやしいけど、今はまだ「子育て=女」の子育て界だから、いつの日か俺の力で「子育て=男」の子育て界とし、男も妊娠出産できるようになった暁には、「男の子育て」から「お疲れさん」と“男の”を外したい。「やっぱ、男がない、子育ての方がスッキリしてていいね」って金玉をめくりながら祝杯をあげよう。
それまではいちいち「男の」とつける煩わしさや、何度も「男の」を読まされるうっとうしさが、現在男の子育て界が置かれている現状みたいなものだと戒めようと思う。
ま、「男の娘」ちゅう言い草なんかは残してもいいけど。
○第8節
ナチュラルボーン子育てお父さんが、ナチュラルボーン子育てお父さんになった日。たまにはあっさり目次で。『自己紹介略歴』なんて、基本はあっさり目次の羅列に過ぎないから。そこをあえて、金玉目次にする勇気! せっかくのあっさり目次が台無しだ。
俺の息子をこの世で始めて、肉眼で見た人類、それが俺だ。
ひよこが産まれて初めて見たものを母親と認識するように、俺も…ん? この例えだとおかしいか。
ちょっと待ってね、実は立ち会い出産バンザイ、自然分娩バンザイみたいなところのマンコから、息子はまず頭を出したわけだが、ちょっとまだトラウマなので(中略)ということで、どっかには書いておくが、とりあえずヘソの緒を切ったのは俺だとだけは、ココにも記しておこう。
○第9節
「家に帰るまでが遠足、子育てを終えるまでがセックス」を合言葉に、昨今の女だけに一方的に都合のいいイクメンブームに異を唱え、真の男の子育てを啓蒙する、男盛りは育て盛りな子育て紳士の一面も持つ俺ってば、ほら、子育て好きな人じゃん。
しかもご存知の通り、100年に1人の逸材レベルのナチュラルボーン子育てお父さんだから、そこらへんの女よりも子育て好きで子育て上手なわけ、圧倒的に、もう月とスッポンくらいの差で。
最初は別に、俺と明らかにレベルというか、もう次元が全然違う女なんか相手にせず、女の世界で男一匹、男の子育て界の地位向上のためにもとがんばって、男の子育てしているだけだったんだけど、なんか気付くと女が身の程知らずにも、この俺に子育て喧嘩を売ってくんのよ。
いやいや、男の子育ての大天才の俺に、単に女の子育てしてるだけの凡人が、私は女だからって理由だけで、ナニをどうしたって勝てるわけないじゃん。ま、そこが素人女の怖いところよねえ。いちいち踏み潰すのも面倒臭いし、汚らわしいから。
「女ってだけで、デカいブス面して、肩で風切って子育て界をイケイケで歩いてるんじゃねえよ」って一文だけの本文を水増しした目次のすごさ。
あ、今、ちょっと目次担当と本文担当が一緒なんで。
○第10節
「女なんて、たかだか十月十日、ヘソの緒一本で子供と繋がっていただけじゃねえか。俺は息子と運命のぶっとい赤い糸で一生結ばれてるんだ、運命の父子なんだよ、小指と小指の赤い約束だ」。
うんうん、ホントホント、目次の言う通りだよ。
たまには目次もいいこと言うねえ、もっと言ったれ言ったれ。
○第11節
お、そうかい。後は、じゃあ、いいか、これからの子育て界は、元々ガバガバの穴っぽこを一回や二回痛めただけで、黄門様の印籠よろしく、一生デカい顔できるほど楽なところじゃなくなるんだよ。男の子育て界のスーパースターが参入するからさ。
ホンの1秒や2秒気持ちいい思いしただけ、一生涯365日24時間、女社会から不当に痛めつけらている俺の方がよっぽど大変だ。
あくまでコレは目次担当の俺の意見ですからね。
本文担当の俺は無関係です、1時間は軽い軽い。
○第12節
ひっど~い、か弱い女性にそんなこと言うなんて。ああ、そういうのはもういいから。いつもの女と俺の初歩的な手じゃん。
普通に考えて、世の中の半分を占める女全員を敵に回して、男一匹で男の子育てを武器に勝負しようとするのの、どこが弱いもんイジメだ。
女社会の子育て界では、か弱いのは男の方だ、被害者はいつだって男よ。
そもそも、か弱くねえだろ、女は全員。こちとら子育て業界が長いんだ。
俺に子育てで勝てないからって、女がよってたかって、あの手この手の陰険で卑怯な手口で、極悪非道の限りを尽くしてくるから、よ~く身に染みて知ってんだよ。もう骨の髄までドップリとな。
ガクガクブルブル。
●第13節
(「○」と「●」の説明はこの目次末で)
俺はこの数年間、四捨五入すれば10年間、女の子育て界で男の子育てをやり続けてきた。その四捨五入すれば10年間の間、男の子育て戦記代わりに門外不出の男の育児日記、『親父ギャグノート』を克明に記録してきた。
将来、大きくなった俺の息子しか読めないはずの一子相伝の男の子育ての秘伝書を特別にちょっとだけ、もうホントこれっきり大公開しちゃう。最近、本文担当の俺のヤル気がないから。
そうだなあ、ペラペラペラペラペラペラペラペラペラッ、バサッ! あ、このページなんてどうかな。おぉ~、懐かしい。男の子育て初心者にも役に立ちそうだ。
題して、『馴染みの赤ちゃん休憩室をいくつ持っているかで、子育て男の価値は決まるってもんよ。目指せ、赤ちゃん休憩室の全国制覇!』、さっそくどうぞ。
(やっと逢えたね。約束通り、目次説明しよう。今後、「●」がついているのは、門外不出の男の育児日記『親父ギャグノート』からの抜粋という符牒です。きっとたまに忘れるでしょう。ご注意ください。以上、目次●予報でした。てか、門外不出で一子相伝の秘伝書なんだから、もう見せてやんないかも)。
『馴染みの赤ちゃん休憩室をいくつ持っているかで、子育て男の価値は決まるってもんよ。目指せ、赤ちゃん休憩室の全国制覇!』
親馬鹿かもしれないが、かわいい我が子になるべく多くの赤ちゃん休憩室を経験させてやりたいと願う。
全国各地の赤ちゃん休憩室を巡るのが日課だ。
近場のデパートやショッピングモール、大型スーパーの赤ちゃん休憩室は遠の昔に全制覇済みだ。
ささやかな親心から、人類が未だ達成したことのない、前人未到の赤ちゃん休憩室の全国制覇を成し遂げたい!「日本一赤ちゃん休憩室を経験した赤ん坊」のギネス記録を我が子に!
晴れて全国制覇した暁には、この狭い日本を飛び出し、広い世界各地に無数に散らばる赤ちゃん休憩室をすべて巡礼し、赤ちゃん休憩室の世界征服を狙う!
こんな大それた野望を秘めた、夢見がちなお父さんの俺だが、今日も今日とて地道にコツコツ赤ちゃん休憩室巡りをする前の儀式に挑む。
1杯、2杯、3杯、まさかこの俺様がこんな白い粉なんかにドップリはまるとはな、4杯、5杯、6杯、最初は分量すら分からなかったが、今や目をつぶったってスプーンすりきり一杯20ml分のちょうどいい量を、7杯、8杯、9杯、あ、ちょっとこぼれちゃった! もったいないから、ペロリンチョ。
うん、こりゃ、純度100%の極上のネタだ、さすが『●●』の粉ミルク(『●●』は広告スペースとなっております。粉ミルクメーカーの皆さん、絶好の広告チャンス!)、10杯、そして、ちょっとオマケの11杯、最後の12杯は父心、と。
哺乳瓶の底に、山盛りとなった白い小山の頂きめがけて、熱湯をゆっくりと注ぐ。白くて甘い蒸気が哺乳瓶の中を一気に駆け上り、辺り一面にあふれだす。
急いで哺乳瓶の蓋をキチンと閉めたら、タオルに哺乳瓶をやさしく包んで、振って振ってシェーキング・バーテンダー・タイム!
もちろん危なくないように離れた場所にあるベビーチェアから見守っていた息子はキャッキャッと大喜び。
これがうちのおでかけ前の儀式のひとつである。
きっと息子にとって、お父さんの作ったミルク、うちの業界、男の子育て業界用語で言うところの男ミルクは、きっと父の味、親父の味だろう。
今のところニート気質ゼロの息子はおでかけが大好き。毎日どこかへ遊びに行かないとすぐに機嫌が悪くなる。
男ミルク派の息子のために、おでかけ前のミルクを作る際、おでかけ用の1本目のミルクもあらかじめ一緒にこしらえ、哺乳瓶保温ケースに入れて持っていく。
2、3時間後の次のミルクタイムにほどよい温度になるよう、出発時間と行き先を設定し、持ち運ぶ移動時間を微調整する。但し、ミルクが痛みやすい真夏は避けること。
もちろんミルクタイムの間隔はあくまで目安だ。その日の息子の体調や機嫌で若干の変化はある。柔軟な対応を心掛けたい。
家でのミルク作りと違い、外でのミルク作りは困難を極めることが多い。
この俺でもおでかけ初心者の頃は、ミルクタイムの間隔をうまく掴めず、電車の中でお腹をすかした息子が泣き出すこともあった。
しかも、最初の内は、おでかけ中にいつなんどき大災害などに巻き込まれても大丈夫なようにと、うち使いと同じ特大ミルク缶を男の子育てリュックに詰め込んで、持ち歩いていた。夜逃げ子育てなんて揶揄されたこともある。
しかし、電車の中などで男の子育てリュックから、特大ミルク缶を取り出すのも一苦労である。
ガタンゴトンと揺れる電車の座席に深く腰掛けながら、両太股で特大ミルク缶を挟みこみ、右手に持ったスプーンですりきり一杯の粉ミルクをすくっては、左手に持つ哺乳瓶に入れるの繰り返し。
そしてスプーンを水筒に持ち替え、熱湯をこぼさず哺乳瓶に注ぎ込むのは至難の業だし、ふと気付くと電車内の心配そうな視線がワッと集まってるし、何よりちゃんと蓋を締めたはずの特大ミルク缶が、男の子育てリュックの中で何度かブチまかっていたので、泣く泣く断念した。
次は、粉ミルクの小分け専用の3段タッパを買い、おでかけ前に特大ミルク缶からあらかじめ小分けタッパに規定量のミルクを入れることにした。もちろんこの3段タッパも大災害などに備えて、同じものを5セット用意し(これでも200mlの哺乳瓶15本分しかない)、男の子育てリュックに突っ込んでおいた。
問題はどうしても息子かわいさに負けて、規定量の1・5倍増し、下手したら2倍近くの粉ミルクを入れてしまうこと。ミルクが濃すぎて、逆に息子に不評。家ならすぐに作り直せるが、外だとそうもいかない。
最終的に100ml分のスティクミルクを2本、哺乳瓶にザッと流し込み、お湯を注いでシェイクするだけというスタイルに落ち着いた。
もちろんスティクミルクは持ち運びやすいので常時100本は男の子育てリュックに入れていた。哺乳瓶50本分。ああ、もちろんすべてのスティクミルクに番号は振ったさ。古いスティクミルクを息子に飲ませられないからね。
おでかけ用のミルク一本とっても苦難の男の子育ての歴史あり。
もちろんミルク以外にも、おでかけ用に男の子育てリュックに入れていたのは、
「空の哺乳瓶を3本」(哺乳瓶を割るかもしれないし、飲み終わった哺乳瓶を外では煮沸消毒できるか分からないから)
「お茶を入れた哺乳瓶を1本」
「1Lの魔法瓶には熱湯たっぷり」
「冷まし用の500mlペットボトルの水1本」
「先程の100mlのスティックミルク50本」
などプラス、男の子育てお父さんの七つ道具(オムツ10枚、おしりふき、おしゃぶり(予備で3コ)、着替え2セット、上着、おかし、ゴミ袋)である。
ベビーカーの背中についている、モノ入れ用のアミアミ袋にも同じようなセットのコンパクト版を予備で入れてある。
当然、ベビーカーにはタオルや毛布やオモチャをフル装備。防寒・防風・防雨対策もバッチリ。ベビーカーの足元にはゴミ箱もご用意。
女はなるべくおでかけの荷物を減らそうとする。楽をしちゃいかんよ、楽を。何事も備えあれば憂いなし。
俺はどんなに大きい、どんなに重い男の子育てリュックでも持てるよう、大学時代は山岳部で50キロの荷物を背負って北アルプスや南アルプスの山々を縦走した。
雪国の赤ちゃん休憩室に行くことも想定し、もちろん冬山も経験した。ロッククライミングも嗜んだから、断崖絶壁の上にある赤ちゃん休憩室にだって行ける。
小中高と12年間剣道をやっていたから、オムツがどんなに臭くてもへっちゃらだい。
これから女の悪口がたくさん出てくる、ちょうどいいところですが、男の育児日記、『親父ギャグノート』は公開を前提としていないので、書かないはずの個人情報が流出し始めているので、今日のところはこのへんにてお開きということで。
○第14節
基本的に女は男のことを「男は子宮でモノを考えられないからバカなのよ」扱いしてます。
これマメな。そうクリトリスのこと。小豆商売だか大豆商売だか興味もねえが、誰のおかげで豆商売できてると思ってんだ。
俺は悠々自適の玉商売さ。タマタマの両輪で大車輪のご活躍、しかもビックサイズとくらあ!
いいか、「男は金玉でモノを考える」んだ。なあ、そうだろ、みんな? ねえねえ、算数得意? 願いましては~、金玉はいくつある? そう、正解、2コだね。
つまり、たった1コしかない子宮なんかの2倍! ハイブリットだ! しかも漏れなく袋つき!「今晩のオカズ、ナニにしようかしら」と子宮で考えるより、金玉で考えた方が今晩のオカズが一品増えるって寸法ですよ、これぞ、金玉マジック!
さあ、みなさん、ご一緒に、金玉は2ば~い2ば~い!
ようやく金玉先生も金玉で目が覚めたよ。最近、本文が手抜き玉抜きですまんかった。金玉生徒諸君、元気だったかい。まだちゃんと金玉動かしてるか、金玉先生が教えた通り、おいっちにさんし~って。
まあ、第5節の本文が消えてれば、何のことだか一切分からないかもしれない。そんなことは大したタマタマじゃない。話が通じるとか通じないとか、そんな甘っちょろい考えが、金玉様相手に通じると思うか?
イエス、ノーは金玉で答えてくれ。イエスなら右へ、ノーなら左へ。さあ、どっち!
ほら、中途半端に下ネタとか書くと、大きくなった子供に「まあ、これくらいの下ネタならご愛嬌でセーフかな」って見せたくなっちゃうじゃん。
「さすがにこの下ネタは」のオンパレード祭り状態で、もういたるところに不必要な下ネタがちりばめまくられてたら、絶対に見つからないように隠しておこうという父心が作動するわけですよ。
あ、でも、子供って下ネタ大好きだし、家中のエロいモノ探し出すの得意だから、どうせいずれ見つかっちゃう。
いぇ~い、大きくなった息子よ、見てる見てる? ピースピース、ラブ&ジュース!
このように下ネタは絶対にやめない。下ネタはズルいだ、卑怯だっちゅう、どっかで聞きかじっただけの見下げた根性を振り回す野郎は気に入らないね。
俺ほど下ネタ問題について考えた男はいない。100年に1人の逸材レベルの下ネタ問題研究家だ。男の子育て? そんなもん後回しだ!
「ふん、下ネタ、ちらい」なんてお高くとまってるから、活字は映画だ、テレビだ、ゲームだ、パソコンだ、ケータイだ、スマホだ、アイパッドだと次から次へと新しく出てくる、ポッと出のしょうもない代物にいちいち負け続けるんだ。いつまでも負けてられっかよ。
昔、どっかの女政治家がいいこと言ってただろ、「最高でも金玉、最低でも金玉」って。金玉でバッタバッタと敵どもを一本背負いだ!
さあ、金玉生徒諸君、ついに金玉実戦のときが来た。おめでとう、初陣金玉だな。いつも通りの金玉をやれば大丈夫。さあ、思いっきり行ってこい。華々しく散っても、ちゃんとお前らの金玉は、この金玉先生がしっかり拾ってやる。そして、ちゃんと生ゴミの日に出す。
金玉地雷を踏んだら、サヨウナラ。
小暮大上(コグレオオカミ)さん
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